犬にも味覚があることをご存知でしょうか?犬も人間同様に甘味、酸味、苦味、塩味、旨味、(辛味)を感じることができます。では犬も味覚が変わることや好みの種類の味付けはあるのでしょうか。この記事では犬の味覚について、感じる種類や人間との違いを詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬にも味覚はあるのか?感じる味の種類や「美味しさ」を解説!
犬にとっても人間にとっても、食事は生きるために大切な要素です。
食事を味わうために、人間は味付けといった工夫を凝らしていますが、犬にとっての「美味しさ」とはどのようなものなのでしょうか?
みなさんの中には、愛犬のフードやおやつを味見した経験がある方もいるのではないでしょうか。
なんとも言えないその味に「犬は本当にこれを美味しいと感じているの?」と疑問に思った方も多いでしょう。
今回「MOFFME」では、犬の味覚について掘り下げていこうと思います。
- 犬にも味覚があるのか
- 何種類の味を感じることができるのか
- 犬と人間の味覚の違い
- 犬にも味覚の変化があるのか
- 犬にとっての「美味しさ」とは
- 犬の食欲が低下した際の対処法
犬にも味覚はある?感じる味の種類、人間との違いを解説!
私たち人間の場合は醤油や酢、塩や砂糖など様々な調味料を利用することで味の変化を楽しんでいます。
濃い味が好きな方、薄い味が好きな方など味の好みもそれぞれです。
一方、犬の場合はどうなのでしょうか?
愛犬が普段の食事でどのような味を感じているのか気になりますよね。
それでは、
- 犬の味覚の有無
- 犬が感じる味の種類
- 犬と人間の味覚の違い
- 犬の味覚の変化
犬にも味覚がある!人間同様に5つの味を感じられる!
ずばり、犬にも人間と同じく味覚が存在します。
人間は、
- 甘味
- 酸味
- 塩味
- 苦味
- うま味
以前まで、犬はうま味を感じることができないと考えられていましたが、研究により可能であることが判明しました。
ちなみに、辛味については味ではなく「強い刺激」として感じています。
上記の5種類の中で犬が好む味は、甘味だと言われています。
犬と人間の味覚の違いは?味蕾が少なく苦味・塩味を感じない?
犬と人間の味覚にはどのような違いがあるのでしょうか?
味を感じとる味蕾細胞という細胞が存在していることは、犬も人間も共通しています。
しかし、実はその細胞の数に大きな違いがあるのです。
人間の味蕾の数が約1万個あるのに対し、犬は約2千個程度しかありません。
人間に比べて機能や感度に差があるのは、味蕾の数が少ないことが影響しています。
ただし先に紹介したとおり、5種類の味を感じとることは可能です。
そのため、犬は苦味や塩味も感じてはいるのです。
そのうち苦味に関しては嫌う傾向があります。
苦味=毒という認識から、犬だけでなく哺乳類全般が苦味を嫌っています。
しかし犬の場合は、苦味を感じる味蕾の場所が舌の奥にあることから、苦いと認識するまでに時間が掛かります。
また塩味を感じる味蕾については、発達が不十分であるとされています。
野生時代、狩りで仕留めた肉を食べる過程で自然に塩分を摂取できていたため、わざわざ補給する必要がありませんでした。
そのため、塩味の味蕾が十分に発達しなかったのです。
補足:犬も人間同様に味覚が変わることはある?
「子どもの頃に嫌いだったピーマンが食べられるようになった」
そんな味覚の変化を経験した方は多いはずです。
それは加齢によって味蕾の数が減少し、味覚が衰えてしまうためです。
子どもの頃にはあんなに苦手だったピーマンも、年を取ることで強い苦味を感じないようになるのです。
犬も人間と同じ理由で味覚が変化していきます。
また味覚だけではなく嗅覚までもが衰えていくため、食事に対しての興味が薄れていくのです。
しかし、若くても突然フードを食べなくなってしまう犬もいます。
濃い味のおやつなどを与え続けた結果、薄味のフードに物足りなさを感じることが理由な場合も多く、それに悩む飼い主さんも少なくはありません。
犬が感じる「美味しさ」とは?味覚よりも嗅覚が大事!
犬にも人間と同じように味覚があるということが分かりました。
では、犬が感じる「美味しさ」とは一体何なのでしょうか?
犬が好む味として、以下のものがあげられます。
- 甘味が強いもの
- 味が濃いもの
- においが強いもの
- におい
- 食感
- 味
補足:犬の味蕾では代わりに「水の味」を感じることができる!
人間は軟水や硬水、ミネラルウォーターごとの違いなど、それぞれの味を感じることができますよね。
しかし驚くことに、犬も「水の味」の違いを感知することができるのです。
舌の先や裏といった場所に水の味を感じる味蕾が備わっていることから、そのように言われています。
しかし他の味覚同様、美味しさを感じるための機能ではありません。
野生時代、犬は狩りで仕留めた肉や血から塩分を摂取していました。
塩分を摂取することで一時的に体液の水分バランスに変化が生じるため、それを整えるのに必要な機能なのだと考えられています。
またその際は水のイオン濃度を感じ取り、体液のバランスを整えるのに必要な量の水を飲んでいます。
補足:犬が食欲ない場合は「甘味」を意識するのがおすすめ!
犬の食欲がない場面というのは意外に多いですよね。
「なんだか最近、ごはんへの食いつきが悪い気がする」
「好んで食べていたはずのフードを食べなくなった」
「病院に行っても異常はなかったのに」
このように、犬の食事について悩んだ経験がある方もいるのではないでしょうか?
犬に食欲がない場合は「甘味」を意識してみてください。
先に紹介したとおり犬は甘味を感じやすいため、それを追加することで食欲が回復する可能性があります。
- キャベツやニンジンなどの野菜
- さつまいもやじゃがいもなどのイモ類
- りんごなどの果物
- 茹でた肉
食欲がないからと濃い味のものを与えるのではなく、まずは素材の甘さを追加し様子を見てください。
ただし、本当に体調不良である場合も考えられます。
少しでもおかしいと感じたら、かかりつけ医やセカンドオピニオンに相談しましょう。
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まとめ:犬も味覚があり、人間同様に舌で味を感じられる!
ここまで、犬の味覚や感じることができる味の種類についてお伝えしました。
最後に今回の内容をまとめます。
- 犬も人間と同じく「甘味・酸味・塩味・苦味・うま味」を感じることができる
- さらに、水に含まれるイオンの濃度の違いから水の味を識別することもできる
- 犬が最も強く感じる味は「甘味」である
- しかし味蕾細胞の数が人間の1/5程度しかないため、全体的に味覚の感度は鈍い
- 味の質よりも腐敗の確認を優先しているため、犬は食事の際に味覚よりも嗅覚を頼りにしている
- 人間同様、老化によって味覚が変化していく
- 食欲がない場合には、甘味を追加することで食欲の促進効果が期待できる