猫のストレス解消法は何があるでしょうか。室内飼いや多頭飼い、運動不足等で溜まる猫のストレスですが、ストレス行動や症状を見極めてしっかり発散させてあげたいですよね。この記事では猫のストレスについて、原因やストレスサイン、ストレス解消法、おもちゃを解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫のストレス解消法を解説!ストレスの原因や症状とは?
記事モデル:りく
猫は神経質な生き物という言葉を聞いたことがある人もいるようにストレスを感じやすい生き物です。
猫もストレスを発散し解消しなければ可哀想なだけでなくストレスを溜め込み身体に不調をきたし始めます。
猫を飼っている人も飼い始める人もストレスの原因、解消法を知っていなければどんどんかわいい猫ちゃんがストレスを溜め込んでしまい、最悪病気になってしまいます。
今回「MOFFME」では猫が病気にならないように次の3点に重点を置いて猫のストレスとの向き合い方をご紹介致します。
- 猫のストレスの原因
- 猫のストレスサイン
- 猫のストレス解消法
ストレスを溜め込まさないように猫にとって何がストレスなのか、溜まったストレスの解消法を把握し、いつまでも元気で過ごしてもらえるようにストレスフリーな環境づくりに励みましょう。
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猫のストレスの3つの原因を解説!どんなことがストレスになる?
猫のストレスの原因は主に次の原因から生まれます。
- 運動不足
- 環境変化
- 大きな音、匂いなど刺激
- 生理現象
- 外敵、人の接し方
ここではストレス原因を3つの原因にまとめて解説致します。
- 運動不足や室内飼い、引越し等、飼育環境によるストレス
- 大きな音や匂い等、刺激によるストレス
- 人間の接し方によるストレス
人間のストレス原因は理解しやすいかも知れませんが猫は人間からみれば些細なことや、人が原因でストレスを感じることがあります。
猫ちゃんのためにも何が原因でイライラしてしまうのか、何を改善すれば安心して猫が生活できるのか確認しましょう。
①:運動不足や室内飼い、引越し等、飼育環境によるストレス
猫は縄張り意識が高く、自身の縄張り内で生活する生き物ですので室内外で部屋の中だけで生活している猫も少なくありません。
本来、狩りを行う肉食動物の猫は運動能力も高く、自身のエネルギーを持て余す、運動不足の状態をストレスに感じます。
跳んだり跳ねたりする猫ちゃんには狭い室内では物足りず、運動不足に感じてしまうことも少なくありません。
また縄張り内の変化を嫌う生き物ですので引っ越しや新しいアロマや香水、家具の新調など生活の変化でもストレスを感じます。
引っ越しや模様替えの際には猫ちゃんへの配慮を怠らないようにしましょう。
多頭飼をしているお家では猫同士が遊んで運動不足の解消法にも繋がりますが、新しい猫、新参者に対して警戒してしまい、ストレスを感じることもあります。
新しい友だちを迎え入れる場合は迎え入れる猫ちゃんも、既に住んでいる猫にも配慮が必要です。
②:大きな音や匂い等、刺激によるストレス
猫は犬の2倍の聴力を持ち、人間の3〜4倍の聴力を持っています。
そのため、大きな音には敏感で人間では気にならないような掃除機の音や大音量の音楽、テレビの音
他にも窓の外から聞こえる喧騒や近隣の物音でもストレスを感じてしまいます。
また嗅覚も優れているため、匂いも刺激となりますので普段慣れない香水や芳香剤、煙草の匂いもストレスの原因になります。
トイレの匂いもストレスの要因になります。
猫はトイレの後に砂かけの習慣があるように綺麗好きな生き物です。
トイレが汚れているとトイレをしなくなり生理現象を満足に行えないことからストレスを溜め込むこともあります。
大きな音や匂い、トイレも清潔に保ち猫にとって暮らしやすい環境づくりに努めましょう。
③:人間の接し方によるストレス
猫は気まぐれと言われるように、飼い主がかまって欲しい時には、そっぽを向き、忙しい時には、相手をして欲しいと甘える天の邪鬼な愛くるしい一面があります。
しかし忙しくて相手をしていないと、寂しさが猫にはストレスになることもあります。
忙しくても愛しい猫ちゃんが相手をして欲しいときには、少しでも相手をしてあげるように心掛けてください。
また縄張り意識が強いため、部屋に知らない人、お客さんがきた時には警戒心が働き、自分のテリトリーに知らない人がいることが猫にとってはストレスに感じます。
友達やお客さんが部屋に来た時には、無理に猫を連れ出したり、無理に抱っこさせたりするのは避けましょう。
猫から近寄ってきて、相手をしてほしそうになるまでは、そっと、猫のペースで警戒心を解けるまでは待ってあげましょう。
猫のストレスサインを解説!ストレスによる症状や病気とは?
人間は嫌なことがあれば口に出して訴えてくれますが、猫が言葉を話せないのでストレスに感じても文句や要望を言ってきません。
飼い主としては猫のストレスサインに気付き、猫の不満や嫌な気持ちを少しでも察知してあげることが必要です。
ここでは猫の主なストレスサインやストレスによる症状や病気について解説致します。
- ご飯を食べない、食欲不振
- 過剰なグルーミング、自傷行為
- 粗相や夜鳴き等の問題行動
- 真空行動(急に走り回る)
- 体調不良や病気
以上の5点に分けて解説致しますので、猫ちゃんがストレスを感じた時に出すSOSサインを把握し、猫のストレスを解消できる飼い主になりましょう。
①:ご飯を食べない、食欲不振
普段元気にご飯を食べている、ご飯の催促をしてくる猫ちゃんがご飯を食べなくなったりした場合は何かストレスを感じている可能性があります。
一種のボイコットとも、受け取れますね。
何か猫のストレスになっている原因が無いか探してください。
- 食器や餌など猫が普段使うものを変えた
- 引っ越しや模様替えなど縄張りの環境を変えた
- 新しい家族が増えた・減った
- 動物病院に連れて行った
ご飯を食べなくなれば、まずどこか身体が悪いんじゃないか、病気じゃないかと心配になりますが猫はストレスでも食欲不振に陥ります。
今一度、猫にストレスがかかっていないかを考えてみてください。
②:過剰なグルーミング、自傷行為
猫が舌で身体を舐めて毛繕いしている姿は可愛いものですよね。
猫が毛繕い(グルーミング)しているのには毛並みを揃えるだけでなく、気持ちを落ち着かせようと気持ちの整理をしている目的もあります。
グルーミングは猫にとって必要な習性ですが、猫の毛が抜け落ちるほどの過剰なグルーミングはストレスを溜め込んでいるSOSサインです。
過剰なグルーミングを放置していると、自分を噛んだり自傷行為に発展してしまいます。
皮膚病や発疹の原因にもなり、何より可愛い猫ちゃんが傷つく姿は見たくありませんよね。
更にエスカレートすると布やビニールなどをかじって食べるようになり誤食をする恐れもあるため、大変危険です。
過剰なグルーミングを行っている場合は猫がすごくストレスを感じていると思い対応してください。
ただアレルギーや皮膚病で身体が痒くグルーミングが過度になっているケースもありますので、その場合は早急に動物病院へ連れていきましょう。
③:粗相や夜鳴き等の問題行動
猫は基本的に行儀が良く、決まった場所でトイレをする生き物です。
しかしストレスが溜まっているとうまくトイレに行けずに粗相をしてしまうこともあります。
普段しっかりトイレに行けているのに粗相をしてしまった場合は猫ちゃんにストレスが溜まっているのかもしれません。
ただ、尿路結石などの病気によりうまくトイレができなくなっていることもありますので、その場合は早急に動物病院に罹りましょう。
また夜鳴きを頻繁にするようになった場合も注意が必要です。
猫が感じている不安や不満を必死に訴えかけている、寂しがっているケースもありますので夜鳴きがひどい時には忙しくても眠たくても猫に寄り添って不安を解消してください。
猫の不安を解消するのも飼い主の務めです。
④:真空行動(急に走り回る)
運動不足やストレスにより猫がエネルギーがあり余って発散しようとしているのかも知れません。
猫は長時間遊ぶことはありませんので短時間の運動でも十分ストレス解消になるので10分、15分でいいので遊び相手になって運動をさせるようにしましょう。
忙しくて時間が取れない人はキャットタワーやひとり遊びのできるおもちゃを用意して猫が自分で運動不足を解消できる環境を作っておきましょう。
⑤:体調不良や病気
人間でもストレスを溜め込むと体調が悪くなったり病気になったりするように、猫もストレスにより体調不良や病気になることもあります。
寂しい思いをしたり、ストレスを感じて、強い不安から夜鳴きや大きな声で鳴いたり、粗相や威嚇をしてしまう分離不安症や
ストレスにより免疫力が低下してしまい風邪をひいてしまったり、
ストレスによってうまくトイレができずに膀胱炎、尿路結石になってしまったり、
ストレスにより猫の体内でウイルスが発生して伝染性腹膜炎や猫エイズ、猫白血病になる危険性もあります。
一番いいのは体調を崩したり病気になる前に猫のストレスを解消してあげることです。
また思春期の頃にストレスを感じやすいように、成長段階の発情期に上記の問題行動やストレスに伴う病気に罹ることが多いため去勢手術や避妊手術を行うことでこれらのリスクを軽減できます。
猫は思いの外、寂しがりやさんです。
忙しくてあまり時間をとれないこともあるとは思いますが、できるだけ一緒にいてあげて猫のストレスサインを察知してストレス要因を解消できるように心掛けましょう。
猫の4つのストレス解消方法を解説!ストレス発散グッズとは?
溜まったストレスは解消するしかありません!
人間は趣味に没頭したり友人に愚痴ったり遊んだり、やけ食いしたりと様々なストレス解消方法がありますが、猫のストレス解消方法をご存知ですか?
ここでは大きく分けて4つのストレス解消方法を解説致します。
- 生活環境の改善
- 運動不足解消のため、高低差を意識して遊ぶ
- 大きな音や匂い等、苦手な刺激を与えない
- 猫用おもちゃやストレス発散グッズを用意する
しっかり猫のストレス解消方法を把握して猫が体調不良や病気になる前にストレスを解消してあげてください。
①:生活環境の改善
まずは猫の身の回りの生活環境を改善しましょう。
トイレは清潔に保ち、多頭飼いの場合はトイレを複数用意してトイレに行きやすい環境を整えます。
爪とぎによって猫はストレスを解消しますので爪とぎのできる環境も作っておきましょう。
後は、猫は室内でも自分の場所を確保して安心します。
猫しか踏み込まないパーソナルスペースを用意してあげることで猫にとって安心できる安息地で心を休める環境を作っておきましょう。
狭くて暗いところが好きな子が多いので箱やダンボール、カゴや箱付きのキャットタワーなどがおすすめです!
②:運動不足解消のため、高低差を意識して遊ぶ
運動不足不足解消でストレス解消を行いましょう。
走ったり、駆けたりするのも運動になりますが、効果的なのは横の運動より縦の運動です。
高低差を意識して数段あるキャットタワーなどを用意して跳ねたり跳んだりの運動をさせてあげると運動不足解消には効果的です。
他にもおもちゃを用意して遊んであげて運動させてあげるのもおすすめです。
おもちゃで上下運動が望めるおもちゃは、実はスーパーボールがおすすめです。
スーパーボールは投げて跳ねる姿が猫の好奇心を刺激して、部屋中を跳んだり跳ねたりして遊びます。
猫がひとりでも遊べるおもちゃとなっていますが、誤飲をしない大きさのスーパーボールをいくつか用意してあげるといいですね。
③:大きな音や匂い等、苦手な刺激を与えない
猫は嗅覚や聴覚が優れているので大きな音や匂いなど刺激を与えないように注意しましょう。
猫がイタズラや問題行動をして、叱る時も大きな声で叱ったり怒鳴ったりしないように注意してください。
大きな音で音楽やテレビを付けないように注意して刺激を与えすぎないようにしましょう。
また部屋の匂いが変わるような芳香剤や香水を変えたり、煙草など猫にとって不快な匂いは避けましょう。
猫は自分の匂いを縄張りに散らしてマーキングして安心する習性があります。
トイレを清潔にするためにトイレを掃除するときも、トイレは洗剤で水洗いしても猫砂は以前使用していたものを再利用して匂いを少しでも残してあげると猫ちゃんは安心してトイレにいけます。
④:猫用おもちゃやストレス発散グッズを用意する
猫用おもちゃやストレス発散グッズを用意してあげるのも効果的です。
お気に入りのおもちゃが見つかると猫のストレス解消に役立ちますので、猫ちゃんがどのおもちゃが好きなのか、色々なおもちゃで様子を見てあげてるのがおすすめです。
飼い主が一緒におもちゃで遊んであげると猫ちゃんは喜びますが四六時中部屋で相手をしてあげれるわけでは無いので、お留守番中にひとりでも遊べるおもちゃを用意してあげるといいでしょう。
マタタビはどの猫にも効果的な媚薬ですので、マタタビでストレス発散のお手伝いをするのもストレス解消の手段です。
念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!
猫の平均寿命は一般社団法人ペットフード協会の調査によると15歳と結果が出ています。
人より短い生涯ですが少しでも長く健康で居て欲しいものですよね。
生活の上で様々なストレスを抱えてしまう猫ちゃんが病気や体調不良になった時のためにも、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。
ペット保険は場合によっては既に疾患した既存の病気は保険適用外になることが多く、大きな病気や持病を持ってしまう前にペット保険に加入しておきましょう。
MOFFMEでは猫のペット保険の一括比較サービスやそれぞれの口コミや評判を取り扱っていますのでぜひ参考にしてみて下さい。
まとめ:猫のストレス解消法を解説!
如何でしたか?
猫は些細なことでもストレスを溜め込んでしまう神経質な生き物です。
猫が病気や体調不良にならないように猫のストレスサインには気を配ってストレス解消に協力してください。
猫のストレス解消の注意点をまとめると
- 猫は環境の変化を嫌う生き物であることを認識する
- 音や匂いに敏感であることを理解する
- 食欲不振、夜鳴きや粗相など普段と違った行動には注意する
- 運動は適度に行わせる(上下運動が効果的)
- お留守番が多いひとりっ子や多頭飼いで感じるストレスを考慮する
- 万が一のためにペット保険に加入しておく
猫は自分で要望を言ったり、環境を改善することはできないので飼い主が気を配って猫のストレス要因やストレスサインに注意する必要があります。
いつまでも猫に元気で過ごしてもらうためにも、ストレスフリーな環境づくりを心掛けましょう!
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