猫は汗をかかないため、匂いが気になることは少ないですよね。しかしお風呂に入れたいと思った時に大抵の猫は嫌がってしまい、簡単には入れられませんよね。そこで今回は、猫のお風呂の入れ方や適切な頻度、温度などについて詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫のお風呂の入れ方とは?適温や頻度は?
猫をお風呂に入れたことない飼い主さんでも、猫はお風呂を嫌う傾向があると耳にしたことはありませんか?
実際のところ、大抵の猫はお風呂を嫌いますし、お風呂を必要としている猫は多くありません。
しかし、お風呂に入れないままだと夏や冬に限らず、猫特有の臭いが気になってしまい一緒に暮らしていく上で我慢をし続ける結果になってしまいます。
そこで今回「MOFFME」では、
- そもそも猫にお風呂は必要なのか
- 猫に嫌がられないお風呂の入れ方について
- 猫とお風呂の関係性について
ここからご紹介する内容をもとに、ぜひ猫とお風呂の関係について理解を深め、今後の生活に役立ててください。
そもそも猫にお風呂は必要?
猫は基本的にお風呂に入れる必要はありません。
人間はシャワーやお風呂に入ることで、体について汚れ洗い落しますが、猫は毛づくろいをすることで、体を清潔に保っているため、お風呂に入らなくても問題ありません。
また、猫の毛は水を含みやすい性質を持っているため、乾くにも時間がかりますし、猫は自分の体の臭いがなくなることに不快感を覚える傾向があるため、お風呂が少々ストレスに感じることもあります。
猫とお風呂の関係についてより深く理解するためにこの項では、
- 猫はきれい好き!毛づくろいできれいに保っている
- 軽い汚れは濡れたタオルなどで拭く
について詳しく解説していきます。
猫はきれい好き!毛づくろいできれいに保っている
猫は、毛づくろいを行うことで、猫は体の毛並みや付着した汚れを落とすことができます。
猫は換毛期と呼ばれる、毛が生え変わる時期が存在しています。
換毛期に入ると、たくさんの毛が抜けるため、何もしないでおくと体中が毛玉だらけになってしまいます。
また、抜けた体毛に引っかかる形で、フケやノミなどの汚れが溜まってしまいます。
このような現象に対して効果的なのが、毛づくろいなのです。
毛づくろいを行うことで、毛玉の原因となる抜け毛をなくし、抜け毛に付着している汚れも一緒に排除してくれるため、猫にとって毛づくろいとは必要不可欠な行動なのです。
軽い汚れは濡れたタオルなどで拭く
猫が毛づくろいで自分の体と清潔に保っているとは言え、泥や軽い汚れが気になる飼い主さんも多くいます。
軽い汚れが気になる飼い主さんは、お風呂に入れるのではなく濡れたタオルで猫の体をふいてあげましょう。
お風呂に入れることでも汚れを落とすことが可能ですが、猫は体温調節を自分で行っているため、体の体温が変に変わってしまうことを嫌います。
猫は人間と異なり、汗を出す機関が全身にないため、外気温に合わせて毛づくろいを通じて体温調節をしています。
そのため、急激な体温変化が起こってしまうと一から体温調節をしなくてはいけなくなってしまいます。
猫にとって急激な体温変化はとてもストレスで嫌がるため、軽い汚れを洗いたいときは濡れたタオルで優しく拭いてあげましょう。
猫のお風呂に関する基本的な知識を紹介!
猫の飼い主さんなら、猫とお風呂の関係について気になったこと方が多いのではないでしょうか?
基本的に、猫は水自体を嫌い時には暴れることもありますが、自分がお風呂にはいっている時にお風呂場までくる猫も多くいます。
また、猫にシャンプーをしたい場合は人間用のシャンプーを使っても問題ないのかなど、幾つか疑問を感じる点が多いのも事実です。
そこで、この項では、
- 猫のお風呂の適切な頻度とは?
- 猫のおお風呂の適切な温度は?
について詳しくご紹介していきます。
猫のお風呂の適切な頻度とは?
猫のお風呂の適切な頻度は、猫の種類によって変化してきます。
飼っている猫が、短毛種であれば半年~一年に一度で問題ありません。
反対に、長毛種であれば一か月に一度の頻度でお風呂に入れてあげましょう。
先ほどご紹介した通り、猫は毛づくろいを通じて自分の体を清潔に保っています。
また、毛づくろいをする理由として体温調節なども行っているため、猫にとって毛づくろいは大切な行動と言えます。
そのため、お風呂に入れる頻度を高くしてしまうと毛づくろいをする一つの理由を失くしてしまうため、猫にとってデメリットが生じてしまいます。
しかし、蓄積された汚れは毛づくろいだけでは排除しきれず、臭いの原因になってしまうため、頻度に気をつけることが大切です。
猫のお風呂の適切な温度は?
猫をお風呂に入れる場合は、30~35度程度のぬるま湯を使うようにしましょう。
先ほどご紹介した通り、猫は自分一人で体の体温を調節しているため、自分の体温よりも熱いお湯に長い時間浸かることを嫌います。
また、猫は水というものにあまり慣れていないため、シャワーなどで急に水をかけてしまうと、怖がって暴れてしまう場合があります。
そのため、ぬるま湯を浸した桶などを用意して、体に水をかけてあげる形でお風呂に入れてあげることも大切です。
猫の健康と清潔さを保つためにも、きちんとした知識を使って猫をお風呂にいれてあげましょう。
猫のお風呂の入れ方!嫌がられない、暴れない方法とは
猫とお風呂の関する基本知識を理解したところで、知識を正しく使えなければ意味がありません。
猫を間違った方法でお風呂にいれてしまうと、嫌がられ、暴れてしまう場合も考えられます。そうなってしまうと、猫もストレスを感じてしまい、お互いにデメリットが生じてしまいます。
そこでこの項では、
- 猫のお風呂の入れ方:用意するもの
- 猫のお風呂の入れ方①:ぬるま湯のシャワーで顔を避けて濡らす
- 猫のお風呂の入れ方②:肛門周りを念入りに優しく洗う
- 猫のお風呂の入れ方③:タオルとドライヤーでしっかり乾かす
- 補足:猫の乾かし方!ドライヤーを嫌がる場合は?
について詳しくご紹介していきます。
猫のお風呂の入れ方:用意するもの
猫をお風呂にいれる場合は、以下のものを用意してください。
- (必要であれば)動物用のシャンプー
- ペット用のバスタブか大きめの洗面器
- ハンドタオルやバスタオル
- 仕上げ用の柔らかいブラシ
猫のお風呂の入れ方①:ぬるま湯のシャワーで顔を避けて濡らす
猫をお風呂にいれる際は、顔をよけながら濡らしていきましょう。
また、シャワーを充てる際はシャワーヘッドを猫の体に密着させ、猫に水圧を感じさせないようにすると猫にストレスを与えることなくお風呂にいれることができます。
もし、猫が嫌がるようなそぶりを見せたらシャワーを使うのを辞め、手でお湯をかけて濡らしていきましょう。
順序として、首から背中、お尻と濡らしていきましょう。汚れは下に流れていくので、高いところから洗っていくと効率良く体を洗うことができます。
また、猫はシャワーであっても、お湯をかける場合であっても顔に水がかかることをかなり嫌うため、場合によっては濡れたタオルで顔周りは洗うようにしましょう。
猫のお風呂の入れ方②:肛門周りを念入りに優しく洗う
猫の最も汚れやすい部位は、肛門周りです。
肛門周りは、毛づくろいでも中々清潔に保つことが難しく、排泄物が残る場合が多いため、汚れやすく臭いの原因にもなります。
また、猫の体は優しく洗ってあげましょう。
猫は人間と比べ皮膚が薄いです。そのため、人間と同じ力加減で洗ってしまうと、怪我の原因になる可能性があります。
他にも、体に泡などを残さないようにしっかりと洗い流してあげましょう。
泡などが残ってしまうと、フケやかゆみの原因になるだけでなく、病気にもつながる可能性があります。
そのため、どこを洗うにしても指や柔らかいタオルなどを用いて、泡などは残さないよう念入りに洗うよう心がけてください。
猫のお風呂の入れ方③:タオルとドライヤーでしっかり乾かす
猫の乾かし方として、最初はタオルとドライヤーを用いてしっかりと乾かしましょう。
手順としては、先にタオルを使って全身の水分をふき取っていきます。
ふき取っていく時に、耳や足や首根っこなど細かいところもきちんと乾かしていきましょう。
大体乾かし終えたら、自然乾燥では不十分なためドライヤーを使って乾かしていきます。
ドライヤーを使う際は、温度と当てる距離を調整しながら乾かしていきましょう。
距離が近すぎると、火傷や暴れる可能性があるため、注意して乾かすようにしましょう。
猫は、人間の髪の毛と比べ乾きにくい性質を持っています。
そのため、自分の髪の毛では十分に乾かしたと感じられる以上まで乾かすことで、完璧に乾かすことができます。
補足:猫の乾かし方!ドライヤーを嫌がる場合は?
- 吸水性の高いタオルでふき取る
- 水を使わないシャンプーを用いる
- 布団乾燥機を活用する
- ファンヒーターやこたつなどを用いる
猫のノミ・マダニが気になる時は?
猫が体をかき回していたり、目や耳にできものができている光景を見たことはありませんか?そういった現象が起こる原因として挙げられるのが、ノミやマダニなどの害虫です。
ノミやマダニなどの害虫を放置しておくと、貧血や皮膚炎などを起こしてしまい、最悪の場合死に至ってしまう可能性も存在しています。
そこでこの項では、
- お風呂はノミ・マダニ対策にはならない!
- 気になる時は薬が有効!
お風呂はノミ・マダニ対策にはならない!
猫をお風呂にいれてシャンプーをするだけでは、ノミ・マダニ対策にはなりません。
もちろん全く効果がない訳ではなく、毛の表面にいるノミやマダニを洗い落すことはできます。
しかし、毛の奥や首根っこ辺りに潜んでいる、ノミ・マダニや産み付けられた害虫の卵までは洗い落すことができないため、長期的に見ると対策できているとは言えません。
また、何度も猫をお風呂にいれることもあまり良い解決策とは言えません。
猫は基本的にお風呂は必要なく、頻繁に入れてしまうと毛づくろいの機会損失や体温調整の関係でストレスを与えてしまう場合があります。
また、飼い主の方も何度もお風呂にいれることは大変な労力を使うため、双方にとってあまり良い解決策ではありません。
それでは、ノミ・マダニを長期的に対策するにはどのような施策が適切なのでしょうか?
気になる時は薬が有効!
猫のノミ・マダニが気になる方は、動物病院からノミ・マダニ駆除専用のお薬をもらうようにしましょう。
お風呂と異なり、専用の薬を使うと猫の内部から働きかけるため、全身のノミ・マダニ対策をすることができます。
また、1~2時間で効果が表れ始め、猫のノミは8~12時間以内に、マダニは8~48時間以内にほぼ100%駆除可能という即効性と効力を発揮してくれます。
併せて、駆除効果は3か月の間持続するため、長期的にも効果を見込むことができます。
そのため、ノミ・マダニは気になる方は、動物病院にお薬をもらいに行くことをおすすめします。
猫のお風呂に関する疑問点を解説!
猫とお風呂の関係性や基本的な知識を見てきましたが、まだ疑問に思うことがあるのではないでしょうか?
そこでこの項では、
- 子猫はいつからお風呂に入れるべき?
- 猫のお風呂で気を付けるべきポイントは?
- どうしても猫がお風呂に入れない場合は
- 猫が妊娠中はお風呂に入れても大丈夫?
- 猫がお風呂についてくるのはなぜ?
子猫はいつからお風呂に入れるべき?
子猫をお風呂にい入れる時期は、最初のワクチンが済んでからお風呂に入れることがベストなタイミングだと言えます。
ワクチン前の子猫は大人の猫と比べ、非常に免疫力が低く、お風呂に入れただけで体調不良を引き起こす可能性があります。
また、水というものにまだ慣れていないため大人の猫よりも水に対し嫌悪感を抱き、暴れてしまう可能性もあります。
そのため、子猫をお風呂に入れる場合は、大人の猫以上に気をつかいながら、子猫の反応に合わせ適切な方法でお風呂に入れてあげる必要があります。
子猫をお風呂に入れることは少し大変ですが、大人の猫になったときにはお風呂を好きにさせることができる可能性があるため、いつもより丁寧にお風呂に入れてあげましょう。
猫のお風呂で気をつけるべきこととは?
猫のお風呂で気を付けるべきことは、猫に負担がかからないようにすることです。
お風呂に入れることで猫が得られるメリットは幾つもありますが、同時にデメリットを与えてしまう可能性も秘めています。
特に、体の洗い方やお湯の温度など猫の体に直接触れる作業は丁寧に行わないと、猫に大きなストレスを与えてしまい、結果として寿命を縮める要因にもなりえます。
また、お風呂に入っている時にストレスを与えしまうと、次お風呂にはいる時に、叫ぶ場合や噛むといった行動をする可能性が高まってしまいます。
そのため、猫の体を綺麗にしてより清潔で長い寿命を保つためにも、猫に負担がかからないようにお風呂に入れてあげましょう。
どうしても猫がお風呂に入れない場合は?
猫を無理やりお風呂に入れると、お風呂が嫌われるだけでなく、飼い主さんも嫌われる可能性が出てきてしまいます。
そのため、どうしても猫がお風呂に入れられない場合は以下の手段を検討してみて下さい。
- 濡れタオルやウェットシートを使って洗う
- ドライシャンプーを使って洗う
- サロンなどでプロの力を借りる
猫が妊娠中はお風呂に入れても大丈夫?
猫は妊娠をしている場合は、できるだけお風呂には入れないようにしましょう。
妊娠している時は、いつもよりも体力を多く使っているため、体力の消耗が著しいです。
また、お風呂に入っている時も猫は体力を消耗する傾向にあります。
そのため、猫の負担を考えると体が汚れていたとしてもお風呂に入れることは避けた方が間違いないと言えます。
もし、猫の汚れが気になる場合は先ほどご紹介した猫に入れない場合の対処法を使って体を洗ってみてください。
なるべく猫に負担をかけずに、清潔さを保つためにも妊娠中はお風呂に入れることはねるべく避けて、別の方法で体を綺麗にしてあげてください。
猫がお風呂についてくるのはなぜ?
猫はお風呂についてくる主な理由は、好奇心にあります。
猫は、なるべく飼い主さんと離れたくないと考え、常に飼い主さんを監視しつつ構って欲しいと思い行動しています。
そのため、飼い主さんが自分の視界から居なくなると、どこで何をしているのだろうと好奇心を抱きます。
もし好奇心が沸いたタイミングで飼い主さんがお風呂に入っていたら、お風呂のドアをガリガリと引っ搔いたり噛むなどしてアピールしたり、鳴いて興味を引く行動をする可能性があります。
そうなると、落ち着いてお風呂にも入れませんし、ドアをガリガリ引っ掻くことで傷がついてしまいます。
そのため、お風呂に猫がついてきそうな場合は、入ってこないように監視するなど、お風呂に入る前にちょっとした工夫をしてから、お風呂に入ることをおすすめします。
まとめ:猫のお風呂の入れ方や適切な頻度とは
- 猫にとってお風呂が本当に必要なのか
- 猫に嫌がられないお風呂の入れ方について
- 猫とお風呂の関係性と疑問点について