内容をまとめると
- 少量を不定期になら与えても問題ない
- 豆苗の栄養素は豊富であり与える量を守れば健康維持、促進が期待できる
- 消化不良を防ぐため、加熱する・細かくカットしてから与えるのがおすすめ
- 初めて与える際は少量を与え、吐くや下痢等のアレルギーに注意
- 猫の治療費用は全額自己負担になるため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ
猫が豆苗を食べたとしても大丈夫でしょうか。猫は豆苗を食べても大丈夫ですが、与える際にはいくつか注意が必要です。また豆苗は猫草の代わりにできるのでしょうか。この記事では猫が豆苗を食べても大丈夫かについて、与え方や量、注意点等を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる猫が豆苗を食べても大丈夫?与えても危険・害はないのか
記事モデル:てん、もも、なな
猫を飼う場合に食用として準備すると良い、と言われる植物に「猫草」があります。ただし、猫草という固有の植物があるわけではなく、メジャーな燕麦の他、大麦や小麦も猫草として販売されています。つまり、猫に与えて良い植物を猫草と呼んでいるのです。
一方、豆苗(えんどう豆の苗)は猫草に該当しないものの、栄養が豊富で健康にも良いです。それに加え安価なので愛猫へ与えたいものです。
しかし、愛猫へ豆苗を与える場合は注意しなければいけない点もあります。健康のため豆苗を与えたのに、逆に愛猫が体調を崩してしまったら大変です。
そこで今回「MOFFME」では「愛猫に豆苗を与える場合の方法と、その注意点」について
- 愛猫に豆苗を与えた場合の効果とは?
- 愛猫に豆苗を与える際、気を付けるべき点とは?
- 愛猫へ豆苗を無理なく与える方法
猫が豆苗を食べても大丈夫?豆苗を与える効果も解説!
もともと猫は肉食動物であり、人間のように雑食ではありません。人間の体に良いから猫にも良い、というわけにはいかないかもしれません。
とはいえ、確かに豆苗は栄養素も高く、愛猫へあげたら健康を維持できそうな食材にも思えます。
こちらでは
- 愛猫へ豆苗を少量でたまになら与えても良い
- 愛猫に豆苗を与える良い効果
少量をたまになら豆苗を猫に与えても大丈夫!
健康に良いからと、豆苗を愛猫へ大量に与えるのは避けることが大切です。豆苗を与えるならごく少量から与え始め、愛猫が拒否しないかどうかを確かめましょう。
猫は肉食動物なので植物を消化しにくいのですが、豆苗もまた消化が良いと言えない食材です。その点も気をつけつつ愛猫へ少しずつ与えるのが大切です。
猫に豆苗を与える効果とは?豆苗の栄養素を解説!
豆苗にはさまざまな成分が含まれ、適量を守り愛猫へ与えれば健康の維持・増進に役立ちます。豆苗に含まれる成分は次の通りです。
- タンパク質:消化されることでアミノ酸に分解され小腸から体内へ吸収、活発に走り回る愛猫のエネルギー源となる。
- ビタミンA:愛猫の白内障の予防・角膜の健康維持に役立つ。皮膚・被毛を健康に保つ効果もあり。
- ビタミンK:出血したとき止血する効果を高め、丈夫な骨を形成する働きがある。
- ビタミンC:猫は通常なら体内でビタミンCを生成できるものの、老猫は生成する力が衰えるため、食物で補完する必要がある。
- 葉酸:身体の細胞の生まれ変わり、成長をサポートする効果がある。
猫に豆苗を与える際の注意点とは?
猫は肉食動物である以上、豆苗は本来ならば与える必要の無い植物と言えます。前述したように健康の維持・増進へ役立つものの、与える際に注意しなければいけない点も多いです。
こちらでは、
- 豆苗を与えた愛猫の体調をよく観察する
- 消化不良を防ぐ工夫を!
- 大根やもやしは与えても良いのかどうか?
初めて与える際は少量を与え、吐くや下痢等のアレルギーに注意!
愛猫に豆苗を初めて与える際、少量ずつ与えていきましょう。食べてしばらく経ってから、体調が悪くならないかよく観察することも大切です。
豆苗を与えて後に吐いてしまった、下痢をした等、明らかな変調が見られたら、以降は豆苗を与えないようにしてください。
猫によって体質がそれぞれ異なり、豆苗にアレルギー反応を示すケースも想定されます。身体の変調で動物病院へ駆け込むような事態は避けましょう。
消化不良を防ぐため、加熱する・細かく切るのがおすすめ
補足:豆苗に似たかいわれ大根やもやしは与えても良い?
かいわれ大根・もやしは味が淡白で食感も良く、猫が好きな野菜の一つと言えます。かいわれ大根・もやしは生のまま、または少し茹でて与えても問題ありません。
ただし、これらは傷みやすい野菜なので、愛猫に与えるとき鮮度に注意し、傷んだものを与えないように心がけましょう。
かいわれ大根・もやしを猫に与えるときは、キャットフードの補助食として少量を与えるだけにすることが無難です。
一度に大量に食べさせる、継続して与え続けると、豆苗と同様に下痢・消化不良の原因となるおそれもあります。
猫に豆苗を与える際の与え方、与える量を解説!
こちらでは猫の年齢別に豆苗を与えるべきかどうか、与える量について説明します。
子猫
豆苗は既に述べた通り消化の良い野菜ではありません。そのため、生後12ヶ月未満の子猫には与えない方が無難です。
子猫の場合は消化器官がまだ十分に発達していません。この状態で豆苗を食べると消化不良を起こす可能性が高くなります。
また、豆苗にはミネラルが多く含まれているので、その過剰摂取により体調不良を起こす場合もあります。
成猫
生後12ヶ月~7歳までの成猫ならば、消化器官が十分に発達しています。少量の豆苗を与えることが可能です。ただし、成猫でも生で与えるより、加熱して与えた方が消化も良くなります。
老猫
7歳以上の老猫ならば消化器官が弱ってきているはずです。豆苗は与えない方が無難です。ただし、飼い主さんが健康維持のためどうしても与えたいと思う場合、月1回程度、少量を茹でて細かく刻んだものをあげても良いでしょう。
豆苗は猫草代わりにできる?できない?
「猫草」とは、猫を飼う場合に食用として役立つと言われる植物です。猫草は燕麦、大麦や小麦等、ネコの食用として向いている植物の総称です。
豆苗は猫草の代わりになるのかどうか?疑問に思う飼い主さんも多いことでしょう。
こちらでは、
- 残念ながら豆苗は猫草代わりにならない!
- 猫草代わりになる食材とは?
豆苗は猫草代わりにはできない!
猫草を食べさせると、猫が毛玉を吐くことに役立ったり、便秘を予防したりする効果があると言われています。
一見、豆苗は猫草の代わりとなるようにも思えますが、猫草はイネ科の草です。豆苗はえんどう豆の若菜なので、そもそも種類が異なります。
猫草は、愛猫にある程度の量を継続して食べさせても無害です。しかし、豆苗は消化不良を起こす可能性があるので、猫草代わりにはなりません。
猫草代わりになるのはどんな食材?
猫草代わりになる食材は色々存在します。主な代用食材は次の通りです。
- エノコログサ:いわゆる「猫じゃらし」。遊んだ後、猫じゃらしを食べることもある。
- さつまいも:便秘解消の効果がある。必ず愛猫には蒸かしてから与える。
- レタス:ビタミンの補給に役立つ。生で少量を細かくカットしキャットフードに混ぜて与えるのが効果的。
- 水菜:ビタミンの摂取ができる。こちらも生で少量を細かくカットしキャットフードに混ぜて与えるのが効果的。
- サプリメント:最も手軽な代用食材。栄養の補給はもちろん、猫の毛玉ケアサプリメントまで販売されている。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
どんなに愛猫の健康へ気を付かった食生活を心掛け、適度な運動等でその維持を図っても、愛猫が病気や不運なケガを負うことはあります。そんな事態に備え、ペット保険へ加入しましょう。
ペット保険では、愛猫の病気・ケガによる入院・手術治療・通院の費用が補償対象となります。
とはいえ、人が加入する保険会社の医療保険のように「入院給付金」「手術給付金」「通院給付金」という形で、金銭的サポートが用意されているわけではありません。
ペット保険の場合、かかった医療費は契約した補償割合(例えば5割補償・7割補償)でサポートが受けられます。
ペット保険へ申し込む際は人間の場合と同じく、健康告知をしなければいけません。愛猫に持病や傷病歴があると加入は難しくなります。
そのため、愛猫ができるだけ若くて健康な内に、加入しておくことが無難です。
MOFFMEでは、一括比較サービスや猫のペット保険に関する記事を扱っているので、是非参考にしてみて下さい。
まとめ:猫は豆苗を食べても大丈夫!豆苗が好きな猫もいる!
愛猫に豆苗を与える場合の方法と、その注意点について解説してきましたが、いかがでしたか。
今回は
- 少量を、たまになら豆苗を猫へ与えても良い
- 豆苗にはさまざまな成分が含まれ、適量を守れば健康の維持・増進に役立つ
- 豆苗を与えるときはなるべく細かくカットし、火を通す
- ただし、豆苗は消化不良を起こす可能性があるので、猫草代わりにはならない
- 猫草代わりに、さつまいもやレタス、サプリメント等で与えるのも良い