猫と一緒に電車に乗ることができるかご存知ですか?猫も連れて乗ることができますが、その際はキャリーケースやケージに入れる、追加料金がかかる等のルールや注意点があります。この記事では猫を連れて電車に乗る際のルールや料金、注意点とマナーについて詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫を連れて電車に乗っても良い?乗せる際のルールや注意点とは
動物病院への通院や長期間の旅行など、車で行ければいいけれど、それが難しい場合「猫を電車に乗せていいの?」という疑問が頭に浮かぶと思います。
結論からいうと、猫も電車に乗ることができます。
ですが、電車は大勢の人が乗車する公共の乗り物。猫を好きな人ばかりではなく、もちろん猫を苦手と思う人も乗車しています。
“周囲の人を不快な思いにさせない”のも、ペットを飼育する飼い主の責任です。
その責任を果たすため、猫をつれて電車に乗車するにあたり、なにが必要なのか?
そして、猫にストレスをなるべく与えずに電車で移動するために、事前に準備できることはなにがあるのか?
今回「MOFFME」では
- 鉄道会社ごとのルールや料金
- 猫と一緒に電車に乗る際に必要なグッズ、あると便利なグッズ
- 電車に乗る前に事前に慣れさせておきたいこと
- 猫と一緒に電車に乗る際に気をつけるべき注意点
について詳しく解説します。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
猫を電車に乗せてもOK!ただしルールや追加料金がある場合も
猫と電車に乗車するにあたり、鉄道会社によってそれぞれルールや追加料金がかかる場合があります。
猫と電車に乗車するような用事ができたときはもちろん、緊急の病気の際、スムーズに対応できる様に事前にしっかりリサーチしておくのが大切です。
いざというときのために、最寄りの鉄道会社でのルールや運賃をそれぞれのwebサイトで確認したり、この記事で紹介するあったほうがいいグッズなどをリストアップしておきましょう。
基本的には猫を含め、ペットを電車に乗せてもOK!
鉄道会社ごとに異なりますが、猫以外にも小犬やうさぎ、小鳥、またはそれらに類する小動物はケージを使用することで乗車可能の場合が多いです。
注意したいのは盲導犬や介助犬、聴導犬などの補助犬を除いた大型犬は乗車NGになる場合もあるので、事前にホームページや有人改札の職員さんに確認をとるようにしましょう。
また、猛獣はもちろんですが、毒蛇などの人間に被害を与える恐れのあるペットは電車への乗車がNGの場合がほとんどです。
猫の電車内持ち込みに関する鉄道各社のルール・料金とは?
猫と一緒に電車に乗車することは可能ですが、それぞれの鉄道会社ごとにルールや料金が異なってきます。
代表的な鉄道会社ごとのルールや料金を下記にリストアップしたので参考にしてみてください。
※情報は2021年9月現在のものです。
●JR
乗車可能なペット:小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、動物専用のケースに入れたもの。乗車可能なサイズ:タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内
乗車可能な重さ:ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内
料金:手回り品料金として1個につき290円
https://www.jreast.co.jp/kippu/20.html
●東京メトロ
乗車可能なペット:小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、動物専用のケースに入れたもの。
乗車可能なサイズ:タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内
乗車可能な重さ:ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内
料金:無料
https://ssl.tokyometro.jp/support/faq_answer?lang=ja&faqno=OpenFAQ-000238
●都営地下鉄
乗車可能なペット:他の乗客に迷惑・および危害を与えることがない、規定サイズ以内のケースに完全に入ることができる動物。
乗車可能なサイズ:タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ以内
乗車可能な重さ:ケースと動物を合わせた重さが30キロ以内
料金:無料
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/kanren/riyo.html
●Osaka Metro
乗車可能なペット:小鳥類、金魚・熱帯魚類、小型犬、猫、いえうさぎ、ハムスター、爬虫類等、小型で飼い主がひざ上で十分に抱ける程度以下の大きさのペットで、専用ケージ人れ他の乗客から姿を見えないようにする。
乗車可能なサイズ:規定なし
乗車可能な重さ:規定なし
料金:無料
https://subway.osakametro.co.jp/guide/usage/small_animal/nonste-unkoukeitou.php
●近畿日本鉄道
乗車可能なペット:小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、動物専用のケースに入れたもの。
乗車可能なサイズ:タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内
乗車可能な重さ:ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内
料金:手回り品料金として1個につき290円https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kippu/nyuujouken/nyuujouken.html
●南海電鉄
乗車可能なペット:小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、動物専用のケースに入れたもの。
乗車可能なサイズ:タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内
乗車可能な重さ:ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内
料金:手回り品料金として1個につき290円
猫を電車に乗せる際に必要なグッズには何がある?
では、実際に猫と電車に乗る際になにが必要なのかをご紹介していきます!
1.ケージ、キャリーバック
ほとんどの鉄道会社が猫(ペット)と乗車する際は、ケージやキャリーバックに入れて乗車することを条件としています。
猫の毛が飛び散らない様な工夫も必要です。
2.リード、ハーネス
室内飼いの猫は特に、家の外の世界や大勢の人がいる電車内はとても不安に感じます。
万が一ケージの蓋が空いたらそのまま慌てて飛び出してしまうことも。
ケージに入れていてもリードやハーネスをつけて、逸走しないように気をつけましょう。
3.ペットシーツ
キャリー内に敷いておけば粗相をしてしまったときや、乗り物酔いで嘔吐してしまった時に便利です。
4.水
電車内でストレスを感じ、普段より早く喉が乾いてしまう猫が多いです。
電車内では家の中と違って猫自身が自由に水を飲むことができないので、こまめに水分補給をしてあげましょう。
猫を電車に乗せる際に必要なグッズ、あると便利なグッズとは?
その他、あると便利なグッズも紹介します。
1.携帯トイレといつもの猫砂
猫は犬に比べてトイレに対しても神経質なので、使い慣れていない猫砂だと排泄を我慢してしまうこともあります。
そんなときにペットシーツではなく、携帯用トイレといつも使っている猫砂があれば家と同様にトイレをすることができます。
携帯用トイレは使わない時はコンパクトに収納できるのも便利です。
2.タオル
特に家や自分(猫)の匂いがついたタオルをケージ内に入れてあげれば、安心してストレスの軽減にもなります。
また、粗相をしてしまった際にもあると便利です。
3.おもちゃ
好きなおもちゃを入れてあげることで暇潰しにもなりますし、見慣れているおもちゃがあることで猫の安心感にもつながります。
4.フード
乗り物酔いで吐いてしまう猫もいるので、様子を見ながら与えるようにしましょう。
5.洗濯ネット
人が苦手、外が苦手な猫を一緒に電車に乗る際は、逸走防止のために洗濯ネットに入れてケージに入れるのが安心です。
携帯トイレ等、事前に慣れさせておくと良いアイテムとは?
猫と電車に乗る際、必須のもの、あると便利なものをなど用意していても、猫自身がそれに慣れていないとさらにストレスになる場合があります。
普段の生活の中で慣らしておくと安心です。
1.ケージ、キャリーバック
前述の様に、猫やペットが電車に乗車する際必須のものになります。
それだけでなく、病気の時に通院する場合も待合室ではキャリーに入れておかなければならないところも多いです。
普段から部屋に置き、お気に入りのタオルやおもちゃなどを入れて慣らしておきましょう。
2.携帯トイレ
猫砂やトイレが変わると我慢してしまうタイプの猫は、さらにそこに「見慣れない場所」というストレスが加わりますので、排泄をしてくれなくなってしまう場合もあります。
普段から携帯用のトイレも使ってもらい、慣れさせるようにしましょう。
3.リード、ハーネス
電車のホームで猫が逃げ出してしまうと電車との接触のような最悪の事故が起きてしまうことも。
猫のためにも逸走させないように、ハーネスには慣れさせておきましょう。
これらのものは電車に乗車するときだけでなく、災害時の避難の際も役立つので、猫自身のためにもなります。
猫に心地の良い環境と思ってもらえるように普段から慣らしておきましょう。
猫を電車に乗せる際に気をつける点は?3つの注意点を徹底解説!
電車に猫と一緒に乗るときは、猫へのストレスはもちろん、周りの乗客への気配りを忘れてはいけません。
電車は大勢の人が乗る公共の乗り物ですので、猫アレルギーの人もいれば、猫が苦手な人も当然乗っています。
「許可も得ているし、料金も払っているから」といって、好きなようにしていては、起きなくてもいいトラブルが起きてしまう可能性も。
愛猫のためにも電車にペットと一緒に乗る際に気をつけてほしい注意点を3つご紹介します。
①:乗車中の立ち位置・座る位置やキャリーケースの置き場所
新幹線などの座席指定ができるような電車の場合は、車両の一番前の座席をキープするのがベストです。
他の座席よりもスペースが広く、キャリーやケージを起きやすくなります。
また、窓側のほうが人通りが少ないため猫自身も落ち着けるはずです。
在来線の場合は乗り換えなどで混む様な車両は避けて座りましょう。
キャリーは新幹線の場合、食事をする人もいるので、なるべく足元に。
在来線は電車の揺れが伝わりにくいように膝の上に置くのがいいですが、キャリーの大きさ的に他の乗客に迷惑になってしまいそうなら立つことをお勧めします。
その際、やはり混むような車両は避け、先頭や一番後ろの車両など、他の座席とはスペースを取れる場所が好ましいです。
②:電車内でうるさいくらいに鳴く・暴れる際は一旦降車する
いくらキャリーやケージ、ハーネスなどに慣れさせていたとしても、初めて乗った電車に猫はストレスを感じたり、興奮したりしてしまいます。
中には激しく鳴いてしまう場合もあるでしょう。
飼い主がうるさいと思わなくても。周りの乗客が不快に感じている場合があります。
あまりにもストレスや興奮で激しく鳴いている場合は一度下車して猫をおちつせてあげましょう。
新幹線など、途中で降りれない場合は、デッキなどの静かで人がいないところに移動するのでもいいです。
そして、鳴いている原因がなぜなのかを探ってあげることが大切です。
喉が渇いていたり、トイレを我慢していたり…様子を伺い、猫が落ち着いてから再度電車に乗車するようにしましょう。
③:揺れや音、長時間移動のストレスで体調不良になる恐れも
人間が乗り物酔いをするように、猫も電車の揺れで人間同様に乗り物酔いになってしまう場合があります。
乗り物酔いの対策としては、直前の食事は避け、2〜3時間ぐらい前までに食事を済ませるようにしましょう。
直前に食事をすると、猫が乗り物酔いになってしまったり、酔った際に嘔吐してしまう場合があります。
犬や猫用の酔い止めが市販されていたり、獣医さんから処方してもらうことも可能ですので、事前に相談してみましょう。
また、長時間狭いケースにいたり、聞き慣れない騒音からくるストレスにより体調を崩してしまう猫も。
こまめに猫の体調を確認し、少しでも辛そうにしていたら途中で下車して様子を見たり、休憩をとらせるなどしてください。
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まとめ:猫を連れて電車に乗っても大丈夫!
猫と電車に乗ることはルール上問題はありません。
しかしその際、猫のためにも周りの人たちのためにも事前に調べたり準備をしておきたいことを紹介してきました。
今回の記事のポイントは
- 鉄道会社によって持ち込みのサイズに規定があったり追加料金がかかる
- ケージやキャリーケース、携帯トイレ、リードやハーネスに慣れておく
- 周囲の人に迷惑をかけないように混んでいる車両は避ける
- 猫が鳴き止まない場合は途中下車して原因を解決する
でした。
事前に備えておくことで不要なトラブルを避けられたり、いざという時にもスムーズに、また周りに迷惑をかけずに電車に猫と乗ることができます。
最近はペットが泊まれる宿も増え、家族の一員として旅行を楽しめる場面も増えてきました。
ルールはもちろん、マナーをしっかり守り、楽しい電車でのお出かけにしましょう。
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