犬も鼻詰まりすることをご存知ですか?犬の鼻詰まり以外にもくしゃみや咳、嘔吐、いびき等の症状がみられる場合は病気の可能性もあるので注意が必要です。この記事では犬の鼻詰まりについて、原因や考えられる病気、飼い主にできる対処法と内服薬の投与等の治療法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の鼻詰まりとは?食欲不振や呼吸が荒い場合等は要注意!
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犬も人間と同じように鼻詰まりになることがあります。一緒に暮らしているワンちゃんが鼻で呼吸をするたびにズーズーと音がしたり、呼吸をしづらくしていることで気が付くことが多いのですが、鼻詰まりは犬にとって私達と同じように苦しいものです。
今回「MOFFME」では、犬の鼻詰まりについて以下のポイントを中心に詳しく解説をしていきます。
- 犬の鼻詰まりとは?原因・考えられる病気
- 犬の鼻詰まりの飼い主でもできる対処法や治療法
- 鼻詰まりを起こしやすい犬種や年齢はある?
- もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
犬の鼻詰まりとは?原因・考えられる病気を解説!
皆さんの大切なワンちゃんが鼻呼吸できない状態でいると可哀そうですよね。予め鼻詰まりになる原因を知ることで予防に繋がることもあります。
ここからは、犬が鼻詰まりになる原因として主に考えられる以下の5つについて解説をしていきます。
- 原因①:アレルギー
- 原因②:鼻炎、副鼻腔炎
- 原因③:鼻腔内の腫瘍や異物
- 原因④:老化
原因①:アレルギー
ハウスダストやダニ、食べ物などによるアレルギー反応として鼻水が出て鼻詰まりを起こすことが考えられます。
食べ物に関しては、犬が食べても大丈夫と言われているものであっても、体質によって合う合わないといったことがありますので、初めて食べるものなどについては注意が必要です。
アレルギーの場合、鼻詰まり以外に以下のような症状が見られることがあります。
- 鼻水
- 目の充血
- 涙が出ている
- 目ヤニ
- 嘔吐
- くしゃみ、咳
- 皮膚の炎症
- 顔や体を痒がる
- 食欲低下 など
原因②:鼻炎、副鼻腔炎
鼻炎や副鼻腔炎とは、鼻の奥の副鼻腔というところにウイルスや細菌が入り込み付着して炎症を起こしている状態です。
はじめのうちはサラサラとした鼻水が出てくるのが特徴ですが、症状が悪化するとドロッとした粘り気のある鼻水に変わり流れにくくなるため鼻詰まりを起こしてしまいます。
鼻詰まりの原因が鼻炎や副鼻腔炎の場合、鼻詰まりの他に以下の症状が見られることがあります。
- 鼻水
- くしゃみ、咳
- 口呼吸になる など
原因③:鼻腔内の腫瘍や異物
鼻の中に腫瘍ができることで、狭くなったり塞がった状態になり鼻詰まりを起こします。シェットランド・シープ・ドッグやコリーなどの鼻の長い犬種は、他の犬種と比べて鼻腔内に腫瘍ができやすいと言われていますが、犬種や年齢に関わらずどの犬でも考えられる病気です。
鼻詰まりの原因が腫瘍である場合、他に以下のような症状が見られることがあります。
- 鼻水に血が混じる
- 鼻血
- 顔が腫れる
- 食欲低下 など
また、鼻の中に異物が入り込んでしまう、鼻腔が狭くなることでも、同じように炎症が起き鼻詰まりになってしまいます。
原因④:老化
年齢が6歳以上のシニア犬になると、若い頃と比べて体力の衰えと共に鼻の中にある分泌腺が上手く機能できなくなることによって鼻の中が乾燥して鼻詰まりになってしまうことが考えられます。
鼻の中がカサカサに乾燥していると、ウイルスや細菌などが入り込んでも鼻水と一緒に外に出すことができなくなるため、鼻炎や副鼻腔炎などの症状が見られないか日常的に注意しておくことが大切です。
犬の鼻詰まりの飼い主でもできる対処法や治療法を解説!
万が一愛犬が鼻詰まりになってしまった場合に、病気の可能性もあるので動物病院へ行かなければならないのですが、まずはすぐにでも鼻詰まりを解消させてあげたいですよね。
そんな時に、飼い主が自宅でできる対処法はあるのでしょうか?ここからは、以下のことについて解説をしています。
- そもそもどうやって犬の鼻詰まりを判断すればいい?
- 犬の鼻詰まりを解消するために自宅でできる対処法は?
- 犬の鼻詰まりの治療法は?動物病院ではどんな治療がされるのか
そもそもどうやって犬の鼻詰まりを判断すればいい?
愛犬の鼻詰まりを解消させるためには、飼い主がその症状にいち早く気づいてあげることが大切です。
犬が鼻詰まりになると、以下のような症状が見られます。
- 鼻で呼吸をするたびに「ブーブー」「ピーピー」と普段とは違う音がする
- ハァハァと口で呼吸をするようになる
- 口呼吸になることにより息苦しそうにしている
- 鼻水によって鼻涙管が詰まり、涙や目ヤニが多くなる
- いびきをする など
犬の鼻詰まりを解消するために自宅でできる対処法は?
犬の鼻詰まりを解消させるために飼い主ができる方法として、主に以下の3つの方法があります。
①加湿器などで室内の湿度を高くする
犬の鼻詰まりの治療法は?動物病院ではどんな治療がされるのか
犬の鼻詰まりに対する治療法は、その原因によって異なります。例えばウイルスや細菌の感染による副鼻腔炎や鼻炎の場合、主に抗生剤や抗炎症剤などでの治療となりますが、腫瘍が原因だった場合には外科手術や放射線治療になることが考えられます。
これらの病気が原因である場合は動物病院での治療が必要ですので、様子を見ずに必ず動物病院へ連れて行きましょう。
とは言え、鼻詰まりの原因が何であるか素人では判断ができません。ワンちゃんの様子に少しでもいつもと違った症状が見られる際には、迷わず獣医師へ相談することを強くおすすめします。
鼻詰まりを起こしやすい犬種や年齢はある?
シェットランド・シープ・ドッグやコリー、ダックスフンドなどの鼻が長い長頭種は、他の犬種と比較して鼻詰まりになりやすいということが分かっています。
【代表的な長頭種】
- ミニチュアダックスフンド
- イタリアングレーハウンド
- ウィペット
- ボルゾイ
- サルーキー
- アフガンハウンド
- ラフコリー など
長頭種に限らず短頭種であるパグやフレンチブルドッグなども、鼻水が流れにくく鼻詰まりを起こしてしまうことがあるようです。
また、7歳以上のシニア犬になると、鼻腔内の分泌腺機能が衰えることにより鼻詰まりを起こしやすくなります。
しかし、長頭種や年齢の若い犬であっても鼻詰まりになる可能性はありますので、日頃からワンちゃんの健康状態を把握しておく必要があります。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
動物病院でかかる費用は、診療内容によって高額になりやすいものです。ここで、犬の鼻炎治療にかかる費用の例を見てみましょう。
【犬の鼻炎にかかる治療費】
犬種:フレンチ・ブルドッグ(0歳)
金額 | |
---|---|
診察 | 1,000円 |
処方 | 3,400円 |
治療費合計 | 4,400円 |
高額な治療費の負担を軽減させるために、万が一に備えてペット保険に加入することがおすすめです。
MOFFMEでは、一括比較サービスやペット保険に関する記事を多数取り扱っていますので、是非そちらもご参考ください。
まとめ:犬の鼻詰まりとは?異変があれば動物病院を受診しよう
この記事では、犬の鼻詰まりについて原因や対処法などを解説してきました。最後にこの記事で特に重要なポイントをまとめていきましょう。
【犬の鼻詰まりとは?】
- 犬の鼻詰まりになる原因は、副鼻腔炎やアレルギー、老化など様々なことが考えられる。
- 口呼吸やアレルギー症状など、普段と違った症状が見られる場合には、すぐに動物病院へ連れて行くことが重要。
- 湿度を上げることや吸引器を使用することなどで鼻詰まりが解消しやすくなる。
- 長頭種や短頭種は他の犬種と比べて鼻詰まりを起こしやすい。
- 年齢の低い犬よりシニア犬の方が鼻詰まりを起こしやすい。
- 高額な治療費の負担を抑えるためにはペット保険に加入することがおすすめ。