内容をまとめると
- 猫は春・夏の1年に2回発情期がある
- 猫はおおよそ生後12ヶ月程度には発情期が始まる
- 猫の発情期では、マーキングやスプレー行為等の行動が見られる
- 猫のマーキングをやめさせるには、去勢・避妊手術を受けさせるのが良い
- MOFFMEのペット保険一括比較サービスを一度利用してみるのがおすすめ
猫のマーキングはいつからいつまでなのでしょうか。またうるさい鳴き声やおしっこを人にかけるスプレー行為、マーキング等の症状はどうやってやめさせるのが良いでしょうか。この記事では猫のマーキングはいつからかに関連して、発情期の時期や症状、対策方法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫のマーキングはいつから?発情期の時期や症状、防止方法を解説
猫はいつから発情するのかや、発情期のマーキングがいつから始まるのかをあなたは知っていますか?
マーキング行為はオス・メス問わず発生し、おしっこのスプレー行為が見られたりします。
発情期の猫は特にしつけが大変なので、飼い主としてはマーキングや発情をやめさせたい方もたくさんいることでしょう。
今回「MOFFME」では、猫のマーキングはいつから起こるのかについて徹底解説します。
- 猫の発情期はいつからなの?マーキングはいつからいつまで?
- 発情期にみられる主な4つの症状
- 発情期の対処法や飼い主のできる対策を紹介
- 猫の去勢・避妊手術はいつからできる?手術の時期や方法、費用は?
猫の発情期の時期を解説!マーキングはいつからいつまで?
去勢・避妊をしていない猫には、いつから発情期が起こるのでしょうか?
発情期はいつあるのか、マーキングはいつからいつまで行われるのかも気になりますよね。
ここでは、猫の発情期やマーキングがいつからあるのか徹底解説します。
- 猫の発情期の期間はいつからなのか
- 1年で発情する季節はいつからなのか
- 最初の発情期はいつから起こるのか
猫の発情期の期間とは?1年間で発情する季節を紹介!
猫は、1年のうち1~8月に発情する「季節繁殖動物」です。
春(2~4月)から夏(6~8月)には2~3回ほど発情のピークが起こり、強く発情しネコちゃんは異性を求めるようになります。
実は、季節によって発情を起こすのはメスのネコちゃんだけ。
オスのネコちゃんは、発情を起こしたメス猫の鳴き声やフェロモンに影響されて、発情を起こします。
猫の発情時期がいつから起こるのかを決める決定打は、日照時間です。
昼間の時間長くなってくると、猫は「あたたかくなりそうだな、今なら子どもを産んでも餌に困らなそうだ!」と本能で判断します。
平均的には昼の時間が14時間を超えたころから、メスのネコちゃんが発情期に入る確率はぐっと上がるようです。
なお、メス猫の発情期は以下の4つに分けられます。
- 発情前期:はじめの1~5日。オスを受け入れないが甘えたりおしっこの回数が増える
- 発情期:4~10日ほど続く。マーキングや大声で鳴く行為が目立ち、交尾をしに来たオスを受け入れる
- 発情後期:交尾後、排卵をして卵胞が退化するとオスを受け入れなくなる。1日ほどで終わる
- 発情休止期:次の発情が訪れるまでの休憩期。交尾をしなかった場合や、交尾しても排卵していないと5~16日で再度発情前期が訪れる
猫の発情期はいつから?最初の発情期の時期を解説!
猫のはじめの発情がいつからなのかは、性別や体格、短毛種か長毛種かで異なってきます。
オスの猫はメスより初めての発情が早いため、生後3ヶ月ごろにはマウンティング行為や交尾ににた動作をとるようになります。
しかし、オス猫が生殖できるのは身体がしっかり発達した生後6ヶ月ごろになります。
この頃から、オス猫はマーキングを始めるようになります。
その後、生後9~12ヶ月になれば体の機能は完全な大人になり、本格的な発情期を迎えるようになるのです。
メスはオスより早く性成熟し、生後5~12ヶ月で本格的な発情を迎えます。
しかし、個体によってはそれよりも早く発情してしまうこともあるようです。
なお、長毛種は短毛種よりも性成熟が遅く、生後12~18ヶ月でようやく初の発情を迎える傾向が強いです。
猫の最初の発情期は成長に伴う体重の増加で左右されるため、発情がいつから起こるのかにはかなりの個体差があります。
猫の発情期の行動とは?発情期にみられる主な4つの症状を解説!
「猫が発情すると、どのような行為が見られるの?」
そう疑問に思っている方は、きっと多いことでしょう。
ここでは、猫の発情期に見られる行動を4つに分けて紹介します。
- マーキング
- おしっこのスプレー行為
- うるさいくらいの大声で鳴く
- 飼い主に甘えてくる
①:マーキング
猫が発情するとみられる代表的な行動が、マーキングです。
マーキングは、縄張りを誇示したり性的虎児をしたりするために行う行為。
「自分の縄張りはここだ!」と伝える証を残したり、フェロモンを残して異性に存在を知らせる役割があるのです。
マーキングは、以下のような形で行われることが多いです。
- おしっこのスプレー行為
- 爪とぎ
- 頬や頭を摺り寄せて匂いをつける など
②:おしっこのスプレー行為
発情した猫には、オス・メス問わず見られるのが、尿スプレー行為です。
特に縄張り意識の強いオス猫に、スプレーは非常に多く見られる発情行為。
通常の排泄と、発情時の排泄(スプレー行為)の違いは、以下の表の通りです。
【通常時と発情時の猫の排泄の違い】
通常時 | 発情時 | |
---|---|---|
姿勢 | 座る | 立ったまま |
対象 | 好みの素材にしかしない | 壁やカーテンなど決まった場所 |
量 | 一気にたくさん | 少しずつ何度も |
トイレの使用 | ウンチもおしっこもトイレを使う | おしっこをする際にトイレを使わない |
スプレー行為は尻尾を垂直面に立て、少量のおしっこを霧状にかける形で行われます。
この尿には発情期特有の分泌物が混じっており、かなり強い匂いを放ちます。
臭いおしっこを所かまわずかける行為なので、困り果てる飼い主も多いことでしょう。
③:うるさいくらい大きな声で鳴く
発情期を迎えた猫は、所かまわずうるさいほどの大声で鳴き始めます。
これは特に、メスの猫に多く見られる行為。
大きな声で鳴いてオス猫を呼ぶことで、「自分はここにいるよ!」と知らせているのです。
一方、オス猫はメス猫に呼びかける形で鳴くことはあっても、自発的に鳴くことは少ないとされています。
ネコちゃんは夜行性の動物なので、夜中にずっと鳴き続け飼い主が寝不足に…といった事態も少なくはないようです。
④:飼い主に甘えてくる
発情したメス猫は、通常時よりも飼い主にべったりと甘えるようになります。
「普段そっけないうちのネコちゃんが、突然今までにないほど甘えん坊になった!」
と、思う時には、実は発情を迎えていた…ということも珍しくないんですよ。
普段はオスより自立心が強いメスのネコちゃんが、春先に突然甘えだしたら発情期が来たサインかもしれません。
すり寄る行為が止まらなかったり、そばを離れようとしなかったりしたら、ネコちゃんの発情を疑いましょう。
猫の発情期の対処法を解説!飼い主にできる対策とは?
もし猫が発情したら、どうすればよいのでしょうか?
事前に発情を防止する方法も、飼い主さんとしては気になるところですよね。
ここでは、猫が発情期の対策方法を4つ紹介します。
- 去勢・避妊手術を受けさせる
- マーキングやスプレー行為をされた場所は徹底的に掃除
- 甘えてきても出来るだけ構わない
- マタタビや綿棒での刺激はむやみに行わない
①:去勢・避妊手術を受けさせる
最も効果的かつ簡単な発情のやめさせ方は、猫に避妊・去勢手術を受けさせることです。
発情時の行為は、性成熟を迎えた卵巣や精巣のホルモンによって引き起こされます。
発情期を迎える前にメスは避妊、オスは去勢を行えば発情することはなくなるのです。
避妊・去勢手術は多くの場合手術設備のある動物病院で行えます。
卵巣や子宮、精巣などの病気も防ぐことができるので、繁殖を検討しない場合には避妊・去勢を行うのがおすすめです。
②:マーキングやスプレー行為をされた場所は徹底的に掃除する
もし猫にマーキングやスプレー香をされてしまったら、その箇所は徹底的に掃除しましょう。
匂いやスプレーの跡を残してしまうと、猫の縄張り誇示行為はさらにヒートアップしてしまいます。
粗相をされた場所は汚れや匂いを残さないよう、洗剤などを使ってとことん綺麗にしてください。
スプレー行為をした場所に、粘着テープでペットシーツを貼り付けるのも対策になります。
汚れや匂いが残らない上に、掃除も簡単になるのでスプレー行為に困っている方はぜひお試しください。
③:甘えてきても出来るだけ構わない様にする
メスの発情期に見られる過剰な甘え行為は、構うとどんどんヒートアップしてしまいます。
可愛いからといってネコちゃんを構っていると、甘え行為が加速して自分の時間が取れなくなってしまいます。
発情時の甘えは鳴き声が普通と違う、甘え方が普段と違い過剰などの特徴があります。
もし、発情期のネコちゃんが甘えてきても心を鬼にしてできるだけ構わないようにしましょう。
④:マタタビや綿棒での刺激はむやみに行わない様にする
マタタビは猫を酔っ払わせる植物として知られていますが、発情期の猫の気を紛らわせる道具にはなりません。
むしろ余計な刺激は発情を加速させることもあるので、極力たくさん与えるのは避けましょう。
また、膣を綿棒で刺激し排卵させることで、猫の発情を止める方法があるとされていますが、これは絶対にNG!
綿棒は猫の膣のデリケートな粘膜を傷付ける可能性が高い上に、発情を止められるとは限らないため絶対に行わないようにしましょう。
補足:猫の去勢・避妊手術を解説!手術の時期や方法、費用とは?
猫の発情対策として、最も効果的なのが避妊・去勢手術です。
- 卵巣・子宮を同時に切除する卵巣避妊全摘出手術が一般的
- 吸入麻酔による全身麻酔下で行われ、呼吸モニターも必要
- 生後数ヶ月~1歳ごろに行う
- 発情中は手術を受けられない
- 費用は約15,000円~40,000円
- 全身麻酔で精巣を切除する
- レーザーメスを使う苦痛のない手術も
- 生後数ヶ月~1歳ごろに行う
- 費用は約10,000円~20,000円
MOFFMEのペット保険一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:猫のマーキングはいつから?発情期の対処法を解説!
いかがだったでしょうか。
この記事のまとめは、以下の通りです。
- 猫の発情期は1~8月に起こる
- 発情のピークは2~3回で、春~夏に起こる
- 初めて発情する時期には個体差があり、オスは生後3ヶ月、メスは生後5~12ヶ月で初めての発情を迎えやすい
- 長毛種は短毛種より初めての発情が遅い傾向にある
- 発情した猫はマーキングやスプレー行為をはじめる
- メス猫は発情期に大声で鳴きわめいたり、過剰に甘えたりする
- 発情期の対策は「去勢・避妊手術を受けさせる」「マーキングやスプレー行為をされた場所は徹底的に掃除」「甘えてきても出来るだけ構わない」「マタタビや綿棒での刺激はむやみに行わない」の4つ
- 猫の避妊・去勢手術は生後生後数ヶ月~1歳ごろに行う
- 避妊・去勢手術の費用相場はオスは約10,000円~20,000円、メスは約15,000円~40,000円