内容をまとめると
- うさぎは吐き出すことができないため、誤飲・誤食は命に関わる危険なこと
- 誤飲・誤食をした時点で、獣医師に診てもらうことがとても重要
- すぐに対応できるよう、1番近い動物病院を探しておこう
- うさぎの治療費は全額自己負担のため、誤飲・誤食を補償してくれるペット保険の加入がおすすめ
うさぎを遊ばせていると、つい目を話してしまい異物を誤飲誤食するケースが多くみられます。実は異物はうさぎにとって非常に危険で、すぐに動物病院に相談するなど対処しなければなりません。今回の記事では異物がなぜうさぎに危険なのかや異物を誤飲誤食した際の対処法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じるうさぎが誤飲・誤食した!症状や対処法について解説!
ペットとして飼っている動物が異物を飲み込むようなことは日常茶飯事な出来事として扱われがちですが、ときに誤飲・誤食は命にかかわる場合があります。
特にうさぎは、犬や猫と体の構造が異なり嘔吐ができないため、さらに死亡の危険が増すのです。
そこで今回「MOFFME」では、
- うさぎの誤飲・誤食は腸閉塞を招き死亡の危険
- うさぎが誤飲・誤食をしてしまった場合の対処法とは?
うさぎの誤飲・誤食は危険!死亡する可能性もある
ペットとしてよく飼われる犬や猫だと、異物を飲み込んでも吐き出すイメージがあることから、うさぎも嘔吐すれば大丈夫だと考えている飼い主の方は多くいます。
しかし、実はうさぎは胃へ食べ物が入っても戻ってくるような構造にはなっていないため、誤飲・誤食したとしても吐くことができません。異物によっては死亡する危険性もあるので、本当に注意する必要があります。
ですから、基本的にうさぎが異物を誤飲・誤食してしまった場合、即効性のある対処ができないため、便で出てくるのを待つか、開腹手術をするかを選択しなければいけなくなるのです
うさぎが誤飲・誤食しやすい異物の一例とその症状
うさぎはストレスを感じるときやそうでないときでも、物を口に入れたり、噛んだりすることがあります。
そして、実はうさぎが誤飲・誤食しやすいものがあります。
よくうさぎが口に入れやすいものには、
- ペットシーツ・タオルなどの布類
- 絨毯・糸くず
- ティッシュ等の紙類
- ビニール類
- プラスチック類
- 金属類・コード類
- 輪ゴム・ヘアゴム類
- 薬やサプリメントの錠剤
- 洗剤
- タバコ
そして、この中で特に危険とされているものがいくつかあります。
絨毯・糸くず
うさぎの誤飲・誤食を防ぐには?
うさぎの誤飲・誤食を防ぐには、飼い主の努力が必要不可欠です。
重要なことは、
- うさぎが誤飲・誤食しそうなものを行動範囲に置かない
- 定期的にグルーミング(毛をとかす)を行う
うさぎをゲージから出すときは、誤飲・誤食してしまいそうなものや絨毯は片付けておきましょう。
糸くずだけでなく、ビニールの買い物袋を置きっぱなしにしていたらそれを誤飲・誤食してしまったといったこともよく聞く事例です。
また定期的にグルーミングを行うことがなぜ重要かというと、うさぎは毛繕いの際に、自分の毛を誤飲・誤食してしまうからです。
少量の毛であれば問題ないでしょうが、大量の毛を一度に飲みこんでしまうと、それが腸に詰まってしまい、死亡する可能性もあります。
そのような事故を防ぐために、飼い主はできるだけ毎日グルーミングを行いましょう。
うさぎの誤飲・誤食が引き起こす「腸閉塞」とは?
うさぎが誤飲・誤食してしまったものによっては、腸閉塞になってしまうことがあります。
これは、腸内に食べたものが詰まって、排泄物として排出することができない病気です。
これはビニールやじゅうたんの毛玉、ペットシーツを誤飲・誤食してしまうことで発症するのですが、毛玉などの異物を取り除く外科手術が緊急的に必要になる場合もあリます。
ペットシーツやじゅうたんの毛玉など吸水性が非常に高い素材は、胃に入ることでさらに膨張するので、さらに体外へ排出されるのが難しくなります。
うさぎが腸閉塞になると、
- 食事をしなくなる
- お腹が張る
- お腹が痛くて歯軋りをする
- うんちが出なくなる
丸1日食事をしない、うんちをしないなど少しでも異変を感じたら、すぐに病院に行くことをおすすめします。
うさぎの腸閉塞は非常に死亡率の高い病気です。手術をしても助からないことのほうが多い怖い病気ですので、うさぎが誤飲・誤食をしないように工夫することが非常に重要なのです。
うさぎが異物を誤飲・誤食してしまったら?対処法は?
もし、うさぎが異物を誤飲・誤食してしまったらどう対処すれば良いのでしょうか。
すでに何度も取り上げているように、すぐに動物病院へ問い合わせて、獣医師に治療、対応が必要かを相談しましょう。
誤飲したものに毒性がないか、あるいは自力で排出できる可能性が高いかを、飼い主が判断することは難しいです。「命には関わらないだろう」と、うさぎの状態を素人判断で決めるのは非常に危険です。
特にうさぎがうずくまって動かなくなったり、逆に立ったり座ったりを繰り返すような落ち着きのない行動をとる場合は、緊急を要す済場合もあるので、すぐに対処するようにしましょう。
糸くずなどを誤飲・誤食したかどうかというのもすぐには分かりづらいですが、便が12時間以上出ていないなどの症状が出たら、すでに黄色信号です。
うさぎもペット保険に加入しておくのがおすすめ!
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
まとめ:うさぎが誤飲・誤食してしまった場合はすぐに病院へ!
今回は「うさぎの誤飲・誤食」に関して原因や対処法などを取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- うさぎは誤飲・誤食しても吐いて出すことができない
- 毛玉や糸くずなどの誤飲・誤食は、腸閉塞を起こしやすく死亡する危険も
- 誤飲・誤食や症状に気付いた段階ですぐに動物病院へ連れて行き対処することが重要