犬に魚肉ソーセージを与えても大丈夫?与えてはダメな理由を解説!のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 犬にとって魚肉ソーセージは塩分量が多く過剰摂取になる場合がある
  2. 魚肉ソーセージの原材料に犬にとって中毒症状を引き起こす玉ねぎが含まれている製品もある
  3. 塩分が高い状態が続くと心臓や腎臓などに負担がかかり病気の原因になる
  4. ペットの医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心

犬に魚肉ソーセージを与えても良いかご存知ですか?魚肉ソーセージは塩分量や玉ねぎ、ビニール等の危険性から与えてはダメな食べ物と言われています。この記事では犬に魚肉ソーセージを与えても良いかについて、与えてはダメな理由や犬用ソーセージの与え方を解説します。

記事監修者「望月 紗貴」

この記事の監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)代表理事

大型犬5頭、中型犬1頭、愛猫3匹と暮らす。長年犬の生物学の研究を行っており、ペットフードの委託開発を行う。その他、ペット用品開発、ペット関連事業者のコンサルタント、ペット用品の監修者、ペット関連教材制作者として活躍しながら、積極的に動物保護活動に参加。【保有資格:犬の管理栄養士・犬の管理栄養士/アドバンス・愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・ペット看護士資格・ペット看護士資格マスターライセンス・ペット介護士マスターライセンス・ペットセラピスト資格・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグヘルスアドバイザー他】

この記事の目次

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犬に魚肉ソーセージを与えても大丈夫?

記事モデル:もなか


人間が食べるソーセージには、肉を主成分としている物と魚肉を主成分にしている物があります。


魚肉ソーセージを犬に与えても大丈夫、と思っている人もいるようですが、魚肉ソーセージに含まれる塩分量は、1本あたり約1.3gで人間が食べるのには少ない量です。

ただし、全ての魚肉ソーセージが同じ塩分量ではありません。


また、犬にとっては塩分量が多いと考えられます。


人間も犬も生きていくために塩分は必要ですが、摂り過ぎると高血圧などの生活習慣病を発症する可能性があります。


犬の場合は、高血圧などの症状は出ないとされていますが、魚肉ソーセージの中には香辛料や脂質が多い物もあるので、与えない方がよいでしょう。


今回「MOFFME」では、

  • 犬が魚肉ソーセージを食べるのはダメな理由
  • 犬には犬用のソーセージを与えるようにする
  • もしもに備えて、ペット保険に加入するのがおすすめ
以上の内容を詳しく解説していきます。


最後までお読みいただければ、役立つ情報が得られるでしょう。


MOFFMEではペット保険のランキングについても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

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犬が魚肉ソーセージを食べるのはダメ!ダメな理由とは?

     

人間が食べる魚肉ソーセージは、犬に与えない方がよいでしょう。


愛犬が食べたそうにしていると、つい「少しだけなら」とあげてしまいそうになりますが、人間が食べるものを犬には与えない方がよいのです。


なぜ、ダメなのかという点について解説していきます。


  • そもそも魚肉ソーセージにはどんな成分が含まれているのか
  • 魚肉ソーセージには塩分が多く含まれている
  • 魚肉ソーセージに玉ねぎが含まれていることも!
  • 魚肉ソーセージのビニールを食べてしまう危険性がある
以上の内容をそれぞれ詳しく解説していきます。

そもそも魚肉ソーセージとは?どんな栄養素が含まれているのか

魚肉ソーセージとは、魚のすり身を主原料にした食品です。


最近では、栄養機能食品や健康保険用食品として認定を受けて販売されているものもあり、人間にとっては健康を促す食品としても食べられています。


使われている魚は、スケソウダラが主流で、そのほかにも赤身のマグロやイワシ、サバ、アジなど。


豚脂や香辛料、着色料が含まれている物があり、健康を気遣っている人は保存料や着色料が含まれていない物を選ぶ傾向があります。


一般的な魚肉ソーセージは70gから80g程度で1本とされていますが、100g当たりの栄養価を見てみると

  • カロリー…125kcal
  • タンパク質…7.0g程度
  • 脂質…6.2g程度
  • 炭水化物…10.2g程度
  • ナトリウム…560㎎程度
  • カルシウム…440㎎程度
となっています。


魚肉ソーセージの中には塩分量が多く、犬にとっては過剰摂取となる場合があります。

魚肉ソーセージは含まれる塩分量が多すぎる!

    

前述にもある通り、魚肉ソーセージに含まれるナトリウム量は440㎎です。


1本の魚肉ソーセージ75gには、約1.3gの塩分が含まれています。


人間も犬も生きていくのには欠かせない塩分ですが、多く摂取すれば健康に影響を与えることが考えられます。


犬が健康を保つのに必要な塩分量は、体重1kgに対して1日に必要な塩分は0.24gが理想とされています。


「ちょっと上げるだけなら大丈夫だろう」と思い、愛犬が食べたそうにしていたからと言って与えてしまうと、ドッグフードからも塩分を摂取しているので1日の塩分摂取量を超えてしまう可能性があるのです。

魚肉ソーセージは玉ねぎが含まれていることもある

人間が魚肉ソーセージを食べても玉ねぎの食感を感じることは少ないですが、原材料の中に玉ねぎが含まれているものもあります。


犬にとって玉ねぎは中毒症を発症する危険性がある食べ物で、与えないようにしている飼い主も多いでしょう。


中毒症の原因になるのは、玉ねぎやネギに含まれる「有機チオ硫酸化合物」で、赤血球を壊してしまい、貧血を起こしてしまう可能性が高いのです。


玉ねぎそのものを食べなくても、その成分が含まれていると愛犬の健康を損ねてしまします。

魚肉ソーセージをビニールごと食べてしまう危険性がある

      

犬は、人間が食べているものを食べたそうに見ているときもあります。


飼い犬が飼い主に向かって、食べたそうなそぶりを見せると人間の食べ物を「少しだけなら大丈夫」と思って、与えてしまう飼い主もいます。


しかし、飼い主の留守中などにいたずらをして、魚肉ソーセージをビニールごと食べてしまう危険がないわけではありません。


魚肉ソーセージは、ビニールごとに個別包装になっているので犬が誤ってビニールを食べてしまう可能性があります


ビニールは消化しないので腸で詰まって、腸閉塞になる危険性があります。


飼い主が外出するときは、犬が届かないところに保管するなど工夫する必要があります。

補足:犬が塩分を摂りすぎるとどんな病気にかかってしまうのか

魚肉ソーセージは、犬にとって塩分の摂りすぎになる可能性が高いとしていますが、塩分を摂りすぎるとどのような病気にかかってしまうのでしょうか。


人間にも同じことがいえますが、犬も塩分を摂りすぎれば健康上に問題が出てきます。


人間というところの生活習慣病です。

  • 心臓病
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 腎臓病
などの病気を発症する可能性が高くなります。


ドッグフードにも塩分が含まれていますが、犬用の餌として含有量が調整されているので、ドッグフードを中心に餌を与えていれば、問題ないと考えられます。


しかし、魚肉ソーセージのような塩分が高めのものを与えてしまうと、塩分の摂取量が1日に必要な量を超えてしまう場合があります。


日常的に塩分が高い状態が続くと、心臓や腎臓などに負担がかかり病気へと進行していくので注意が必要です。

犬には犬用ソーセージを与えよう!与え方も解説!

    

人間が食べるソーセージは、犬の健康を左右する危険があるので与えない方がよいことが分かったと思います。


犬用の餌が犬の健康を保つようにできているように、犬用のソーセージも犬の健康にきを使ったものが売られています


犬の食事は餌を中心に与えることが基本ですが、散歩やしつけ、ストレス発散のためにおやつを与えている飼い主も多いでしょう。


犬用のソーセージについて

  • 栄養素等について解説
  • 与え方は少しずつが基本
をそれぞれ解説していきます。

犬用ソーセージはどんなもの?栄養素等について解説!

人間が食べる魚肉ソーセージには、添加物や保存料、着色料が含まれている場合もあり、何よりも塩分が多く含まれています。


犬には、塩分の摂取量が多くなってしまうので、与えないようにした方がよいでしょう。


では、犬用のソーセージにはどのような成分が含まれているのでしょうか。

  • 肉類(豚や鶏など)または魚肉(エソやイトヨリダイ、タラなど)
  • でんぷん類
  • ミネラル類(カリウム)
  • pH調整剤
  • リン酸塩(ナトリウム)
  • 酸化防止剤(エリソルビン酸ナトリウム・ビタミンE)
  • 発色剤(亜硝酸ナトリウム)
などが代表的なものです。


犬に与えることを前提として作られているので、添加物は少量使われているだけで、人間が食べる魚肉ソーセージよりもわかりやすいものが入っています。

ただし、発色剤や着色料は長期摂取すると犬の健康に有害になることがあるので、原材料を確認して選ぶことをおすすめします。


また、カロリーも低く抑えられています

犬用ソーセージの与え方は?少量ずつ与えよう

犬用のソーセージならいくら与えても、問題ないだろうと考えてはいけません。


あくまでも、犬の主食はドッグフードです。


犬用のソーセージは「おやつ」と考えるようにしましょう。


犬用のソーセージもビニールで個別包装になっていますが、1本を全部与えてしまうのは与えすぎな場合もあります。


適量は、梱包してある袋に表示されているので、それを守るようにしましょう。

なお、総合栄養食ではないおやつや間食については、基本的に1日の食事量の1〜2割以内にとどめることが推奨されています。


また、ドッグフードに含まれている塩分量も考えて、ソーセージを与えるようにしなければなりません。


塩分の摂取量が過多にならないように配慮するべきです。

もしも時のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

犬に限らず、ペットの病院代は実費となります。


もしものときを考えて、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。


犬が魚肉ソーセージのビニールまで食べてしまい、動物病院を受診するときにもかなりの費用が掛かります


腸閉塞となったときは、手術が必要になる可能性もあります。


ペット保険は、損害保険会社などで取り扱いがあり、どれに加入するのが一番いいのか迷ってしまいます。


いくつかの保険会社を比較して加入することをおすすめしますが、MOFFMEでは一括比較サービスがあるので、適したペット保険を見つけることができるでしょう。


そのほかにもペット保険に関する記事が多く掲載されており、ペットを飼ううえで参考になるものが豊富にあります。

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まとめ:おやつに犬に魚肉ソーセージを与えても大丈夫?

今回の記事では、魚肉ソーセージを犬に食べさせていいのか、という点について詳しく解説してきました。


解説した内容は、

  • 犬に魚肉ソーセージを与えても大丈夫?
  • 犬に魚肉ソーセージを与えてはいけないのは、塩分量が多く玉ねぎが含まれている可能性があるから
  • 犬には犬用のソーセージを与える方がよいが、与えすぎに注意
  • 万が一のためにペット保険に加入するのがおすすめ
でした。


犬をペットとして迎え入れる家庭が増えていますが、愛犬が飼い主が食べているものに興味を示すときがあります。


すると、飼い主は可愛さのあまり飼い主の食べ物を与えてしまう場合がありますが、よくない行為


犬には犬用のものをあげるようにしないと、飼い主が食べているものをいつも欲しがるようになり、病気を発症してしまう可能性が考えられるのです。


MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひご覧ください。