犬のバベシア症をご存知ですか?ダニを介してバベシアに寄生されることが原因で起こり、貧血等の症状が出ます。治療としては抗生剤が投与されますが、完治させるのは難しいです。この記事では犬のバベシア症について、原因から症状、治療法まで詳しく解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬のバベシア症は治る?うつる病気なのか
あなたは、犬のバベシア症について聞いたことはありますか。
犬を飼っている方でもメジャーな病気ではないためイメージがつきにくいかもしれませんね。
バベシア症とは、バベシアと呼ばれる寄生虫が犬の赤血球に寄生することによっておこる病気です。
ケンカや輸血などによる血液伝播で、他の犬にうつる恐れもある怖い病気です。
主に、貧血などの症状が出て治療を必要としますが、どのような治療法があるのか気になりますよね。
また、バベシア症は治療を受けると治るのでしょうか。
今回「MOFFME」では、「犬のバベシア症の原因と治療方法」について
- 原因や症状、検査方法
- 治療法と費用、予防方法
- かかりやすい犬種と性別
- 万が一に備えてペット保険に加入する
犬のバベシア症とは?原因や症状、検査方法を解説!
犬のバベシア症は、貧血を起こす怖い病気です。
そもそも、バベシア症にかかる原因を知りたいですよね。
また、症状が出た際には動物病院に行って治療を受けることとなりますが、どのような検査を受けるのでしょうか。
事前に知識を持っておくと、万が一の際に安心して対応ができそうですね。
下記では、
- バベシア症の概要と血液検査等の検査方法
- 発症する原因
- 発症時に現れる症状
そもそもバベシア症とは?血液検査等の検査方法も解説!
バベシア症とは、犬の赤血球にバベシアという原虫が寄生し、赤血球を破壊してしまう病気です。
日本で犬のバベシア症を引き起こすバベシアにも2種類あり、
- Babesia.gibsoni
- B.canis
犬のバベシア症の原因は?マダニを介して感染する!
犬のバベシア症の原因は、マダニの吸血です。
バベシアが犬の赤血球に寄生することで、症状が現れます。
バベシアを媒介するマダニの種類としては、
- フタトゲチマダニ
- ヤマトマダニ
- クリイロコイタマダニ
- ツリガネチマダニ
犬のバベシア症の症状は?貧血や発熱等の症状を解説!
犬のバベシア症は、主に貧血症状を引き起こします。
正式名称は「溶血性貧血」と呼ばれ、これに伴った症状が犬にもたらされます。
飼い主でもわかる症状としては、
- 発熱
- 可視粘膜の蒼白
- 元気消失
- 食欲不振
- 疲れやすい
- 尿が濃くなる
- 血小板減少
- 脾腫
犬のバベシア症の治療法や治療費用、予防法を詳しく紹介!
犬のバベシア症の原因や症状について、ご理解いただけましたか。
マダニが原因であることもわかってきましたね。
日頃から気をつけていても、万が一バベシア症にかかってしまったらどのように治療をするのでしょうか。
また、治療にかかる治療費用や予防法を知っておくと、犬を飼ううえで役立ちますよね。
下記では、
- 抗生剤の投与等の治療法、治療費
- 有効な予防法
犬のバベシア症の抗生剤の投与等の治療法、治療費を紹介!
犬がバベシア症にかかってしまったら、どのような治療を施すのでしょうか。
一般的には、飲み薬の投与や注射(抗生物質)を用いて治療をしていきます。
飲み薬とは抗生剤のことですが、特効薬まではいかないので薬だけで完全な完治は難しいとされています。
この他、注射を用いる治療法もあるため適宜さまざまな方法が施されます。
なお、貧血症状が酷い場合は輸血をすることもあると覚えておきましょう。
また、バベシア症の治療にかかる費用が気になる方も多いことでしょう。
バベシア症の治療では、一般的に初診時で3万円前後(診察料、血液検査・尿検査・レントゲン検査・超音波検査の費用、薬の処方)かかり、輸血が1回1万円くらいかかります(別途入院費や検査費用など数万円が+されます)。
ただしバベシア症は治療しても完治させることが難しく、再発する可能性が高い病気ですので継続的に注意が必要です。
犬のバベシア症の予防法は?マダニ駆除剤等が有効!
犬のバベシア症を予防するには、まずマダニに触れさせないことが有効です。
またマダニ駆除剤を日頃から持ち歩いておくことも有効です。
バベシア症はマダニを原因とするので、触れさせないようにすることが一番の予防策なのです。
特に山や草原に遊びに行った際には、犬の体にマダニが付着しないようにする必要があります。
また外出から帰宅した際には、犬の体を念入りに調べてマダニを見つけることも大切な予防法です。
マダニをむやみに取り除いてしまうと、マダニの口器が残ってしまう危険性があります。そのため、マダニを見つけた際には動物病院で取り除いてもらうようにしてください。
この他、犬同士が喧嘩をするとマダニが付着してしまう可能性が高いので、他の犬とはなるべく触れ合わせないようにすることも予防法です。
バベシア症にかかりやすい犬種や年齢、性別はある?
バベシア症は、特定の犬種がかかりやすい傾向があるのでしょうか。
結論を述べると、とりわけかかりやすい犬種は存在せず、マダニが付着することでどの犬種にもリスクがある病気です。
そのため、日頃からマダニに触れさせないように注意する必要があります。
なお、かかりやすい年齢は0~7歳の若齢犬だとされています。
なぜなら、外を走り回る体力があるため、知らないうちにマダニが付着してしまう可能性が高いからです。
また、かかりやすい犬種は雄・雌問いません。
このように、体力があって外で遊びまわる犬は、バベシア症に罹患するリスクが高いので駆除剤を持ち歩く・定期駆虫を行うなどの工夫をしていきましょう。
加えて猟犬など山に入ることが多い犬や、地域によってかかりやすい・かかりにくいがありますのでそちらにも注意が必要です。
もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
飼い犬がバベシア症にかかったら、病院での治療が必要です。
しかし、治療には大きなお金がかかるので、少なからず家計に負担がかかってしまいます。
とはいえ、大切な飼い犬には適切な治療を受けさせて早く元気になってほしいですよね。
万が一の際に、飼い犬に十分な治療を受けさせてあげるためにも、ペット保険に加入することをおすすめします。
ペット保険は、ペットが病気にかかった際の治療費を補償する内容です。
最近では、月額1,000円以下の保険料で補償を持てる商品も出ているので、家計の負担を抑えられますよね。
なお、MOFFMEではペット保険に関する記事が多数掲載されています。
参考までに、ぜひペット保険に関する記事を読んでみてください。
まとめ:犬のバベシア症とは?寿命が縮んでしまう病気なのか
この記事では「犬のバベシア症の原因と治療方法」について解説してきましたが、いかがでしたか。
記事の要点は、
- バベシア症の原因は、マダニが犬の赤血球に寄生することである。症状として、発熱や溶血性貧血が見られる。
- バベシア症は、抗生剤や注射をして治療をするものの、貧血が酷い場合は輸血をすることもある。
- バベシア症を防ぐには、マダニに触れさせないことを意識しなければならない。外出時にはマダニ駆除剤などを持ち歩いて予防していきたい。