ペットロスとは?症状や期間、乗り越え方、チェック方法を徹底解説!のサムネイル画像

ペットロスとは何でしょうか。愛する犬猫等との別れから罪悪感や無気力といったうつ病の症状が出る症候群です。なかなか乗り越えられないペットロスとは、どの様に立ち直るのが良いでしょうか。この記事では乗り越えるのが難しいペットロスについて克服・対策方法等を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ペットロスの症状や克服方法を徹底解説!なかなか立ち直れない?

ペットロスとは、大切な犬や猫などペットとの別れから深い悲しみや罪悪感を生み出し、うつや無気力などさまざまな症状が表れる状態を指します。


ペットを失った悲しみがすぐに消えるわけではありませんが、どうすればペットロスで悩むことがなくなるのでしょうか。


今回「MOFFME」では

  • ペットロスとはどのような症状?
  • ペットロスは避けられない?
  • ペットロスとは病気でなく一時的な心の痛み
  • ペットロス症候群と重症化対策
  • 悲しみを乗り越えるための対策と克服法
以上のことを中心にご説明していきます。

この記事を読んでいただければペットロスの症状は長引かず、重症化に至ることもなく自然に立ち直ることができると思われます。

ぜひ最後までご覧ください。

またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

そもそもペットロスとは?心身に出る症状についても解説!


愛する犬や猫などペットを失うことは、飼い主さんならとても辛い出来事です。


ペットは生きものですから残念ながら寿命には限りがあっていつかは死をむかえます。


そして多くの場合、ペットが私たちよりも先に旅立つのです。


心の準備が出来ていればよいのですが、ペットとの絆が深いと心身にダメージを受け日常生活を遅れなくなり、ペットロスに陥ることがあると言われています。


そこで

  • ペットロスとは、どのような症状なの?
  • ペットロス症候群とは?
について解説いたします。

そもそもペットロスの意味とは?ペットロス症候群について解説!

ここ数年、ペットロスに苦しむ人が増えていると言われています。


長い間、一緒に暮らしてきた犬や猫などペットとの別れは、愛情を注いでお世話してきた飼い主さんにとってペットロスは避けられないものです。


そこでペットロスについて考え、理解を深めましょう。


ペットロスの意味とは?

  • 自分と一緒に暮らしてきた犬や猫などペットが死んでしまった後に感ずる喪失感
  • 喪失感に伴う悲しみや罪悪感などによって起こるさまざまな心理的な過程
ペットと別れた喪失感心理的過程の総称がペットロスです。

ペットロス症候群とは?

最近、ペットロス症候群というワードを耳にしますが、ペットロスとはどのように違うのでしょうか?

ペットロス症候群とはペットの死後
  • 強いショックや喪失感から立ち直れない場合、うつ状態が続く
  • ペットの死は自分が悪いと罪悪感で自分を責め続ける
  • 食欲不振や不眠に悩まされる症状が長い期間続く
このような症状が長引くことをペットロス症候群といいます。

問題は、ペットロス症候群の重症化であり、日常生活に支障をきたしてしまうこともあるそうです。

ペットロスが及ぼす心身への影響、症状について解説!

ペットと死別・離別したとき飼い主さんにはどのような反応があるのでしょうか。


またペットロスが及ぼす心身への影響やさまざまな症状も気になるところです。


ペットロスによる飼い主さんの反応

ある研究者が英国の獣医師を対象に、犬や猫のペットを失ったときの飼い主さんの反応について、聞き取り調査した結果があり、ご紹介します。


【ペットを失ったときの反応】

反応の順位反応の内容
1位喉のつまりを感じた
2位涙が出る
3位落ち込んだ
4位ひとりになりなかった
5位罪悪感や挫折感があった
6位怒りを感じた
7位不眠・アルコールに依存

このような反応がペットとの別れから数日後に起こっていたそうです


ペットロスによる反応は、虚しさ、孤独感、悲しさ、寂しさなどの悲嘆と怒り、自責の念がともないうつの徴候と関連しています。


心身の不調や症状とは?

悲嘆の状態が続くと心身にはどのような影響や症状が表れるのでしょうか。


身体的な不調

  • 涙が止まらない・喉がつまるや乾く・息切れ
  • 胃痛や吐き気・だるい・寝れない・食べれない


知性的な不調

  • うまく考えられない・混乱している・集中できない
  • 別れの場面が頭から離れない・死を考える

こころの不調
  • 悲しみ・罪悪感・無気力・絶望
  • 自信喪失・孤独・不安などマイナス思考に心が覆われる
心身の不調や症状が長引くとペットロス症候群となり、精神的ダメージが蓄積してしまいうつ病など精神疾患を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。

ペットとの死別を乗り越えるには?5つのステップを解説!


死別したペットと飼い主さんの関係によって、ペットロスの症状や悲しみから立ち直るまでの期間はさまざまです。


一般的にペットロスを乗り越えるまでには、心理的な段階に「5つのステップ」があると言われています。


心理的な段階は、主に医療や獣医療などの分野で活用されており、ペットを失った人たちが似たような心理的プロセスをたどり、ペットロスを乗り越えると考えられています。


5つのステップ・心理的な段階とは

  1. 否認と孤立
  2. 怒り
  3. 取り引き・交渉
  4. 抑うつ
  5. 受容
心理的段階は順番通りに進まない場合があり、行ったり来たりすることもあります。

ここでは5つのステップについて詳しく解説していきます。

①:否認と孤立

最初に訪れるステップの「否認と孤立」は、心理的な第一段階として誰にでも感ずる状態です。


具体的には

  • 獣医師に余命を宣告される
  • ペットの死が現実的なものになる
  • ペットが使っていた食器やおもちゃを捨てられない
愛するペットが亡くなったという事実を否定、拒否しようという心の状態です。

またペットの死に強い衝撃を受け、ショックで放心し孤立状態になる場合もあります。

②:怒り

次にペットが亡くなったという実感が徐々に湧いてきて、大切なペットの死は誰かのせいだと、家族や獣医師など周囲に怒りを向けるようになるのが、心理的な第二段階です。


さらに自身も「自分がもっとこうしていれば、ペットは死なずに生きられたのに」など自責の念に苦しみ、後悔、そして怒りを自分に向けることもあるそうです。


とくに後悔の感情は、自分や周囲に対する攻撃的な気持ちや態度の引き金になることがあります。

③:取り引き・交渉

心理的な第三段階では、自分や家族、獣医師など周囲をいくら責めてもペットは戻らないことを認識すると


  • 自分の命と引き換えにあの子を返して欲しいと神に交渉する
  • 返してもらうために自分の大切なものを断ったりする
無理なこととわかっているが、亡くなったペットを生き返してほしいがため、願掛けや神頼みなどで取り引きする行動が第三段階の特徴になります。

取り引きや交渉の相手は、神様や仏様だったり、ときにはペットを対象にすることがあると言われています。

④:抑うつ

ペットを失い、もう戻ってこないと認識、正面からその事実を受け止めるステップが心理的な第四段階です。


日常生活において何をしてもペットが戻らないことを突きつけられると、抑うつの症状が表れてきます。


  • 涙が出てくる、食欲が出ない
  • 孤独感、絶望感、罪悪感、無気力に苛まれる
  • 亡くなったペットのことが片時も頭から離れない

この段階で、十分に悲しみに向き合い
  • 思いっきり泣いておく
  • しっかり悲しんでおく
ことがとても重要です。

⑤:受容

最後の第5段階は、少しずつ悲しみや罪悪感などマイナスの感情が和らぎ、喪失感や寂しい気持ちを自分の胸のなかに受容し、穏やかな気持ちへ移行していきます。


何をしても楽しくなかった日常生活は、家族や友人との会話が増え、笑顔など本来の感情が戻ってくるそうです。


またペットと別れた喪失感より、一緒に遊んだ楽しく充実した日々の想い出の方が人生の一部として実感できるようになると言われています。


別れたペットに対して「楽しかった日々をありがとう」と思えるようなら、回復傾向にあるのではないでしょうか。

ペットロス症候群が重症化する要因は?長期間に渡る原因を解説!


亡くなったペットに精一杯の愛情を注いできた飼い主さんなら、ペットロスになることは普通ではないでしょうか。


ペットロスは病気ではなく、愛するペットを失った喪失感やショックから一時的に心のバランスを崩してしまう状態です。


ただし、飼い主さんによってはペットロスの症状が長引き、ペットロス症候群に陥りやすい人がいると言われています。


なぜ、ペットロスの症状が重症化してしまうのか、また長引く原因は何なのかを解説していきます。

原因①:本人の問題、ペットロスになりやすい人の特徴とは?

ペットロスの症状が重くなる人は、いくつかの特徴があります。


できればペットロスにならないことが良いのですが、もし症状が表れても短期間で自然に治まれば問題はないでしょう。


そこでペットロスに備えるべくなりやすい人を考えてみましょう。


ペットロス症候群が重症化する人とは

以下のチェック項目に該当する場合、対策を考えておくことをおすすめいたします。


チェック項目内容
ペットとの絆が深いペットと一緒にいる時間が長く過剰に依存している人
喜怒哀楽が少ないペットを失った喪失感や悲しみなどの感情を決して表に出さない人
別れは恐怖いつかは訪れるペットとの別れに強い恐怖心をもつ人
死はタブーペットの死を考えたくない人、また考えることを禁止している人
突然の別れ事故死や災害による離別などでペットと別れた人
ストレスの蓄積ストレスを溜めこみ精神的ダメージを受けやすい人


ペットロスになりやすい人とは

ペットロスは飼い主さんなら誰でも陥る症状ですが、おおむね以下の特徴のある人がなりやすいそうです。


  • 人一倍ペットを可愛がる
  • 家族の一員として大切にしてきた
  • 遊びも食事、そして寝るときも一緒
このようなペットとの深い絆が原因となり、ペットロスが長引くことがありますので、少しずつペットとのお別れについて考えておくと良いでしょう。

原因②:周囲の人間との関わり方の問題

ペットロスの症状が長引き、重症化する原因のひとつに、ペットを失った悲しみや喪失感について周囲に相談できる相手がいないケースがあります。


問題はペットを失った悲しみは、周囲の人に理解してもらえない場合があることです。


なかには

  • ペットの死で落ち込むことが理解できない人
  • ペットはいつか死ぬものと割り切っている人
  • そんなことぐらいと偏見で見る人
  • 新しいペットを飼えばよいと無神経な人
このように周囲には、さまざまな考え方をもった人たちがいますが、決して気にすることはありません。

どうしても周囲の無理解な意見や偏見が気になってしまい、そのことが原因で症状を長引かせ、重症化につながる恐れがありますので、注意が必要です。

原因③:ペットの亡くなり方や死別するタイミングの問題

ペットの寿命には限りがあり、長生きの犬や猫を飼っている人なら「そろそろ天寿を全うする時期」を考え、心の準備ができます。


しかしながらペットの事故死や病気の治療中に亡くなった場合は、なかなかペットの死を受け入れることは容易でなく、むしろペットロス症候群の重症化が懸念されます。


ここ数年、大規模災害で被災した人がペットと離別しなければならないケースが増えており、この場合も

  • ペットを置き去りにしたという罪悪感に苦しむ
  • あの子はいまどうしているのか毎日が不安
このような苦痛や不安が原因で長期間続いてしまうと、知らず知らずのうちにストレスを溜めこみ、精神的なダメージからうつの症状が表れることもあるそうです。

ペットロスの具体的な克服方法を解説!4つのポイントとは?


犬や猫などペットとの別れはつらく、立ち直れないようなショックを受けるかもしれませんが、それもやがて思い出に変わりペットロスの症状は徐々に癒されることでしょう。


大切なことは

  • ペットの死を受け入れ悲しみ心の整理をつける
  • いままで一緒に居てくれたことに感謝する
とくに悲しい気持ちは、隠すことなく十分に表すことで区切りをつけることができ、立ち直るきっかけになります。

そこで、ペットロスを無理なく克服する4つの方法について解説いたします。

①:自然な心の流れをたどること

ペットロスはペットを飼うすべての人にとって避けることができないことです。 


ペットの死によって一時的に孤独感が強くなり、心に大きな不安を感じることなど悲嘆の大小はさまざま、必ず感じるのではないでしょうか。


重要なのはペットロスの症状を長引かせず重症化しないよう心を落ち着かせることです。


心を落ち着かせる、穏やかな気持ちになるには

  • 悲しみの感情を押し殺さないこと
  • 喪失感や罪悪感、虚脱感など心身の反応を否定しないこと
落ち込んだり、泣いたり、無気力な状態はペットを失えば当然の反応であり、むしろ愛情を込めお世話してきたからこそ感じるものと受け止めましょう。

注意すべき点は、立ち直るために
  • 無理矢理奮い立たせることは禁物
  • ありのままに受け止め自然の流れをたどること
このような姿勢のもと、ゆっくりと焦らず心を癒していくことが大切です。

②:カウンセリングや似た境遇の人に相談する

ペットロスによる苦しみや後悔などは、その気持ちをわかり合える人と語らうことで軽くなると考えられています。


いまはペットロスで悩む人をサポートしてくれる専門カウンセラーのカウンセリングが行われていますし、身近にペットロスを経験した人ペットを飼育している人に相談することも良いのではないでしょうか。


大切なことは

  • 悲しみに対する価値観が同じ人に気持ちを打ち明けること
  • ペットロスの辛い気持ちを共感し合うこと
とくにカウンセリングによる相談は、悲しみを半減させ、感情の整理が行えます。

またペットを亡くした人の体験談を聞いたり、お互いのペットの思い出を話し合うことも心を癒し、ペットロスから立ち直るきっかけになります。

③:アルバムや動画を見直す等の、絆の継続行為

ペットロスから立ち直るためには、心の整理をつけることが大切です。


悲しみや喪失感について自分の心の整理がつくまで、徹底的にペットとの思い出に浸る時間を設けるという方法があります。


具体的な方法は

  • 撮りだめたペットの写真を整理し思い出のアルバムを製作
  • スマートフォンなどで撮影した動画を編集し視聴する
アルバムや動画を繰り返し見直すことで、ペットとの楽しかったことや充実したペットとの暮らしが実感でき、ペットロスの気持ちに区切りがつけられるのではないでしょうか。

そのほかペットの祭壇を設けて、写真や遺品を並べるだけでペットがいない生活を素直に受け入れることができ、心の整理が付けられます。

心の整理は、亡くなったペットのことを決して忘れるのでなく、ペットとの絆の継続行為であり、穏やかな気持ちになります。

④:新しいペットを飼う

ペットを亡くした悲しみが長引き、孤独感に苛まれ悲嘆に暮れる日々が続くのは、心身にとって悪影響を及ぼす可能性があります。


ある程度、心の整理がついたらペットロスの乗り越え方として、新しいペットを迎えることを考えてみてはいかがでしょうか。


新しいペットのお世話を通し心が前向きになり、ペットロスによる苦しみから自然に解き放たれるかもしれません。


また新しいペットは、ペットを亡くした飼い主さんの悲しい気持ちを察知し、きっと癒してくれるはずです。

補足:ペットロスの人が周りにいたらどうすれば良い?

あなたの身近にペットロスの人がいる場合、どのように接したらよいのか、またサポートできることはないのでしょうか。


ペットと暮らしたことはなく、もちろんペットロスの経験もない人でも以下の内容を理解しておけば、ペットロスで悩む人の力になれるのではないでしょうか。


ペットロスの人をサポートするには

  • つらい気持ちや悲しみに真摯な姿勢で耳を傾ける
  • 悲しみはあたりまえのことと認め受け止める
  • 共有と共感を意識し相談に応じる
とくにペットロスは飼い主さんであれば普通のことなので、偏った見方や周囲との違いを感じさせないことが大切です。

ペットロスの人を傷つけてしまう対応とは
  • 無神経に新しいペットを迎えるよう勧める
  • ありきたりの慰めはかえって相手を傷つける
  • 買物や旅行などに強引に誘う
このような対応は悲しみに寄り添うどころか、返って立ち直れないことになりますので、注意が必要です。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

犬や猫などペットには、私たちのような健康保険制度がないため病気やケガの治療にかかる医療費は飼い主さんの全額負担です。


ペットの医療費は、病気や治療方法によって異なりますが、おおむね人よりも高いと言われています。


そのようときペット医療費の負担を軽減してくれる「ペット保険」に加入しておくと、保障プランに応じて医療費をカバーしてくれますので、安心して獣医師の診療が受けられるのではないでしょうか。


ペット保険ヘの加入は

  • 年齢制限や健康上の条件がある
  • 終末期の犬や猫は加入できない場合がある
できるだけペットが若い頃からペット保険に加入することをおすすめいたします。

MOFFMEでは、ペット保険の一括比較サービスや口コミ・評判を取り扱っておりますので、加入をご検討の方は、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ:ペットロス症候群について徹底解説!

愛するペットを失った喪失感や悲しみの状態であるペットロスについて、その症状や克服までの基本的な流れについてご説明いたしました。


さらに症状が長期間に亘るペットロス症候群の原因や対策方法もわかりやすくお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは

  • ペットロスは飼い主さんなら誰にでも起こる悲しみの症状
  • ペットロスの症状が長期間続くとペットロス症候群になることがある
  • 悲しみを乗り越える心理的な5つのステップを参考にしよう!
  • 心を整理すればペットロスは乗り越えられないことはない
  • ペットロスは共感し合える人に相談しよう!
  • ペットロスの人をサポートする際の注意点

ペットロスは決して病気ではありませんので、落ち込み悲観することはやめて素直に悲しみを受け入れることが大切です。

MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。