犬が鼻を鳴らす理由をご存知ですか?クーンと鳴いて甘えてくるのは可愛いですが、フンフンうるさい場合やフガフガと鼻息が荒い・苦しそうな場合は心配になりますよね。この記事では犬が鼻を鳴らす理由について、鳴き方別に原因や考えられる病気とその対処法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬が鼻を鳴らす理由は?考えられる犬の気持ちや病気を徹底解説!
愛犬が何を感じて、何を伝えたいか知りたいと思ったことはありませんか?。犬は人の言葉を話す事は出来ませんが、沢山のシグナルを私たち飼い主に向け発信してくれています。
犬は「フガフガ」や「ピーピー」などと、複数の鼻の鳴らし方をします。そんな時、うるさいなと思わずに、愛犬の気持ちに耳を傾けてみて下さい。
そこで今回「MOFFME」では
- 犬が鼻を鳴らす理由や意味
- 鳴き方により感じている気持ちの違い
- 逆くしゃみとは
- 苦しそうに呼吸する場合は心臓病の可能性も
- 鼻を鳴らす以外の行動・仕草による意思表示
犬が鼻を鳴らす理由は?鳴き方別にその意味を詳しく解説!
ご自身が飼っている愛犬は、いつ・どの様に鼻を鳴らしますか?
犬が鼻を鳴らす理由には甘えたい時や、体調が悪い時など様々な要因が考えられます。鼻を鳴らすタイミングを知ると、愛犬との意思の疎通ができ、絆も深まります。
- フンフンと鼻を鳴らす場合は、ストレスがかかっている時や不機嫌な時
- ピーピーと鼻を鳴らす場合は、不安感が強い時や、甘えている時
- フガフガと鼻を鳴らす場合は、興奮していたり呼吸器に異常がある時
①:「フン!」「フンフン」と鳴いている場合
鼻から息を吹き出す様に、「フン」や「フンフン」と鼻を鳴らす時は、ストレスがかかっている場合があります。
知らない人や知らない犬が近づいてきた時にこんな感じで鼻を鳴らしませんか?「フン」と鼻を鳴らした後に吠える事があれば、相手を威嚇しているからです。
また、家の中で威嚇する相手が居ないにも関わらず「フー」っと鼻を鳴らす時は、飼い主さんに相手にして貰えない・おやつが欲しいのに貰えないなどの、不満がある時に見られます。飼い主さんに構って欲しくて悪戯を始めたりする犬もいます。
その他にも、飼い主さんの方を見ながら「フンフン」と鼻を鳴らす場合は、「そろそろ散歩に行きたい」「小腹がすいてきた」など、何か催促をしている事があります。
愛犬は、色々なシチュエーションでこの「フン」や「フンフン」という、鼻の鳴らし方を使い分け、飼い主さんに訴えかけています。
同じ鼻の鳴らし方でも、意味合いは変わってくるため、愛犬をよく観察することで気持ちが見えてくるでしょう。
②:「ピーピー」と鳴いている場合
可愛らしく「ピーピー」と鼻を鳴らす場合は、信頼している飼い主さんに甘えている時です。この鼻の鳴らし方をされると何か作業をしていても、ついつい手を止めて愛犬を撫でてしまいますよね。
特に、大人しい犬や神経質な犬に多く見られるこの鼻の鳴らし方ですが、注意点もあります。
ピーピーと鼻を鳴らすからと、頻繁に構いすぎてしまうと、「ピーピーと鼻を鳴らせば、自分の望みは何でも叶えてくれる」と覚えてしまい、少し我儘になってしまう場合があります。適度に撫でてあげたり、スキンシップを取ってあげて下さい。
また、余りにも高頻度でピーピーと鼻を鳴らす場合は、分離不安症になりストレスを抱えている可能性があります。
分離不安症に心当たりがある場合は、動物病院へ行くかドッグスクールなどで相談してみると良いかも知れません。
③:「フガフガ」と鳴いている場合
犬が「フガフガ」鳴いている場合は「逆くしゃみ」等に要注意!
「フガフガ」と呼吸がしんどそうに鼻を鳴らす時には、飼い主さんにSOSのサインを出している場合があります。
頻繁に苦しそうな呼吸をしている場合や、長時間鼻が詰まっている場合は思わぬ疾患が隠れているかも知れないため、動物病院を受診する様にしましょう。
- 逆くしゃみの原因や症状
- 逆くしゃみの対処法
- 呼吸が荒くなっていないか
- 逆くしゃみ以外の疾患の可能性
犬の「逆くしゃみ」とは?特徴や原因・症状を解説!
「逆くしゃみ」とは、名前の通りくしゃみの反対ということです。くしゃみは鼻から勢いよく空気が出ますよね。逆くしゃみは、一気に沢山の空気が鼻に入ってきて起こる現象です。
急に沢山の空気が入ることで苦しくなり、上手く呼吸ができないため、首を前後に動かしながら「フガフガ」や「カフカフ」といった咳き込んでいる様な音で、苦しそうに鼻を鳴らします。
ブルドックやパグなどの短鼻種(鼻べちゃさんと呼ばれる種類)や小型犬によく見られる症状です。何度も繰り返し起こす事がありますが、十数秒から数分程度で治まります。
原因はハッキリと解明されていません。アレルギーの場合や鼻腔が狭いために発症するのではないかといわれています。
病気ではないため、逆くしゃみであれば命に関わる様なことはありません。しかし、素人ではなかなか判断が難しい場合もあるため、心配であれば症状が出ている所を動画に収め、動物病院を受診し獣医師に確認して貰いましょう。
犬の「逆くしゃみ」の対処法とは?
逆くしゃみが起きた場合は、暫く様子を見ていると落ち着いていき、何事もなかったようにケロッとしています。
見守るだけでも良いのですが、苦しそうに鼻を鳴らしている姿を見るのは心臓に悪いですよね。「何か出来ることはないのか」と思った飼い主さんは、下記の方法を試してみてはいかかでしょうか。
- ゆっくりと胸や背中を撫でる
- 餌やおやつの匂いを嗅がせ食べさせる
- 鼻をつまみ口呼吸させる
- 鼻に息を吹きかける
- 加湿を心がける
まずは、胸や背中を撫でてリラックスさせてあげましょう。そして、唾液を飲み込ませると症状が落ち着くといわれているため、好物の餌やおやつなどを食べさせて下さい。
乾燥が逆くしゃみを引き起こす可能性も考えられているため、頻繫に起こるようであれば、室内の加湿をしてみても良いかも知れませんね。
補足:荒い呼吸が止まらない場合は心臓病や気管虚脱にも注意!
荒い呼吸で息苦しそうにして鼻を鳴らす場合や、荒い呼吸の他に鼻血などが出ている場合は、下記の疾患などが隠れている事があります。
補足:鳴き方以外にも、尻尾や仕草、行動から犬の心理が分かる!
鼻を鳴らす以外にも、犬は色々な方法で飼い主さんに自分の意思を伝えようとしています。いつも同じ様に尻尾を振っているだけに見えても、そこには様々な感情が現れています。イタリアの大学では、犬の感情に関する調査も行われています。
- 尻尾の振り方・動かし方による感情の違い
- カーミングシグナルと呼ばれる犬の仕草
- 何気ない犬の行動
①:犬のしっぽの動かし方
- 左右に小さく尻尾を振る
- 左右に大きく尻尾を振る
- 尻尾を丸める
- ピンと直立させる
- だらんと下に垂らす
②:犬の仕草
カーミングシグナルと呼ばれる行動を取ります。カーミングとは「落ち着かせる」シグナルとは「合図」という意味なので、自分や相手を落ち付かせる合図という意味合いになります。カーミングシグナルには27種類の仕草があります。その内の3つをご紹介します。
- あくびをする
犬があくびをする時は、緊張している時やストレスを感じている時です。
- 体を振るわせる
緊張から解放された時にする行動です。威嚇などを行い、お互いの上下関係を決めた後に見られます。お互いの上下関係に納得したらブルブルと体を震わせます。
- お腹を見せる
相手に好意を持っている時に見せる行動です。敵意がないことを表していて、攻撃を避ける意味合いがあります。
③:犬の行動
犬の可愛らしい行動にも、気持ちがしっかりと表れています。
- 片足を上げる
片足をピッと上げた時は、興味がある事や、気になる臭いがあり、それに意識を集中させている時です。
- 鼻でツンツンしてくる
飼い主さんに構って欲しくて甘えている時にツンツンとして来ます。とっても可愛い行動ですよね。
- 飼い主さんの上に座る
何かに怯えていたり、不安を感じた時に安心を求めてこの様な行動をします。この行動をした時は、何に不安を感じているのかを見つけて、不安を取り除き安心を与えてあげれれば良いですね。
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近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
まとめ:犬が鼻を鳴らすのはなぜ?
犬が鼻を鳴らす理由が分かりましたか?
犬は純粋な気持ちで、沢山の方法を使い私たち飼い主と、コミュニケーションを取ろうとしてくれています。
- 甘えたり、怖がったり、ストレスを感じていたりなど、様々感情で鼻を鳴らす
- 鼻を鳴らす以外にも仕草や行動で気持ちを現して、伝えようとしている
- 鼻の鳴らし方により、重大な疾患が隠れている場合もある