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猫はペットホテルをストレスに感じるのでしょうか。旅行等でペットホテルや実家で留守番してもらうことはあるでしょうが、猫は寂しいと感じるでしょうか。また猫のストレス症状や行動、解消法も気になりますよね。この記事では猫をペットホテルに預ける際の注意点を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫はペットホテルをストレスに感じる?嫌がる際の対処法とは

飼い主が泊まりで不在の間、猫のお世話をお願い出来る身内や友人がいれば良いのですが、中々難しい事も多いでしょう。


そんな飼い主やペットたちの為に、現在はペットの預かりサービスが非常に充実してきています。


しかし、ペットホテルを利用したいけど、猫はストレスを感じないか、楽しく過ごせるのか、心配になりますよね。


今回「MOFFME」ではペットホテル利用時のストレスについて以下の項目で詳しく解説します。

  • ペットホテルって何?どうやって選ぶ?
  • 猫はペットホテルにストレスを感じる?預けるときの注意点
  • ストレスを感じた猫の症状と原因と対処法を解説
  • もしもに備えてペット保険に加入がお勧め
  • ペットホテルとストレスについてのまとめ
是非参考にご覧くださいね。

またMOFFMEではペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

そもそも猫のペットホテルとは?選びポイントも解説!


ペットホテルと聞くとテレビや雑誌では犬のイメージが強いですよね。これは犬とは違って猫は1~2日であれば餌と水を用意してあげればお留守番が出来るという違いがあるからでしょう。


しかし、実は猫が利用できるペットホテルもあるのです。仕事で長期の出張帰省などで留守が長くなる場合や、お留守番させるのが不安という方には強い味方ですよね。


実際に猫のペットホテルはどこで利用できるのか、そのサービス内容や選ぶポイントについて解説します。


  • ペットホテルとは何か、利用できる場所は?
  • ペットホテルとペットシッターとは何が違うのか
  • 猫のペットホテルの選び方

猫のペットホテルとはどんなところ?利用できる場合も紹介!

ペットホテルは仕事や旅行など、飼い主の都合でお世話が出来ない時に一時的に預かってくれる施設です。


餌やトイレなど、身の回りのことをお世話してくれるので飼い主が不在でも猫がお腹を空かせたり、トイレの始末の心配が不要です。


また、お世話に慣れているプロがきちんと猫を管理してくれるので安心ですね。


事前に予約し、送迎は基本飼い主が行います。連休などは予約が取りにくくなるので、預ける場合は早めの予約がお勧めです。


ペットホテルはトリミングサロン動物病院で併設されていることが多いので、近くのペットホテルを確認しておくと良いでしょう。

猫のペットホテルはペットシッターとどう違う?

ペットホテルとペットシッターとは何が違うのか、簡単にまとめました。



メリットデメリット
ペットホテル・ずっと人の目が届いているので安心
・動物病院のホテルは緊急時すぐ対応してもらえる
・環境にストレスを感じる
・送迎が手間
ペットシッター・送迎の手間がない
・猫がいつもと同じ環境で生活できる
・24時間対応ではない
・プライバシーの心配


ペットシッターは決まった時間に餌あげやトイレ掃除に来てくれるサービスです。


猫はひとりでいることが苦手ではないので、ずっと知らない人がいるよりストレスは感じにくいかもしれません。


ただ、多頭飼いでの喧嘩や家の中での怪我が心配という場合は、人の目が届くペットホテルの方が安心です。猫の様子や性格からどちらが向いているか判断しましょう。


ペットホテルとペットシッターの更に詳しい比較記事はこちらです。

猫のペットホテルはどう選ぶ?選ぶポイントを詳しく解説!

ペットホテルを選ぶときのポイントは以下を参考にしてみてください。


  • 動物取扱業の登録がされている
  • 施設の掃除が行き届いている
  • 宿泊中の猫の様子を教えてくれる
  • 周囲の評判が良い

その他にも24時間体制で人が居るのか、宿泊中の猫の様子は報告してくれるのか、泊まるケージの広さなど、気になる事は何でも質問してみましょう。

また、利用したことのある人に体験談感想を聞いて参考にするのも良いでしょう。

一度預けると中で猫がどのように扱われているのかは分かりませんし、当然猫自身にどうだったか聞くことも出来ませんよね。

ペットホテル選びは飼い主か事前に調査して信頼出来る場所を見つけてあげましょう。

ペットホテルは猫にとってストレス?預ける際の注意点を解説!


猫には飼い主の事情や都合は理解出来ません。


猫の立場で考えると、急に知らない場所に連れて来られて飼い主不在の中、他のペットたちや知らない匂い中で長時間過ごさなくてはいけないのです。


ストレスを感じない方が不思議なくらいですよね。


猫のストレスが少しでも和らぐように次の5つの注意点を守りましょう。


  1. 使用済みトイレの砂を持参する
  2. 事前にキャリーバックに慣れさる
  3. 事前にケージに慣れさせる
  4. ワクチンやノミダニ予防を忘れずに行う
  5. 餌はいつも食べているものを用意する

①:使用済みのトイレの猫砂をとっておく

猫の嗅覚は非常に優れています。他の動物の匂いやいつもの縄張りと違う匂いを感じると、不安緊張でストレスを感じ、排泄をしなくなることが考えられます。


猫は縄張り意識が非常に強い動物なので、自分の匂い残っている使用済みのトイレの砂をペットホテルのトイレに混ぜることで緊張感や不安を和らげることが出来ます。


その他にも使用済の砂を混ぜて置くことでトイレをきちんと認識し、粗相の防止に効果があります。

②:キャリーバッグ嫌がることのないよう、事前に慣れさせる

猫をキャリーバッグに慣れさせておくことは、ペットホテル利用時だけでなく、動物病院緊急時の避難にも大変有効です。


キャリーバッグに閉じ込めるのは可哀想と感じる方もいるかもしれませんが、元々狭いところが好きな動物なので苦痛ではありません。


猫がキャリーバッグを嫌がるのは、その後に病院等の苦手な場所に連れて行かれる事をわかっているからです。


無理矢理キャリーバッグに入れようとすると、飼い主も猫も思わぬ怪我をしてしまうので、トレーニングはおやつやおもちゃを上手く利用しながら進めて行きましょう。

③:ケージを嫌がることのないよう、事前に慣れさせる

ペットホテルに居る間はケージで過ごすことになるのでケージに慣れていないと泊っている間ずっとストレスを感じてしまいます。


事前に対処出来るストレスの原因になりそうな事は全て解消しておきましょう。

ケージに慣らすこともそのうちの1つです。


ケージは猫の専用の個室になるものなので、猫が安心してくつろげる空間である必要があります。


ケージを嫌がる場合はお気に入りの毛布やタオルを入れる・餌は中で食べさせる等してトレーニングしてみましょう。

④:混合ワクチンの接種、ノミ・ダニの予防をしておく

混合ワクチン接種とノミダニの予防は、ペットホテルに預けた猫が健康な状態で帰ってくる為にも非常に大切な事です。

ワクチンを接種していれば防げる病気は沢山あります。ワクチンを接種しないと、ペットの猫が病気をもらってまた別の猫にうつしたり、猫自身の命を脅かすという恐ろしい自体を招く可能性があります。

また、ノミダニ予防も同じです。ペットホテルを利用する前に予防薬を投薬して安全に猫が過ごせる様に体を守ってあげましょう。

⑤:食べ慣れたフードを預ける日数分用意しておく

ペットホテルを利用する時は、必ず前日まで食べていたフードを必要な回数分用意しましょう。


ただでさえ環境に慣れていない状態で、フードの種類までいつもと違ったものになると猫は緊張やストレスで口もつけないという可能性があります。


食欲はその子の健康状態を観察する為のバロメーターにもなるので、スタッフから見て猫の変化や様子が判断しやすくなります。

猫はどんなことにストレスを感じる?原因やサイン、解消法を解説


人にとって「こんなことで?」という周囲の環境や飼い主の対応が猫にとってはストレスになる場合があるのです。


ストレスは積み重なる事で症状が初めて表に出てくるものですが、猫は野生で生き抜く為、天敵に襲われないよう体調不良等の弱みを隠す習性があります。


小さな変化にもすぐ気づけるようにそのサインや解消法を理解しておきましょう。


  • 猫のストレスの原因は留守番や閉じ込められる環境にある
  • 猫がストレスを感じた時に起こす行動とは
  • ストレスを解消させる方法とは

猫のストレスの原因は?留守番や閉じ込める等の原因を解説!

ペットホテルでは家で過ごすよりもケージ内で過ごす時間の方が格段に多くなりますよね。ケージの外に出られず運動不足でイライラを募らせる可能性があります。


また、分離不安症は飼い主が傍にいないと不安や恐怖を感じてしまう精神的疾患です。ペットホテル利用に関わらず、家でもお留守番する事に対し激しいストレスを感じます。


この場合はペットホテルの利用は控えたほうが良いでしょう。


前もってペットホテルを利用して問題無いか、猫の性格を理解しておく必要がありますね。

猫のストレス行動は?食欲不振や夜鳴き、病気等の症状を解説!

猫のストレス行動とは


  • 餌を食べない
  • 排泄しない
  • 過剰グルーミング
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 夜鳴き
  • わざと粗相をする

などが見られます。

1~2日餌を食べなかったり排泄しなくてもすぐに命に関わる事はありませんが、これらは猫の緊張からくる代表的なストレスサインです。

また、同じ場所を異常に舐め続ける過剰グルーミングは脱毛症に繋がります。

更に夜鳴きやわざと粗相をするのは構って欲しい、寂しいという強い気持ちの表われと言えます。

食欲不振、嘔吐や下痢はストレス以外に何か病気を患っている可能性もあるので続くようであれば動物病院を受診しましょう。

また、ストレスが重症化すると脂肪肝特発性膀胱炎など、最悪命を落とす病気に繋がる事があるので注意しましょう。

猫のストレスの解消法は?運動させる等の発散方法を解説!

ペットホテル宿泊の時


  • 特に好きな餌やおやつを持参する
  • いつも使っているタオルやクッションを持参する

ペットホテルにいる間、少しでも猫が楽しく過ごせるようにいつも食べている中でも特に好きな餌やお気に入りのおやつを持参しましょう。

美味しいものが食べられると猫のストレスも多少和らいでくるでしょう。

また、宿泊中のケージの形が家で使っている物と同じとは限りませんよね。ケージの中にいつも使っている自分の匂いのついたタオルやクッションを入れてあげる事で気持ちが落ち着き安心して休むことが出来ます。

帰宅後

  • お気に入りに場所でゆっくり休ませる
  • 沢山遊んであげる

帰宅後は猫も開放感と安堵で疲れているでしょう。まずは自由に好きなところで休ませてあげましょう。

いつも通りの元気を取り戻したら、十分運動できなかった分、飼い主と沢山遊んで溜まったストレスを発散させてあげてください。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

ペットホテルは動物病院と併設されていたり、かかりつけの動物病院へすぐ連絡してくれるので対応は非常に速いでしょう。


しかし、ペットの治療費は高額で、中には高すぎて治療を受けさせられないと諦めてしまう飼い主もいる程です。


可能な限り大切なペットには十分な医療を受けさせたいですよね。そんなとき、事前にペット保険に加入しておけば、治療費の負担が少なくて済むのでとても安心です。


MOFFMEでは、猫のペット保険の一括比較サービスや口コミ・評判を取り扱っているので、興味のある方は是非参考に覗いてみてください。

まとめ:猫はペットホテルに預けることをストレスに感じる?

ペットホテルに預ける猫のストレスについてのまとめです。

  • ペットホテル選びは情報を集めて信頼できる所にお願いする
  • 預ける時は使用済の猫砂・餌・ワクチン接種など最低限の対策をする
  • 慣れない環境で長時間のケージ生活や飼い主がいなう不安がストレスになる
  • 好きな食べ物やグッズを使ってストレスを和らげる
  • 帰宅後は猫をしっかり休ませて沢山運動させてあげる
  • ペット保険に入ってもしもに備えておく
途中でも説明しましたが、猫は2日程度なら餌とお水があればお留守番は苦になりません。

猫の為と思って預けることが返ってストレスになる事もあるので、よく考えてから判断しましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。