内容をまとめると
- ペット保険は10歳以上の高齢ペットでも加入することはできる
- ただし多くのペット保険では年齢制限があり、またペットに持病があったりする場合は加入できない可能性も
- ペット保険を検討している方は、ペット保険のかんたんお見積もりがおすすめ
ペット保険は10歳以上の高齢でも加入できるのでしょうか。ペットも年齢が上がるにつれ病気のリスクが高まります。愛犬や愛猫の健康を守るためにもペット保険には加入しておきたいですよね。この記事では10歳以上の高齢でもペット保険に入れるか、加入条件等を解説します。
この記事の目次
目次を閉じるペット保険は10歳以上の高齢からでも入れる?加入条件も解説!
内閣府の世論調査によると、日本でペットを飼っている人の割合は36.7%にものぼるそうです。実に3割以上の方がペット飼っているということですね。
そんなペットですが、人間と同じように、10歳以上など高齢化すると病気やケガをする割合が上昇してきます。
ペットが病気やケガをしてしまった場合、人間と違ってその治療費は全て飼い主さんの自己負担となってしまいます。10歳以上の高齢のペットを飼っていらっしゃる方で、ペット保険に加入していない方は、少し不安に感じるのではないでしょうか。
そこで今回「MOFFME」では、
- 10歳以上の高齢のペットがかかりやすい病気と治療法
- 10歳以上の高齢のペットの病気やケガのリスク
- ペット保険の加入条件や注意点
などについて、解説していきます。
10歳以上の高齢のペットを飼っていて、まだペット保険に加入していらっしゃらない飼い主さんにとって、役に立つ情報が満載です。
是非、最後までお読みいただき、大切なペットを病気やケガのリスクから守ってくださいね。
またMOFFMEでは「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
10歳以上等の高齢のペットがかかりやすい病気やその治療費は?
冒頭でお伝えしたように、犬や猫などのペットも人間と同じように高齢になると病気やケガを負うリスクが高まります。かかりやすい病気も人間と同じような病気が多いのでしょうか?
この項では、
- 人間の医療保険とペット保険の違い
- 10歳以上の高齢のペットがかかりやすい病気と治療費
- 犬や猫の年齢別にかかる治療費
についてご説明していきます。
それぞれしっかり内容を確認してみてくださいね。
そもそもペット保険とは?人間の医療保険とどう違うのか
ペットの健康を守るためのペット保険ですが、我々人間の医療保険と異なるのは、損害保険であるということです。
ちょっと違和感があるかもしれませんが、医療保険などの生命保険は人を対象としており、人以外を対象とするのが損害保険であるため、ペットの病気やケガの補償は損害保険に分類されているのです。
また、その保障の割合についても人間の医療保険とは少し異なっていて、治療費の全額をカバーするものは少なく、そのほとんどは設定された補償の割合に基づいて給付金が支払われる形式になっています。
しかし、ペット保険の基本的な補償は、人間の医療保険と同じように、入院費用、手術費用、通院費用などをカバーしています。
その他の補償としては、第三者にケガを負わせてしまった場合の賠償責任の費用や、ペットが亡くなった場合の葬儀費用などを補償の対象としているものもあります。
10歳以上のシニアがかかりやすい病気や治療費は?
犬や猫のペットも10歳以上の高齢になれば、体力も落ちてきますし、目や耳が不自由になってくるものです。
犬の場合その犬種によって、かかりやすい病気も多少違ってくようなのですが、一般的に10歳以上の高齢のペットがかかりやすい病気には、以下のような病気があるといわれています。
病名 | 治療費 |
---|---|
ガン | 手術15万円以上、抗がん剤治療2~3万円(1回)、放射線治療1万~5万円 |
糖尿病 | インスリン注射7000円~1万円(1ヶ月) |
椎間板ヘルニア | 手術30~50万円、入院3~5万円、通院5000~1万円(1日) |
白内障 | 手術30~50万円、通院1~2万円(1日) |
尿路結石・腎疾患(特に猫の場合) | 76,590円(手術有り無しを含む平均費用) |
全額実費で負担することを考えると、どれも家計に影響のある高額な治療費であることがわかります。
犬猫の年齢別にかかる治療費の違いは?相場はいくら?
日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」のデータによると、犬に関して、1ヶ月に動物病院でかかった治療費用の年齢別の平均は、
- 0歳~6歳:平均7,136円
- 7歳~12歳:平均7,800円
- 13歳以上:平均9,801円
となっており、13歳以上の高齢犬が、他の年代よりも2,000円以上高くなっています。
また、同データの1つの病気にかかった際の最大の治療費は、
- 0歳~6歳:平均47,640円
- 7歳~12歳:平均67,256円
- 13歳以上:平均80,912円
となっており、特に13歳以上では10万円以上かかったという割合が23.4%にも上っているそうです。
10歳以上の高齢のペットの病気やケガのリスクとは?
上でご紹介したように、若い年齢に比べて、高齢のペットの治療費がかなり高くなっていることがわかりました。
しかし10歳以上の高齢のペットの場合、連続して様々な病気に罹ってしまうというリスクもあり、さらに治療費は高額になってしまうことになります。
そうなると、10歳以上の高齢のペットほどペット保険が大切であることがわかりますね。
この項では、
- ペット保険の必要性
- 高齢ペットの健康管理
について詳しく解説していきます。
ペットの医療費は全額自己負担!ペット保険の必要性を解説!
冒頭でお伝えしたように、ペットが病気やケガをした場合の治療費は全て飼い主さんの自己負担となってしまいます。
我々人間の場合、医療保険に加入していなくても、公的な保険制度でほとんどの方が3割負担で治療できますが、ペットの場合そうはいきません。
手術などの高額な治療の場合、数十万円かかる例もめずらしくありません。そうなると、飼い主さんの家計にもかなり影響が及んでしまうのではないでしょうか。
また、上でご紹介したように、ペットも10歳以上などの高齢になると病気になるリスクが高まり、それにともなって若い年齢のペット以上に治療費もかかってしまいます。
そして高齢になると体の色々な機能が老化するために、ひとつの病気が別の病気を誘発する可能性も高まります。
そうなると、ますます治療費は高額になってしまいますね。つまり、飼い主さんの家計に与えるリスクも高まってしまうことになってしまうのです。
そのようなリスクを軽減するためにも、ペット保険はペットと飼い主さんの両方にとって必要な保険であるといえるでしょう。
高齢ペットは日常的な健康管理も大変!
ペットも我々人間と同じように、高齢になると日ごろの健康管理が大切になってきます。
ペット保険に加入しているいないにかかわらず、前述したような高額の治療費はなるべく払わずにすませられればそれに越したことはありません。
そのためには、特に10歳以上の高齢のペットにとって、日ごろの健康管理が重要です。
飼い主さんがすぐにできることとしては、足腰などの運動能力に衰えはないか、食欲や尿などに異常はないか、視力や視界に異常はないか、などの健康チェックを行うことではないでしょうか。
犬の場合であれば、散歩の距離やコースを変えたり、ペットフードを栄養バランスの整ったカロリーの低いものにするなども効果的だと思われます。
またそれ以外には、動物病院などで定期的に健康診断を受けることもおすすめします。
ペット保険に加入するには?加入条件や注意点を解説!
ここまでで高齢のペットの飼い主さんで、まだペット保険に加入していない方は、ペット保険を検討してみる気持ちが高まってこられたのではないでしょうか。
そこでこの項では、
- ペット保険の加入条件・保険金請求方法
- ペット保険の終身タイプ
について詳しく解説していきます。
実際にペット保険に加入する際に、大切なポイントばかりですので、しっかりチェックしていただければと思います。
年齢制限なしのことはある?ペット保険の加入・更新可能年齢とは
人間の医療保険と同じように、ペット保険も新規加入の際の年齢は制限されており、その上限は8歳~12歳としているところが多いようです。
またこの8歳~12歳の条件に関しても、保険会社によって、例えば8歳11ヶ月と規定したり、8歳未満としたりなどの違いがあります。
この場合、例えば、8歳6ヶ月のワンちゃんの場合、前者のペット保険には加入できますが、後者の8歳未満のペット保険には加入できません。
そしてペット保険は1年ごとの更新となり、その場合、終身で更新できるものと年齢制限を設けているものがあります。
従って、ペット保険に加入する際には、新規加入の年齢制限だけでなく、更新の場合に年齢制限があるかどうかなどに関しても確認しておくことをおすすめします。
ペット保険は病気・治療中でも入れる?既往歴があっても加入できるのか
我々人間が医療保険に加入する際には告知義務があり、特に持病や既往歴があると通常の医療保険には加入できなかったり、加入できても制限付となることがあります。
ペット保険の場合も同様で、病気や過去に既往歴があると、保険会社指定の病気の場合は加入不可、または条件付で加入のどちらかになります。
保険会社によって異なりますが、例えば加入できない病気としては、悪性腫瘍や糖尿病、腎不全、肝硬変、尿路結石、緑内障、白内障などがあります。
また、ペット保険に加入する際にも告知義務があり、
- 現在治療中の病気などがないか
- 過去に特定の病気の既往歴がないか
- 過去3ヶ月以内に動物病院で診察を受けたことがないか
などの内容に関して、告知しなければなりません。
さらに、一定以上の年齢のペットの場合、加入の際に健康診断を受けることが必要になる場合もあります。
どのような病気や既往歴があると加入できないのか、また、条件付で加入できるのはどのような場合なのか、保険会社によって若干異なることもあるため加入する前にはしっかり確認しておくことが大切でしょう。
ペット保険には窓口精算が可能な保険もある!
通常、保険の給付金は先に実費を支払い、後日請求した給付金が支払われると思いがちかもしれませんが、ペット保険の給付金の請求方法には、後日給付金が支払われる場合と、当日病院の窓口で、治療費と給付金との差額を支払う場合があります。
後者の支払方法を窓口精算といいますが、こちらの方が何かと便利ですよね。
例えば、
- 実際に支払うのは治療費と給付金の差額でよいので、家計にやさしい
- 給付金を請求する手続きをしなくてもよい
- 診断書が必要ないので、その発行費用も必要ない
などのメリットがあります。
全てのペット保険が窓口精算を扱っているわけではありませんが、加入する際には、窓口精算ができるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
ペット保険を併用して複数加入するのもおすすめ!
ペットも人間と同様、高齢になるにつれて、病気のリスクが増えてきます。
手術が必要な病気にかかってしまった際、ペット保険はもちろん強い味方になります。
フルカバー型のペット保険に加入していれば、通院・入院・手術を補償してくれるので安心です。
しかし、補償割合や限度額、限度回数の関係で病気の治療の際の手術費の自己負担額が思いの外多くなってしまう可能性もあります。
そんなときにおすすめしたいのがペット保険の併用です。
入院や手術に特化したペット保険を併用することで、高額になりがちな手術の治療費をより手厚くカバーすることができます。
組み合わせ次第では、医療費を100%カバーすることも可能なので、医療費がかかりがちになる高齢のペットにペット保険穂複数加入することもおすすめです。
下記の記事では、ペット保険の掛け持ちについてさらに詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
加入前に免責金額についてしっかりと理解しよう!
ペット保険の免責金額というものをご存知でしょうか?
免責とは文字通り責任を免れるという意味で、ペット保険を扱っている保険会社が責任を免れることを指します。
保険会社が責任を免れる、つまり保険金を支払わない=保険契約者が自己負担しなくてはいけない金額のことを免責金額といいます。
免責金額は保険会社や保険商品によって金額が変わります。もちろん免責金額の設定がないペット保険も存在します。
多くの場合、免責金額がある場合は保険料が安くなるメリットがあります。
中には免責の有る無しで月々の保険料が1/2ほど安くなる場合もありますので、ペット保険加入前に免責金額のことをしっかりと理解しておきましょう。
以下の記事でさらに詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
補足:ペット保険には終身タイプもある?
結論からお伝えすると、ほとんどのペット保険は終身タイプとなっています。
ただ、気をつけなくてはいけないのは、人間の医療保険の終身タイプとは少し意味が違うことです。
例えば、人間の終身保険の場合、保険料が変わらず一生涯の保障があることを意味しますが、ペット保険の場合は、更新が年齢に関係なく一生涯可能であるという意味なのです。
更新ごとに年齢が上がるので、保険料も高くなっていきます。
また、毎回更新の際に審査がある保険会社もあるようです。
従って、ペット保険に加入する際には終身タイプのものであっても、更新ごとの保険料や審査があるかどうかなどもチェックしておくべきかもしれませんね。
待機期間のないすぐ使えるペット保険は?
ペット保険は、保険会社や商品によって待機期間がある場合があります。
待機期間とは、保険に申込みし審査が通り、契約開始してから補償が開始されるまでの期間のことで、この間に病気にかかってしまっても治療費は補償されません。
なぜ待機期間が設定されているのかというと、ペット保険に加入するペットは、基本的には健康であることが条件だからです。
病気には潜伏期間などがあり、症状は出ていないけれど、ペット保険に申込みした時点ですでに病気に感染してる可能性も拭えません。
ペット保険は、保険に加入したあとにかかってしまた病気や負ってしまった怪我を補償するものなので、このような待機期間の設定をしてあるのです。
そうは言っても、せっかく加入したのに待機期間があるとなれば不安なのは当然です。
犬種別の寿命をご紹介!人間年齢にすると何歳?
近年、飼い主のペットの飼育に関する知識の向上や、フードの質の向上、医療技術の進歩によってペットの寿命も昔に比べて伸びてきました。
また、猫に比べ、犬は犬種ごとに平均寿命が大きく変わるのが特徴です。
そこで、犬種ごとの平均寿命や人間に換算すると何歳ぐらいなのかをまとめてみました。
人気犬種の平均年齢
犬種 | 平均寿命 |
---|---|
チワワ | 13.7歳 |
コーギー | 13.3歳 |
ポメラニアン | 13.4歳 |
パグ | 13.5歳 |
トイプードル | 14.7歳 |
ミニチュア・ダックスフンド | 14.7歳 |
柴犬 | 14.5歳 |
ミニチュア・シュナウザー | 13.2歳 |
ヨークシャー・テリア | 13.8歳 |
シー・ズー | 13.6歳 |
人間の年齢に換算/目安
犬の実年齢 | 人間の年齢に換算(小型犬・中型犬) | 人間の年齢に換算(大型犬・超大型犬) |
---|---|---|
1ヶ月 | 1歳 | 1歳 |
3ヶ月 | 5歳 | 2歳 |
6ヶ月 | 9歳 | 6歳 |
1歳 | 20歳 | 12歳 |
2歳 | 24歳 | 20歳 |
3歳 | 28歳 | 27歳 |
4歳 | 32歳 | 34歳 |
5歳 | 36歳 | 42歳 |
6歳 | 40歳 | 48歳 |
7歳 | 44歳 | 55歳 |
8歳 | 48歳 | 62歳 |
9歳 | 52歳 | 69歳 |
10歳 | 56歳 | 76歳 |
11歳 | 60歳 | 83歳 |
12歳 | 64歳 | 90歳 |
13歳 | 68歳 | 97歳 |
14歳 | 72歳 | 104歳 |
15歳 | 76歳 | 111歳 |
20歳 | 96歳 | 146歳 |
ご覧の通り、最初は小型犬に比べ成長がゆっくりな大型犬ですが、4歳ごろを堺に、小型犬より早く年をとっていくのがわかると思います。
このように、犬種によって人間年齢に換算した年齢が変わってきますので、ご自身の愛犬が何歳からシニア期に入るのか、こちらの表を参考にしてください。
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近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。
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まとめ:10歳以上の高齢でもペット保険に加入できる?
ここまで10歳以上の高齢ペットのかかりやすい病気や治療費、ペット保険の必要性について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に、大切なポイントをもう一度まとめておきましょう。
- ペットの治療費は全額自己負担
- 10歳以上の高齢のペットは、病気やケガをするリスクも高まるため、治療費も若い年代よりも高額になる
- ペット保険は損害保険で、補償の対象は、入院、通院、手術、他人に対する損害賠償、葬儀代など
- ペット保険に加入できる年齢の上限は7歳~8歳が一般的
- 病気や既往歴があると、加入できなかったり条件付の加入となる
- 給付金の請求方法には、窓口精算が可能なペット保険もある
- ほとんどのペット保険が終身タイプだが、終身の意味は更新できる年齢に制限がないという意味
いかがでしょうか。
まだペット保険に加入していない方は、大切なペットに元気で長生きしてもらうためにも、この機会にペット保険の加入を検討されることをおすすめします。
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