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内容をまとめると

  1. 猫をケージ飼いをすることで誤飲を防いだり、猫が安心できるパーソナルスペースの確保ができる!
  2. ただし無理矢理入れたり、長時間入れっぱなしにすることはストレスになる
  3. ストレスを抱えると病気の原因にもなるため日頃からの健康チェックを欠かさずに。
  4. 猫の治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!

猫のケージ飼いはストレスになるのでしょうか。愛猫を閉じ込めることに抵抗があるかもしれませんが、子猫を迎えた初日等、室内ではケージで飼うことにメリットもあります。この記事では猫のケージ飼いとストレスについて、メリットや必要性、注意点、ストレス解消法を解説します。

記事監修者「中西 涼馬」

この記事の監修者中西 涼馬
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)理事

子供の頃から多くの保護犬や保護猫と暮らしてきた。その他、野生動物や昆虫類含め、全ての動物に対して深い愛を持つ。現在、ドーベルマン(元保護犬)・ボルゾイ・ゴールデンレトリバー(悪徳ペットショップから保護)・ボーダーコリーや猫たちと暮らす。主に猫に関しての記事監修者として活躍している。【保有資格:猫健康管理士(一般財団法人全日本動物専門教育協会)】

この記事の目次

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猫のケージ飼いはストレス?必要性やメリット、注意点を解説!

猫を飼っている家では放し飼いのイメージが多くありませんか?


愛犬の場合はケージを用意していることも多いですが、愛猫の場合は「猫は自由を好むからケージ飼いはかわいそう」だと思う人も多いです。


しかし実際は猫もケージを用意して飼うことでメリットはあり、猫のストレスに注意していればケージ飼いはおすすめの飼い方です。

  • 猫のケージ飼いのメリットや必要性について
  • 猫のケージ飼いのやり方、注意点やケージの選び方について
  • 猫のストレス原因や症状、解消法について
  • 念のためにペット保険加入について

今回「MOFFME」では上記4点に注目して猫のケージ飼いについて解説します!


猫のケージ飼いを検討している人、猫を飼っている、今から飼う予定の人は是非最後まで記事を読んで参考にしてください。


またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますのでそちらもぜひご覧下さい。

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猫のケージ飼いはストレス?メリットや必要性について解説!


モデル:マリン


猫ちゃんは自由に動き回る気まぐれな生き物です。


「ケージ飼いはストレスが溜まってかわいそうだから、放し飼いにしている。」


そう言った考えも間違いではありませんが、ケージ飼いをすることにより猫の誤飲を防いだり、安全を確保できることもあり、お留守番中に部屋の中を荒らされることもなくなります。

  • 猫のケージ飼いの必要性について
  • ケージ飼いのメリットについて

ここでは猫をケージ飼いするメリットと必要性について解説します!

猫のケージ飼いはおすすめ?ケージ飼いの必要性を解説!

猫をケージ飼いすることにより猫がお留守番中におもちゃやビニール袋など、消化できないものを誤飲してしまったり、高いところから落ちてしまったり、部屋の中を荒らしてものを壊してしまう危険性を回避できます


また子猫の頃や飼いはじめた頃、引っ越して間もない頃にケージがあると猫にとってのパーソナルスペースを確保できるのでおすすめです。


猫は縄張り意識が強く、知らない場所、はじめての部屋ではベッドやソファーの下に隠れて怯えてしまったり、警戒して部屋に慣れるまで時間がかかります。


その慣れるまでの間にケージは猫しか入らないパーソナルスペースだと認識すれば、室内でも自分の居場所を見出すことができ安心できます。


「ケージに閉じ込めてかわいそう」だと思う人もいますが、猫は狭くて暗い密閉空間を好む生き物です。


ケージ内を自分の居場所だと認識できれば、自らケージの中でくつろぐようになり飼い主にとっても猫にとっても安心できる環境ができます。


ただし、猫と過ごす上での前提事項として基本はフリーで猫が過ごすことができるように、誤飲するようなものを猫と過ごす空間に置かないことが重要です。

一般的には、猫の場合は犬と比較すると誤飲をすることが少ないため、猫の性格に合わせてケージを使用するか否か決めましょう。


安心できる場所であるケージは猫が自由に出入りできるようドアを開けておく、どうしてもケージにいれておかなければいけない場合は3段ケージのような上下運動ができる広いケージを準備する、飼い主が見ていられるときはフリーにしてあげる時間を作ることをおすすめします。

ケージ飼いにはどんな利点がある?メリットについて解説!

ケージ飼いをすることによって、さまざまな利点があります。


多頭飼いをしている家では、猫が感染するような病気になったときにも、ウイルスが蔓延しないようにケージ内で隔離、保護することもできます。

ただし、猫カリシウイルス感染症のような空気感染する病気については、部屋自体を分けないと意味がありません。


また、洗濯物を干す時に窓を開けていて窓から外へ飛び出してしまった、アイロンや料理など猫にとって危険な家事を行っている時に猫ちゃんが近寄ってきてしまう危険性を回避できます。


ケージ飼いをすることによって得られるメリットは

  • 猫ちゃんの誤飲を防ぎ安全を守る
  • お留守番中に部屋を荒らせないようになる
  • 猫にとって安心できるパーソナルスペースを確保できる
  • 多頭飼いでは、病気になった際の隔離、保護スペースとして活用できる
  • 誤って外に逃げたり、危険な家事を行っている時に誤って怪我をすることが無くなる

とさまざまなメリットがあります。


災害時には、自らケージ内に避難してくれるので猫ちゃんが居なくなったり、地震で上からものが落ちてきた時にもケージが猫ちゃんの安全を守ってくれるのでおすすめです。

猫のケージ飼いのやり方、注意点やケージの選び方を解説!


モデル:マリン


猫をケージ飼いするのに重要な注意点は「猫にケージをストレスに感じさせない」ことです。


ここでは猫のケージ飼いするにはいくつか注意点があり、ケージ選びも上手に選ぶためにも下記のポイントに分けて「猫のケージ飼い時の注意点」を解説します!

  • 猫のケージ飼いにおすすめなケージとは?上手な選び方を解説!
  • 猫のケージ飼いのやり方とは?夜や留守番等で少しずつ慣らそう
  • 猫のケージ飼いの注意点とは?ストレスや嫌がる場合に注意!

ケージを買う前に、しっかり確認して猫が安心して過ごせる環境作りを心掛けましょう。

猫のケージ飼いにおすすめなケージとは?上手な選び方を解説!

猫のケージ選びで大切なのは上下運動ができるスペースです。


犬のケージは高さをそれほど必要としませんが、猫は上下運動によって運動不足を解消しストレスを発散しますので、2段、3段とステップのあるケージをおすすめします。


ケージ内のレイアウトにも注意が必要です。


猫は綺麗好きな生き物ですので、ごはんとトイレは近くに置かずに離しておきましょう。


ケージ内で安心して過ごせるように、水やりや爪とぎのできる環境をつくり、3段目の上層部にはハンモックなどを取り付けたり、箱を置いてケージ内でもリラックスできるパーソナルスペースを用意しておきましょう。


ケージの素材は木製プラスチック製スチール製などの素材があります。

プラスチック製やスチール製のケージは消毒もしやすく糞尿も染み込みにくいので衛生的でおすすめです。


木製のケージは室内にあっても、インテリアとしてオシャレ感を発揮しますが、汚れや水分を含みやすいので注意が必要です。

猫のケージ飼いのやり方とは?夜や留守番等で少しずつ慣らそう

猫のケージ飼いをするにも、いきなりケージ内に閉じ込めては猫ちゃんも嫌がります。


部屋に飼い主がいる時は放し飼いにしておき、ケージの扉は開けておきましょう。


猫は新しいものに興味をもつ生き物、それもケージは室内においてもスペースをとる物体ですので間違いなくケージを設置した初日は興味津々で観察(偵察)に向かいます。


いつでもケージ内を行き来できるようにしておき、猫ちゃん自らが好んでケージ内に入っていく環境をつくりましょう。


ケージに慣らす方法としては、少し買い物にいく時の短時間のお留守番や夜部屋で家事をしている時に短時間ケージに入れてみて、徐々にケージの生活に慣らします。


いきなり長時間、知らないケージ内に閉じ込めては猫は不安になり、嫌がりますので徐々にケージに慣れてもらいましょう。

猫のケージ飼いの注意点とは?ストレスや嫌がる場合に注意!

猫をケージ飼いする最大の注意点はケージ内を安心できる場所だと認識されることです。


ケージに無理やり入れたり、いつまでも閉じ込めたりすると猫は嫌がりケージを嫌な場所だと認識してしまって入ってくれなくなります。

猫は飼い主が相手をしてくれなかったり、運動不足によってストレスを抱える生き物です。


嫌がっている猫をケージに無理やり入れたり、部屋を長時間空けるので、いつまでもケージでお留守番させたりするのは猫のストレスになりますので注意しましょう。


あくまで猫がストレスをかけずに過ごせる場所として認識してもらうためにもさまざまな工夫をしてケージ生活を好むように協力が必要です。

  • ケージ内で食事を与える
  • おもちゃや爪とぎを設置する
  • 箱やハンモックなど猫が安心できるスペースをつくる
  • ケージ内にいるときは猫に手出ししない、不干渉の空間だと認識させる

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猫のストレスとは?原因や症状、解消法について徹底解説!


モデル:マリン


ケージ飼いを始める前に猫のストレスについて理解をしておくことが大切です


猫はストレスの溜まりやすい生き物ですので、ストレスの溜まらない環境作り、飼い主のケアが必要になります。


ここでは猫の抱えるストレスについて次の3ポイントに分けて解説します!

  • 猫のストレスの原因とは?ケージに閉じ込められる等の原因を解説
  • 猫のストレスの症状は?食欲不振や夜鳴き、病気等の症状を解説!
  • 猫のストレス発散方法を解説!飼い主にできることとは?

猫のストレスの原因とは?ケージに閉じ込められる等の原因を解説

猫は縄張り意識が強く、慣れない環境、知らない人が自分のテリトリーに入ることを嫌います。


新しくケージを設置した初日などはケージ自体に警戒しており、その中に無理やり閉じ込めたりすると猫には大きなストレスがかかります。


ケージは開け放しておいて猫が自ら出入りできる環境、閉じ込められるのではなく、自分から好んで入りやすい環境を作りましょう。


猫は寂しがりなので長時間ケージに閉じ込めておくのではなく、相手をできるときには一緒に過ごして遊んであげてください。


寂しさもストレスに感じてしまうので寂しい思いをしないように注意しましょう。


また猫は綺麗好きな生き物なのでトイレが汚かったり、お皿が汚れていてもストレスを感じます。


トイレや餌皿、水も清潔に保ち、猫が快適にケージ内で生活できるように気を配ってください。


また運動不足もストレスを溜めやすく、肥満にも繋がりますので上下運動のできる広いスペースをケージ内につくっておきましょう。


しかし、先述でご紹介した通り、猫を飼う前に誤飲防止対策や逃亡防止を中心に安全な環境で室内フリーで猫が暮らせる部屋づくりが必須です。

ドアを閉めた状態でのケージの使用は、やむ負えない理由がある場合です。

猫のストレスの症状は?食欲不振や夜鳴き、病気等の症状を解説!

猫は人間と違ってストレスや不満が溜まっても言葉にして訴えかけることができないので飼い主は注意して猫のストレスに気づく必要があります


猫のストレス症状には次のような行動があります。

  • 普段元気にごはんを食べる猫ちゃんがごはんを食べなくなる。
  • 夜鳴きや急に大きな声で鳴いたりする。
  • 夜中に走り出したり、ひとり運動会をはじめる。
  • 執拗にグルーミング(毛繕い)をする。
  • トイレ以外で粗相をする。

またストレスを溜め込みすぎると分離不安症伝染性腹膜炎特発性膀胱炎など病気にも繋がってしまうので注意しましょう。


特に成猫以前の子猫の頃、発情期の年代はストレスを感じやすい年頃ですので気を配って、猫の相手をしてあげてください。


猫のストレスケアは飼い主の重大な努めです。


愛猫が元気に過ごせるようにストレスチェックを忘れずに日頃から気をつけてあげてください。

猫のストレス発散方法を解説!飼い主にできることとは?

猫のストレス発散に一番最適な方法は飼い主が一緒に遊んであげることです。


1日15分でいいので飼い主がおもちゃなどを使って一緒に遊んであげるだけで猫のストレス解消には十分です。


遊んであげるときには平行の運動より、垂直の上下運動を意識して跳んだり、はねたりさせてあげましょう。


他にも愛猫の身の回りを清潔にする、爪とぎやおもちゃを用意して猫がひとりでも遊んでストレスを解消できるようにしておきましょう。


猫のストレス解消には、運動と飼い主が一緒に居てあげることが一番効果的です。


ケージ飼いにはさまざまなメリットがありますが、ずっとケージの中に閉じ込めるのではなく、家にいるときには極力ケージは開け放しておいて一緒に過ごせるようにしておきましょう。

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念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

ケージ飼いをして誤飲や猫の怪我や事故を防いでも万が一に猫は誤って、誤飲したり怪我をしてしまうこともあります。


何より些細なストレスに気付かずにストレスが積み重なってしまえば分離不安症や免疫力が低下してしまい伝染性腹膜炎、猫白血病、特発性膀胱炎など重大な病気になってしまう可能性もあります。


健康でいてくれることが一番大切ですが万が一のためにもペット保険に加入しておくことをおすすめします。


一生病気にかからずに天寿を全うできる猫はいません。


ペットは人間よりはるかに寿命が短く、ペットを飼うことはペットの一生の面倒を見るであり、生涯に訪れる病気、病気に伴う治療費は避けては避けれない問題です。


人間の健康保険が適応できないペットの治療費は莫大な金額がかかってしまうこともあります。


MOFFMEでは猫のペット保険の一括比較サービスやリアルな保険加入者の口コミ・評判を扱っていますのでペットを飼っている、今後飼う予定の人は参考にしてみましょう。

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まとめ:猫のケージ飼いはストレスになる?

如何でしたか?


猫をケージ飼いすることに抵抗のある人も多かったと思いますが、ケージ飼いは猫のストレスや方法に注意すればメリットが多く、子猫や多頭飼いには特におすすめの方法です。


猫をケージ飼いすることがストレスになるので放し飼いをするのではなく、猫のストレス要因を理解し、ストレスを溜めない環境、生活を提供することが大切です。


猫をケージ飼いする注意点・メリットは下記の通りです。

  • ケージ飼いすることにより愛猫の安全・健康を守れる。
  • 愛猫のパーソナルスペースを提供できる。
  • 災害時や緊急時にケージが役に立つ。
  • ストレスを溜め込まないように環境つくりをする。
  • ストレス発散のためにも運動を1日15分でいいので行ってあげる。
  • ストレスサインに気を配りストレスケアに努める。
  • 万が一のためにペット保険に加入しておく。

いつまでも大好きな猫ちゃんと健康で一緒にいるためにも一度ケージ飼いを検討してみては如何でしょう?


同時に今後のためにもペット保険への加入をおすすめします。


猫の健康は飼い主である我々が守りましょう!


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