犬がアスパラガスを食べていいかご存知ですか?栄養豊富なアスパラガスは犬が食べることのできる野菜ですが、与える際には中毒やアレルギー、茹でる等いくつか注意点もあります。この記事では犬がアスパラガスを食べても大丈夫かについて詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬がアスパラガスを食べても大丈夫?上手な与え方、注意点を解説
- アスパラガスを与えるメリット、栄養について
- アスパラガスを与える際の注意点
- アスパラガスを使ったレシピ
犬にアスパラガスを与えて大丈夫?与えるメリット、栄養素も解説
- 犬にアスパラガスを与えて問題がないのか?
- 犬にとってアスパラガスを与えるメリット、栄養素について
犬にアスパラガスを与えても大丈夫!
結論から言うと犬にアスパラガスを与えて問題ありません。
アスパラガスは犬にとっても人間にとっても栄養が高い食材の1つです。
加熱することで、穂先、はかま、茎を全て与えることが出来ます。
また、アスパラガスに含まれるビタミン類は加熱しても栄養素が失いにくい特徴を持っているため、十分なビタミンを吸収することが出来ます。これは犬にとっても飼い主様にとっても嬉しい食材なのではないでしょうか?
アスパラガスは手作りご飯にもドックフードのトッピングにもできるため、非常に便利で使いやすい食材です。
犬にアスパラガスを与えるメリット・効果は?栄養素も解説!
犬にとって、アスパラガスはどのような栄養や効果があるのでしょうか?
- アスパラギン酸
- ルチン
- βカロテン
- カリウム
- 葉酸
- ビタミン類
犬にアスパラガスを与える際の注意点は?4つのポイントを解説!
栄養豊富なアスパラガスは積極的に犬に与えたいことが分かったと思います。
しかし、与える場合は何点か注意が必要です。
アスパラガスだけではなく、他の食材にも共通していますが、食材の与えすぎは逆に犬の体に悪影響となり、体調不良に繋がります。
そのため、飼い主様が注意して適正な量を与える必要があります。
今からアスパラガスの注意点について4点ほどご紹介します。
- アスパラガスを与える量
- アレルギー症状
- アスパラガスは加熱処理が必要
- アスパラガスの中毒性について
①:食べ過ぎ注意!適切な与える量・頻度とは?
アスパラガスを食べ過ぎることで消化不良や中毒症状が起こるおそれがあります。
また、腸内細菌も増え、お腹にガスが貯まりやすくなります。
そのため、アスパラガスは個体の大きさによって与える量が変わります。
- 小型犬の場合は、1/3本を目安
- 中型犬の場合は、1/2本を目安
- 大型犬の場合は、3/4本~1本を目安
後ほどご紹介しますが、栄養価が高いアスパラガスは、微量な毒素を含んでいます。そのため、アスパラガスは毎日の摂取は避け、主食の栄養補助として扱い、食事に添える程度がベストです。
特にアスパラガスは穂先に栄養価が高いため、小型犬であれば穂先だけで十分かと思われます。
②:初めて与える際は下痢・嘔吐等のアレルギー症状に注意!
初めてアスパラガスを与える場合は、必ず少量から与えてください。
アスパラガスにはアレルギー症状が少ないと言われていますが、アスパラガスには微量な毒素が含まれています。
そのため、体質に合わない犬は少量であっても過剰に反応し、消化不良、下痢や嘔吐などといったアレルギー症状が発症するおそれがあります。
与える際は少しずつ与え、様子を見てください。
すぐにアレルギーが発症しなくても、1~3時間後に発症するケースもあります。
半日~1日程度で様子を確認し、体を掻いたり嘔吐などの症状が無ければ、少しずつ量を増やして与えましょう。
もし、誤って量を多く与えすぎた場合、様子を確認し、数日はアスパラガスを与えないようにしてください。
またアレルギー症状が発症した場合は、速やかに動物病院に連れて行ってください。
③:生ではなく、茹でる等加熱してから与えよう
アスパラガスを生で与えて問題ないと記載されているサイトもあります。
しかし、犬は人間よりも消化機能が低いため、生で与えた場合、胃腸に負担をかけて消化不良に繋がります。
そのため、犬にアスパラガスを与える場合は必ず加熱処理を行いましょう。
しかし、加熱する場合はも注意があり、2分ほど茹でるか蒸すことをおすすめします。
実は、アスパラスの加熱し過ぎると発がん性物質である「アクリルアミド」が大量に増える実験結果が出ています。
農林水産省が発表している結果ですが、200℃でアスパラガスを8分間炒めた場合、2分間と比べるとアクリルアミドの濃度が9倍に増えるようです。
以上の内容から、過剰に加熱することは犬や人間にとっても体に悪影響があります。必ず注意してください。
④:「アルカロイド」という中毒物質が含まれていることに注意!
アスパラガスには「アルカロイド」と呼ばれる中毒物質が微量に含まれています。
害虫から身を守るため、苦みをもつ植物は大抵含まれていますが、適切な加熱を行うことで大きく心配する必要はありません。
「アルカロイド」の中毒症状は神経や震え、嘔吐と言われています。そのような症状が発症した場合は速やかに動物病院へ連れて行ってください。
実は「アルカロイド」はアスパラガス以外にも、トマトやナスといったナス科の野菜やジャガイモの青い皮や目にも含まれている中毒物質です。
そのため、茹でたお湯やあくを捨てることで、中毒物質の摂取を減らすことができます。
また、アスパラガスを使った手作りご飯にはナス科の野菜を組み合わせることは避けた方がよいかと思われます。
ちなみに、猫は犬より「アルカロイド」に敏感であるため、猫にとってアスパラガスは絶対に与えてはいけない食材となっています。犬・猫と暮らしている飼い主様は十分に注意してください。
補足:アスパラガス以外で犬に与えても良い野菜とは?
個人的に犬におすすめする野菜を一部ご紹介します。
- セロリ
- ゴーヤ
- ブロッコリー
アスパラガスを使った、手作りの犬用簡単ご飯のレシピを紹介!
アスパラガスを使った犬用の手作りご飯のレシピをいくつかご紹介します。
①サーモンのホイル包み焼き
材料
- アスパラガス:1/2本
- ほうれん草(小松菜):20g
- しめじ、しいたけ:各15g
- 生鮭(皮なし):100g
- 無塩バター:7g
- ほうれん草を茹で、水気をきり、長さ2~3㎝に切る。しめじとしいたけをみじん切りにする。
- アルミホイルを20×20㎝に切って広げ、ほうれん草、鮭、きのこ、バターの順番に乗せ、しっかりと閉じる
- フライパンに高さ約1㎝になるまで水を注ぎ、火をかける。沸騰したら2をそっと置き、弱火にして約10分ほど蒸し焼きにする。
- 中身に火が通っていることを確認したら、中身とアスパラガスを器に移し、よく混ぜ合わせる。
- 鶏もも肉:30g
- アスパラガス:1/2本
- かぶ、人参、カボチャ、大根:各10g
- かぶの葉:3g
- かぶの葉以外の野菜と鶏もも肉を1㎝角に切る。かぶの葉は細かく刻む。
- 300mlの水が入った鍋にアスパラガス、かぶの葉以外を入れて中火にかける。
- あくが出てきたら取り出し、かぶの葉を入れて弱火で約5分煮込む
- 3に火が通ったら、火を止めてアスパラガスを加える。
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まとめ:犬がアスパラガスを食べても大丈夫!
- 犬にアスパラガスを与えて問題はない。
- βカロテンやカリウムなどの栄養があり、がん予防、腎不全の犬にも効果がある。
- 「アルカロイド」の中毒物質が微量に含まれているため、毎日与えない。
- 加熱のし過ぎは「アクリルアミド」が発生するため、2分間茹でることが適正。
- 犬の様子と大きさを見て適正な量を与える。