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子猫は何がストレスになるのでしょうか。ケージ飼いや騒音、先住猫の存在等のストレスの原因、餌を食べない、血便・血尿、吐く、風邪、死亡等の症状も気になりますよね。この記事では子猫のストレスについて原因や症状、ストレスサイン・行動、発散方法について詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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子猫は何をストレスに感じる?原因や症状、解消法を徹底解説!

   

記事モデル:ロキ


「ごはんを食べない」「落ち着きがない」など、子猫が普通ではない行動をみせると戸惑いますよね。


慌ててペット病院に駆け込む方も多いようですが、その原因が病気ではないケースがあることも頭に入れておかなければいけません。


考えられる一因がストレスです。


今回「MOFFME」では、以下の4つの項目に分けて子猫とストレスに関する情報を解説していきます。

  • 子猫が普通ではいられなくなる5つの原因とは
  • 見逃してはいけないストレスを感じている子猫のサイン
  • ストレスでも病気になる!子猫の怖い病気とは
  • 飼い主がとるべき5つのストレス解消法

併せて、子猫に万が一のケースが起きたときに頼りになる備えについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


またMOFFMEではペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

子猫は何をストレスに感じる?ストレスの5つの原因を徹底解説!

 

猫はストレスを感じやすい動物です。子猫ならなおさら敏感でストレスを感じやすいだろうことは想像がつきますよね。


さて、子猫がストレスを感じるのはどのような状況なのでしょうか。


ここからは、影響が強い5つの原因を取り上げて解説していきます。

  • 過ごす場所の雰囲気ががらりと変わる
  • 常に音が鳴っている、突然大きな音が鳴る
  • 過ごしにくい環境での生活
  • よく人が来る、ほかにも猫やペットを飼っている
  • 行動範囲が狭く運動量が十分ではない

①:引っ越しやペットホテル、動物病院等による環境変化

過ごす場所の雰囲気が変わると子猫は強いストレスを感じます。


飼いはじめの段階でいえば、ペットショップやブリーダー宅から引き取って家に連れてきたときです。


目からの情報だけでなく、ニオイや行動できる範囲の変化でもストレスを感じてしまいます。


家や家族に慣れたとしても、「引っ越しをして部屋の環境が変わる」「ペットホテルで留守番させる」「動物病院で診察を受ける」といった変化でも子猫に与える影響は大きいでしょう。

②:掃除機等の大きな音、騒音

様々なペットの中でもとりわけ音に恐怖を感じたり警戒心を抱くのが猫です。


特に社会に出るのが初めてで新しい環境に連れてこられた子猫は、どのような音にも敏感に反応してストレスを感じてしまうでしょう。


よく猫が嫌がる音として掃除機やドライヤーが取り上げられますが、この他にもテレビなどの音が常に鳴っていたり子供が走り回る音なんかにも注意が必要です。


過ごすうちに慣れてくれる音もあるので、子猫の間だけ特別注意してあげると良いでしょう。

③:生理現象が気持ち良く出来ない

過ごしにくい環境にいると子猫はストレスを感じます。


子猫が感じる過ごしにくさとは、日常生活を送るうえで習慣となる子猫の生理現象がスムーズにできないということです。


以下のような生理現象の不自由な状況に、思い当たる点はありませんか?

  • 食事スペースが大きな音の鳴る電化製品の近くにある
  • トイレの砂が汚れている
  • 爪とぎに満足していない
子猫の時はもちろんのこと、今後も必ず課題にあがる原因の1つです。

④:多頭飼いや来客が多い等、外敵の存在

初めて外の社会で過ごすことになる子猫は、様々な存在にストレスに感じます。


まず初めに飼い主がその対象となることでしょう。


飼い主にも警戒するのですから、先住猫がいたり他のペットがいる家庭、来客が多いような家庭に住むことになるなら、子猫が感じるストレスは計り知れません。


このような場合、先に飼っているペットが子猫を快く迎えるかの方を気にしがちですが、子猫に強いストレスがかかっていることを忘れてはいけません。

⑤:室内飼いや留守番の際のケージ飼い等、運動不足

運動量が不足すると子猫はストレスを感じます。


猫Cafeをテレビで観たり訪れたことはありませんか?広いスペースに、壁や天井間際まで猫が飛び乗れる板が張り巡らされていますよね。


そのような場所でのびのび過ごす猫を一般家庭で飼うとなると、行動が制限されて運動量が落ちるのは目に見えていますよね。


もし、ケージで留守番させることが多い家庭ならなおさらです。


運動不足がストレスになっていることを頭に入れておかなければいけません。

子猫がストレスを感じた際のサインは?5つのストレス行動を紹介

 
まだ小さいとはいえ、四六時中子猫の様子を見ているわけにはいきませんよね。


そこで、万が一の事態を見逃さないよう、子猫がストレスを抱えている時に出すサインだけは見落とさないようにしましょう。


子猫が以下に取り上げるような行動をとっていたら注意が必要です。

  • いつも食べる餌を口にしない
  • トイレ以外での粗相、軟便の傾向がある
  • グルーミングが過剰すぎる、自傷行為をする
  • 急に走り回ったり飛び上がる
  • 嘔吐や血便などの異常

①:餌を食べない

いつもちゃんと食べるのに、餌を口にしなくなったら子猫がストレスを感じていると察してあげましょう。


騒がしい場所で食べさせてないかなど、考えられる原因を排除してあげなくてはいけません。


それと同時に重要なのが、どのくらいの時間食べ物を口にしていないか、時間の経過の確認です。


生まれて半年もたっていない子猫なら、様子を見ていられる限界の時間は12時間です。


限界が近いようなら、動物病院で状況を説明して診てもらいましょう。

②:トイレ以外での粗相、下痢

いつもなら問題なくトイレでおしっこやうんちをしてくれるのに、トイレではない場所で粗相をすることが多くなった場合は、原因の1つとしてストレスを感じていると疑ってみてください。


また、いつも通りトイレを使えていても、うんちが柔らかめだったり下痢っぽいなと確認できた場合も原因にストレスが関係しているかもしれません。


うんちがいつもと違う場合は、子猫が脱水症状を起こさないよう注意も必要になってきます。

③:過剰なグルーミングや自傷行為

グルーミングをすると、猫は「自分の体を清潔にできる」「病気から体を守る」「気持ちを落ち着かせる」ことができます。


しかし、行動が過剰な場合は注意が必要です。ストレスが強くかかっている可能性があるためです。


より丁寧にしていたとしても時間にして2~4時間でしょう。寝ている時間以外ずっとしているなら過剰です。


また、自分の尻尾を噛むなどの行為が過剰にみられた場合もストレスが原因の一因と考えられます。

④:急に走り出す、真空行動

強いストレスがかかり続けている状態やたまったストレスをうまく発散できていない状態が続くと、真空行動という動きをするようになります。


代表的な動作は、何もないのに飛びつこうとしてジャンプする行動や夜中に家の中を走り回るといった行動です。


他にも目的のわからない異様な動作を繰り返していたら、サインだと受け取ってあげましょう。


真空行動が思わぬケガにつながることもあるため、早めに対処してあげなくてはいけません。

⑤:病気や嘔吐、血便・血尿等の体調不良

ストレスになかなか気づいてあげられなかった場合、体にまで変化が現れてしまいます。


例えば以下に取り上げるような異変です。

  • 吐いてしまう
  • おしっこに血が混じっている
  • うんちに血が混じっている
  • うんちをしなくなる
特に胃腸の調子が悪くなることが多く、様々な症状が現れます。

最悪の場合、気づいたときには病気になっているケースもあります。

ストレスがかかり続けることで引き起こす病気に関しては、以下の項目で詳しく紹介しましょう。

子猫のストレスによる病気は何がある?考えられる病気を解説!

 


ストレスがきっかけで「気づいたときには病気になっているケースもある」ことを知ると、緊張感が高まりませんか?


さらにあおることになりますが、なかには命にかかわるような重大な病気を患うケースもあるようです。


ここからは、どのような病気に侵されてしまうのかを紹介し解説していきます。


ストレスが関わっていると考えられる病気は以下の4つです。

  • 心因性脱毛
  • 皮膚炎(舐性皮膚炎)
  • 突発性膀胱炎
  • 猫伝染省腹膜炎
順に特徴を見ていきましょう。

①:心因性脱毛

子猫がストレスを感じた時に出すサインの1つとして紹介した「グルーミングの過剰」が引き起こす病気が心因性脱毛です。


舐め続けることで毛が抜け落ちてしまい、終いには毛が全くない状態にまでなってしまいます。


症状が出てからでは遅いので、時々子猫がよく舐めている場所を中心に体中を確認してあげると良いでしょう。


サインを見逃していたり確認を怠ると、最悪の場合次に紹介する病気にまで悪化してしまう可能性があります。

②:皮膚炎(舐性皮膚炎)

心因性脱毛を引き起こしているのに舐め続ける行為を繰り返させていると、やがて舐性皮膚炎を引き起こしてしまいます。


毛づくろいで毛並みを整えたり体を清潔に保てるように、猫の舌はザラザラしている特徴があります。


毛がなくなってしまった皮膚がザラザラした舌で刺激をうけ、炎症を起こすだけでなく出血したりばい菌が入ってさらなる悪化を招くことがあるのです。


グルーミングの過剰行為が見られたら、早い段階での対処するようにしましょう。

③:突発性膀胱炎

ストレスを感じた時に出すサインの1つとして紹介した「トイレ以外で粗相をする」「おしっこに血が混じっている」状況から、特発性膀胱炎になっている可能性が疑われます。


特発性膀胱炎は何が原因で起きているのか特定できない膀胱炎のことで、ばい菌が入って炎症しているなどの重大な状況を心配する必要はありません。


とはいえ、サインから自己判断するのは危険です。


病名がわかってから、ストレスをどう軽減してあげるかを考えましょう。

④:猫伝染性腹膜炎

最後に紹介するのは猫伝染性腹膜炎という病気です。


治療方法がないだけでなく致死率が非常に高い、子猫はもちろんのことどのライフステージでも起こりうる病気である、という点で恐れられています。


なんと、この病気の一因に考えられてるのがストレスです。


飼い主が子猫にとってストレスになる原因を把握していなかったり、サインを見逃してしまっていると、命を脅かすような病気になる可能性があることを頭に入れておきましょう。

子猫のストレスはどう減らす?5つのストレス解消法を解説!

  

子猫のストレスについて様々なポイントを紹介してきましたが、まだ小さい子猫の異変に気づけるか不安な方も多いことでしょう。


心配することに越したことはありませんが、そこまで構える必要はありません。


ちょっとした工夫でストレスを解消できるからです。


以下に取り上げる5つの方法を実践していきましょう。

  • 安心する環境を整える
  • 縦に移動できる工夫をする
  • 生理現象の場を整える
  • ちょうどいい距離感で接する
  • 美味しいものを用意する

①:生活環境を整える、苦手な刺激を与えない

安心できる環境で過ごせればストレスは減るはずです。


猫にとって嫌なものをできるだけ排除し、飼い主も猫が嫌がるような行動をとらないことがポイントとなります。

  • 引っ越す場合は周囲の環境を考慮し静かな部屋を選ぶ
  • 開閉に大きな音が鳴るものや電子音が鳴り続ける家具は置かない
  • 急に動いたり大きな音を鳴らさないよう気を付ける
  • 安心してくつろげるスペースをつくる
掃除機をかける場合は、別の静かな部屋に移動させるなどの工夫をしてあげましょう。

②:高低差を意識して運動不足を解消させる

広い部屋が用意できないからといって不安になることはありません。縦に移動できる工夫をして運動不足を解消してあげれば、ストレスは減るはずです。


猫用に作られたキャットタワーを準備するのも良いですが、収納用の棚でも構いません。


猫が飛び乗ったり飛び降りたり、ジャンプして移動できるように配置高低差が出る工夫してあげてください。


また、ケガをしないよう滑り止めや転倒防止対策を施してあげると良いでしょう。

③:トイレや爪研ぎ、餌やりの環境を用意する

ストレスを与えないためには、子猫が気持ちよく食事、トイレ、爪とぎができなければいけません。


食事でまず重要になるのは食べる場所の検討です。猫が好む安全で静かな場所はどこかを考えてあげましょう。


トイレ環境を整える場合は、「大きさ・深さ・入口の高さ・形・置き場所」の5つのポイントに注意が必要です。


場所は猫の気持ちが最優先ですが、飼い主がケアしやすいかも重視したいポイントです。


子猫であっても、ちゃんと爪とぎを用意してあげましょう。

④:子猫に抱っこ等で構いすぎない、適切なスキンシップをとる

子猫を飼い始めて、なかなか我慢できないのがスキンシップです。


おもちゃで遊んであげるだけでなく、ずっと抱っこしていたい気持ちになりますよね。


上記で子猫がストレスを感じる原因としてはあげませんでしたが、飼い主の過剰なスキンシップもストレスになることがあるのです。


ちょうどいい距離感で接してあげましょう。


自分は注意できても他人には強制しづらいため、子猫のうちはあまり家に人を呼ばないほうがいいかもしれません。

⑤:美味しいご飯やおやつを与える

最後に紹介するのは、ストレスを解消するために飼い主ができることです。


時々、美味しい食事を用意してあげましょう。


主食となるごはんを変えたり、おかずをトッピングして食事を工夫してあげます。主食はいつも通りにして、おやつに特別なフードを用意するのも良いでしょう。


子猫も人と同じように食べることでストレスを発散できますし、まだ臆病で警戒心の強い子猫なら美味しいごはんをくれた飼い主への警戒心も和らぐことでしょう。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

 


子猫が感じるストレスの原因からサイン、病気の紹介の流れで、「気を付けてあげよう」という気持ちから「子猫には絶対ストレスをかけてはいけない」という強い気持ちに移り変わった方も多いのではないでしょうか。


そこでストレスを解消するための方法を紹介しましたが、もう1点、万が一のケースに備えてペット保険に加入しておくことをおすすめします。


掛け金が高いのでは?などの心配もあるかと思いますが、気軽に入れる保険が多くなっています。


検討してみたいという方は、猫のペット保険の一括比較サービスや口コミ・評判を取り扱っているMOFFMEを活用してみてください。


きっと子猫にも飼い主にもピッタリな保険を見つけられるはずです。

まとめ:子猫のストレスの原因は?ストレス行動や発散方法も解説

子猫のストレスで注意したい原因「環境・音・生理現象・様々な存在・運動不足」です。


気を付けてあげないと、
  • いつも食べる餌を口にしない
  • トイレ以外での粗相、軟便の傾向がある
  • グルーミングが過剰すぎる、自傷行為をする
  • 急に走り回ったり飛び上がる
  • 嘔吐や血便などの異常
といった状況にまで子猫を追い詰めてしまいます。

恐ろしいのは、これらのストレスが原因で命にかかわるような重大な病気にまで発展する可能性があることです。

飼い主ができることは5つのストレス解消法です。
  • 安心する環境を整える
  • 縦に移動できる工夫をする
  • 生理現象の場を整える
  • ちょうどいい距離感で接する
  • 美味しいものを用意する
子猫にストレスは厳禁です。

ペット保険も含め、様々な手を尽くしてあげましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。