2020年10月にリリースされたアプリ「アニポス」の使用感をいち早くレポート!実際に動物病院から頂いたレシートをどのように使用するのか、寄付の仕組みはどのようになっているのかも含めて解説します。代表の大川拓洋さんのインタビューも必見です!
この記事の目次
目次を閉じる話題のペット保険請求アプリ「アニポス」とは
2020年10月1日、ペット保険請求アプリ「アニポス」がトライアルを開始しました。
まだまだ大規模なリリースを打ったわけではない(※)ので、ご存じない方もたくさんいらっしゃると思います。
※執筆時点(2020年10月19日)
今回、MOFFMEでは、そんなアニポスをいち早くレポートします。
- そもそもどんなサービスなの・・?
- 請求はどんなふうにやるの?
- どのペット保険が対応しているの?
アニポスを実際に使ってみた
早速、アニポスのアプリを実際に使ってみたので、それを見つつ解説していきたいと思います。
まず、アニポスでできることは端的に言うと次の3点です。
- ペット保険の保険金をレシートだけで請求
- 動物病院の診療ログの管理
- 診療記録をつけるたびにアニポスが100円寄付
アニポスの請求方法:レシートのみで簡単!
一番メインとなるのはやはりこの、レシートだけで簡単にペット保険の保険金を請求できる点だと思います。
一般的に、ペット保険では、保険金の請求には2種類の請求方法があります。
- 動物病院の窓口で自動的に請求
- 自分で書類等を記入し、請求
- 請求書類のダウンロード(印刷)
- 書類を記入
- 書類・領収書・診断明細書を郵送で保険会社へ
- 領収書を撮影
- ペットを選択
- 動物病院の選択
- 保険金請求の有無を選択
診療履歴をを簡単管理&寄付にも!
アニポスのタイムライン
アニポスでレシートを撮影すると、タイムラインに診療履歴が残ります。これを見れば、前回いつ動物病院に行ったのかも簡単に把握できるので、人間でいう、「お薬手帳」のような役割も果たせそうです。
そして、画像下の方に書いてありますが。これを送るだけで動物たちへの寄付にもなるそうです。対応するペット保険に加入していない方でも、寄付目的で利用してもいいかもしれませんね。
【アニポスの今後は?】代表大川さんにインタビュー
アニポスの代表で獣医師の大川さん
今回MOFFMEでは、アニポスを運営する「株式会社アニポス」の代表である、大川拓洋さんにオンラインで取材をさせていただきました!
質問事項は以下のとおりです。
- リリース後のユーザーからの評判・反響
- リリースまでの準備で大変だったこと
- 今後行われるアップデートは?
- アニポスが目指す世界
①アニポスリリース後の反響
森下(MOFFME運営) :今日は取材の方、よろしくお願いいたします!
大川さん(以下敬称略):こちらこそよろしくお願いいたします。
森下 :では早速質問させていただきます。10月1日にアニポスのトライアルをリリースされましたが、ユーザーからの反響などはどうですか?
大川 :そうですね。実は飼い主さんたちから大変好評で、一時は私達の想定の20倍ものユーザーさんが利用してくださりました。私達の想定が少なかったというのもあるかもしれないですが、今回はトライアルということで広告などを出しておりませんので、ここまでとは思っておらず、想定以上の反響に大変驚いています。
森下 :20倍はすごいですね(笑)。リリース時はどのような形で告知をされたのですか?
大川 :今回は、アニポスの公式ラインと対応してくださっているペット保険さんのメールマガジンで告知をしただけですね。そのためあまり話題になることを想定していなかったのですが、かなり多くの方が喜んでくださっていて嬉しいです。
②リリースまでの準備について
森下 :今回、今までにないサービスをリリースされましたが、開発にあたり大変だったことはなんですか?
大川 :そうですね。一番はアプリを二度、完全に作り直したことですかね(笑)。
森下 :一度作ったアプリを1から作り直したんですか?
大川 :そうです。実はアニポスは最初、できるだけシンプルにしたいと思って、アプリを開いたらすぐにカメラが起動して請求ができるようにしていたんです。ただ実際にユーザーさんに使ってもらうと、使い方が分かりづらかったみたいなんですよね。シンプルさを追い求めた結果、逆にユーザーさんが使いにくかったっという(笑)。そんなこんなで今のアニポスになってます。
森下 :実際私も使ってみたんですが、すごくわかりやすかったです!
大川 :そう言っていただけると嬉しいです。まだまだ完全ではありませんので、これからもっと使いやすくしていきたいですね。
③今後の機能改善(アップデート)について
森下 :今後もアップデートをしていくという話をされていましたが、今後どのようなアップデートをされる予定ですか?
大川 :現在は、一週間に一度のペースでアップデートを行っています。ユーザーさんからの指摘をもとに、細かな改善を続けているところですね。また、機能としても充実させていく予定で、例えば保険運営会社さんから通知やメッセージを送れる機能を実装しようと思っています。
森下 :実際にいつ保険金が支払われるのか把握できると、ユーザーも大変安心できますね!
また、現在は1社のみの対応となっていますが、今後は他の保険会社さんも追加されますか?
大川 :今そちらも保険会社さんと話をしています。具体的にいつ、とは明言はできませんが、近いうちに他の会社さんとも提携して良いサービスにしていきます!
森下 :それは嬉しいですね。ちなみに、機能としては他になにか実装を予定していたりはしますか?
大川 :そうですね。もちろん支払通知機能など、どんどん追加をしていく予定ですが、ぜひ一度使ってみていただいて、ユーザーさんからこんな機能が欲しい!などのご意見等あればいただきたいですね。
④動物団体への寄付について
森下 :アニポスは、その機能だけでもユニークですが、保険金を請求すると、1件100円の寄付にもなるという点も大変素晴らしいなと思っています。どうしてそのような機能をつけられたのですか?
大川 :良い質問ですね(笑)。結論から言うと、アニポスは、誰もが気軽に動物保護に関われる、みんなが優しくなれる世界を目指しているんです。動物保護団体ってたくさんあるんですが、全員が全員動物保護活動をするのって難しいですよね。
森下 :そうですね。正直捨て猫を保護したり、去勢したりというのはちょっとなかなかハードルが高いかもしれないですね。
大川 :そうなんです。そこでアニポスでは、自分が動物病院に行った時の診療明細書(レシート)を記録するだけで、それが動物たちの保護にもなるように設計しました。これなら、誰でも簡単に動物保護に関わり、優しさを形にできると考えています。
森下 :確かに、自分の請求が寄付にもつながるということであれば、請求する側としても嬉しいですね。でも、アニポス側の利益は大丈夫なんですか?
大川 :もちろん、会社がやっていけるようには設計しています(笑)。ただ、たとえ利益が圧迫されていたとしても、寄付をやめる、というのは考えていないですね。目先を見るともちろん、寄付は会社の経営を圧迫するかもしれませんが、巡り巡って我々に返ってくると思っています。ペットを飼う方は優しい方が多いので、例えば競合のサービスが出てきても、利用するだけで動物保護に繋がるアニポスを選んでくれると信じています。
あ、もちろん、寄付に関して、利用者の方からお金を取るということは今後もないので、安心してください。
⑤アニポスが目指す世界とアニポスへの思い
森下 :大変良い話をありがとうございます。最後にはなりますが、アニポスへの思いをお願いいたします。
大川 :我々が目指すのは、ペット保険を使いやすくすることにより、動物医療に対する安心感を実現していくことです。今もし、ペット保険に入っていなくても、ぜひアニポスを使ってみてほしいです!もちろん、今の機能はとっかかりでしかありませんので、これからもみんなが動物医療に安心して行けるような、そんな世界を目指して、どんどんよいアプリにしていきたいと思っています。
森下 :ありがとうございました!いい記事にさせていただきます!
大川 :どうぞよろしくおねがいします!(笑)
まとめ
話題のアプリ「アニポス」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
まだまだこれからも、たくさん機能改善がされるようなので、今後も注目ですね。
この記事では
- アニポスを実際に使ってみた
- アニポスの代表大川さんにインタビュー