犬の鑑札をご存知ですか?狂犬病等の予防接種を受け、登録することで発行されます。法律で愛犬に付けることが義務化されているので飼い主の皆さんは気を付けて下さい。この記事では犬の鑑札について、必要な理由や登録方法、愛犬への付け方、再発行が必要な場合を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の鑑札とは?毎年登録が必要な理由、再発行が必要な場合も解説
記事モデル:ニコ
犬を飼い始めたらまず首輪を購入すると思いますが、その首輪に鑑札と注射済票という札を付けなくてはいけないのをご存じでしょうか。
今回「MOFFME」では犬の鑑札について、
- 犬の飼い主になったらまず行う3つの法律で決められた義務とは
- 犬の鑑札とは何か
- 注射済票とは何か
- 鑑札と注射済票を付けなくてはいけない理由とは
犬の鑑札とは?飼い主さんに義務付けられていることを詳しく解説
飼い主には、犬を飼い始めてから30日以内に行わなくてはいけない法律で定められている義務が3つあり、これに鑑札と注射済票が大きく関係しています。
その3つの義務というのが以下の3点です。
- 義務1. 犬を登録して鑑札の交付をうける
- 義務2. 狂犬病の予防注射をして注射済票の交付うける
- 義務3. 交付された鑑札と注射済票を付ける
犬の鑑札とは?愛犬の登録方法を費用等と共に解説!
犬の鑑札とは、愛犬が市区町村に登録されていることを証明するための札で、犬を登録すると交付されます。
登録窓口は住んでいる市区町村なので、犬を飼い始めたらまずはホームページで詳細を確認しておくと良いでしょう。
登録に関しての注意事項は、飼い始めてから30日以内に登録をしなくてはいけない点です。
生後91日に満たない犬はすぐ登録する必要はありませんが、91日が経過している犬を飼う場合は、飼い始めて30日以内に登録してください。
登録に行く際は、登録費用3,000円も持参しましょう。
ちなみに、犬の登録は生涯1回でいいのですが、再登録が必要なケースもあります。(※この点については以下の項目で詳しく紹介します。)
愛犬の登録のために毎年狂犬病等の予防注射が必要な理由とは?
犬を飼った、鑑札の交付とあわせて注射済票を交付してもらう必要があります。
注射済票とは、狂犬病の予防接種を受けた証明であり、接種後に交付されます。
狂犬病とは、発症してしまうと治療の施しようがない致死率ほぼ100%の病気です。人にも感染することがあり、人でも同じく発症した場合の致死率はほぼ100%です。
日本で狂犬病が流行して多くの犬と人が死亡した過去があったことから、狂犬病予防法が施行されて犬の登録と同時に狂犬病の予防接種が義務付けられるようになったのです。
犬の登録は生涯1回のみですが、狂犬病の予防注射は毎年1回と義務務付けられています。
予防接種は1回3,000円前後、注射済票交付費用は550円です。
愛犬に鑑札と注射済標をつけないとダメな理由とは?
犬を飼うにあたって、
- 市区町村へ愛犬を登録し鑑札を交付してもらう
- 動物病院等で狂犬病予防接種を受けて注射済証を交付してもらう
- 犬に鑑札と注射済票を付ける
3点目にある、犬に鑑札と注射済票を付けなくてはいけない理由は、つけておくことで犬が市区町村に登録されている証明と狂犬病予防接種を受けている犬であること証明することができるためです。
また、鑑札には専用の番号と都道府県、市区町村名、注射済票にも注射年月日と専用の番号、都道府県、市区町村名が記載されています。
万が一迷子になってしまった場合でも、番号をたどって飼い主のもとへ連絡してもらえる目的も兼ねています。
補足:犬の鑑札や注射済標のデザインとは?
犬の鑑札や注射済票のデザインは統一されているわけではなく、平成19年以降より各市区町村で好きなデザインにできるようになりました。
耐久性のある素材であることや首輪につけやすい形であること、文字の大きさ、札の大きさについては規定がありますが、デザインや形に関しては自由です。
楕円形や長方形のケースもありますが、中には犬がお座りをしている格好や犬の顔の形、足の形、骨の形、家、ハートといった形をしている札もあります。
また、札の中にご当地キャラが描かれているものもあります。
色に関しては、鑑札は指定がないため様々な色を使って作られています。注射済票は色が決まっており、黄色→赤色→青色の順で発行されています。
愛犬の登録内容の変更、鑑札の再発行が必要な場合を詳しく解説!
犬の市区町村への登録は基本的に生涯で1回のみで済むのですが、以下に紹介する状況になった場合は、登録内容の変更や鑑札の再発行が必要となってきます。
- 住所が変更になった場合など→登録内容の変更
- 鑑札を紛失してしまった場合など→再発行
愛犬の登録内容の変更が必要な、住所変更(転居)等の場合を紹介
愛犬の登録内容の変更をしなくてはいけないケースは、
- 同じ市区町村でも転居して住所が変更となった
- 他の市区町村から転入してきた
- 登録されている犬を譲り受けた
場合が当てはまります。
住んでいる市区町村と同じ管轄地域内に転居した場合
→住んでいる市区町村窓口で住所の変更を行います。
住んでいた地区町村を離れ、違う地区町村または県外に転居した場合
→転入先で登録している住所の変更を行い、旧住所で交付された鑑札を提出します。
すでに登録されている犬を譲り受けた場合
→住んでいる地区町村窓口で今の飼い主の住所に変更し、譲り受けた鑑札を提出します。
どのケースにおいても鑑札を提出すれば、手続きに費用はかかりません。(※要確認)
愛犬の鑑札の再発行が必要な、紛失等の場合を紹介
愛犬の鑑札の再発行をしないといけないケースは、
- 鑑札を紛失してしまった
- 鑑札が棄損してしまった
犬は活発に動き回るため、何かしらのタイミングで外れたり、棄損してしまうケースが考えられます。
首輪についていない状況を発見したら、発見してから30日以内に住んでいる市区町村へ再発行手続きを行いましょう。
手続きに必要なものは、鑑札再交付申請書と棄損した鑑札、申請手数料1,600円です。
もし、犬を譲り受ける際に鑑札を紛失したと言われたら、再交付してもらってから譲り受けましょう。
ちなみに、注射済票に関しても紛失・棄損した場合は再交付が必要です。地区町村が定める書類の提出と手数料340円が必要です。
鑑札や注射済標の上手な付け方は?手作りケースもおすすめ!
鑑札や注射済票を上手に取り付ける方法を、3つ紹介しましょう。
犬につける1つ目の方法は、穴にチェーンを通して首輪にぶら下げる方法です。鑑札と注射済票を一緒にぶら下げればチリンチリンと音が鳴り、愛犬の居場所を把握できるほか、紛失していることにも気づきやすいでしょう。
犬につける2つ目の方法は、穴に糸を通して首輪や洋服に縫い付ける方法です。対象物が布製である必要がありますが、しっかり固定することができるため犬が気にならない、紛失しにくいといった利点があります。
犬につける3つ目の方法は、鑑札と注射済票を入れるケースや首輪カバーを手作りする方法です。身近な素材を使い、工夫してつけてみてはいかがでしょうか。
補足:首輪にマイクロチップも付けておくと迷子の時も安心!
マイクロチップを装着すると証明として小さなタグが交付されるので、鑑札と注射済票と一緒に首輪につけておくと迷子の時も安心です。
マイクロチップとは動物の個体識別を目的として犬の皮下に挿入する医療機器のことです。
15桁の番号が記憶されており、番号を基に登録住所や飼い主の情報が識別できるようになっています。
そのため、万が一迷子になっても、マイクロチップさえ装着してあれば飼い主のもとにたどり着くことができるのです。
念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!
犬の登録、狂犬病予防注射、証明の札を首輪につけたら、いよいよ愛犬との生活が始まりますが、ここで早めに検討したいのがペット保険です。
食欲がない、床に落ちている異物を食べた、風邪かな?なんて場合は、さっそく病院へ行かなくてはいけません。
ここで直面するのが、保険のきかない犬の治療費はいくらかかっても全額自己負担となることです。
そこで、おすすめしたいのがペット保険への加入です。
どのペット保険に加入するべきか迷った時は、ペット保険を一括比較できるサービスや利用者の口コミや評判まで知ることができるMOFFMEを利用してみてください。
訪問先のモノを壊した…、ケガをさせた…、なんて時のための保険も紹介しています。
まとめ:犬の鑑札とは?鑑札を付ける意味・メリットとは
犬を飼い始めたら、
- 住んでいる市区町村に登録して鑑札を交付してもらう
- 狂犬病予防接種をして注射済票を交付してもらう
- 鑑札と注射済票を付ける
以上3つの法律上の義務を果たさなくてはいけません。
鑑札は犬が市区町村に登録されている、注射済票は狂犬病予防接種を受けている証明となるほか、犬が迷子になった時に飼い主を割り出す情報源にもなります。
つけていない…と心当たりのある方は、今すぐ鑑札と注射済票、あればマイクロチップもつけてあげてください。
もし、住所が変わってる…、紛失した…、という場合は、住所変更や再発行手続きを行いましょう。
犬を飼い始めて以上の手続きが済んだら、ペット保険加入の検討も進めたいですね。
MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひご覧ください。